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まりんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 228
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61.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 
骨太な西部劇のドラマをスクリーンで堪能出来て良かった・・。 ラッセル・クロウの堂々たる悪党ベン・ウェイド役はいつもながら反則級の存在感で圧倒・・たまりません。 対するダン役のクリスチャン・ベイルはそれと比べると存在感がやや希薄なのは否めないです。 でも現在の境遇に苛まれた男の苦悩を見事に演じ、後半に掛けての展開から堂々たる存在感を示してくれて素晴らしかったです。 二人の間の友情とも敵とも呼べない、奇妙な関係性が面白く物語を引き立てる味にもなっています。 後半でベンはダンの真意を聞き、遂に決断し3時10分発の囚人の汽車へ向けて銃撃の雨をかいいくぐった果てに迎えた結末・・遂に誇りを得た男と誇りを守った男同士の連帯感が画面から静かに溢れググッと感動しました。 ラストシーンで護送されるベンが口笛を吹き愛馬が走ってゆくシーンはまた彼が脱走するだろうなぁと匂わして最後にニヤっとさせられ『いい作品観た!』と充実感に満たされました。 それにしても、こういう良作をしばらく公開を見送っていたとは何事か・・怒りを禁じ得ません。
[映画館(字幕)] 8点(2009-10-18 19:40:38)
62.  南極料理人 《ネタバレ》 
なんというか・・不思議な映画。主軸となるような大きな物語はなく、ふじ基地の8人のメンバーの淡々とした日常のエピソードを羅列してるだけともいえます。物語のクライマックスも特に無く、強いてあげれば『ラーメン』を食う所でしょうか。でも、トータルでは好きです・・心地よかったです。メンバーのやりとりやセリフにクスクス。おにぎりや様々なメニューの食事にがっつく姿に伊勢エビフライの展開、ラーメンがなくなった時の哀愁・・そして伏線とも呼べる油ギトギトの唐揚げの流れ、どれもこれもいい塩梅なんですよねぇ。堺雅人の料理人の存在感と作る料理がメンバー達の関係の潤滑剤的役割を果たします(メンバーがその食事をどれもこれも美味しそうに食べるんだよなぁ・・。)その中で各々のキャラクターがさりげなく活躍して最終的にはメンバーはだいたい覚えてしまう、絶妙な見せ方も感心。まぁ他の映画と比べたら、妙な違和感は拭えない所もあったり、冗長に感じる瞬間もあります・・が、それも含めてこの映画の何とも言えない雰囲気が私は好きになってしまったので仕方ありません。今後、自分の手が届く距離に常に置いておきたい愛すべき映画になるかも・・
[映画館(邦画)] 8点(2009-09-27 16:11:03)(良:1票)
63.  しんぼる 《ネタバレ》 
会話式レビュー・・・ A君『ひどかったね』 B君『ひどかったな』 A君『「大日本人」はきつい映画だったけど、あれの方が数倍マシに思えてきたよ』 B君『そうだね。終わった後、無意識に「ひどいわ・・」と声が漏れちまった。他の客を終わったあとチラリと顔見たら苦い顔してた』 A君『最初の方の閉鎖された空間での展開は基本に忠実と言っていいコントで、部分的に笑える所はあったよ』 B君『でも松っちゃんのテレビでやるコントは元々好きなんだけど、映画はさほど笑えないんだな・・冗長に感じる瞬間もある。間に入るメキシコ編は心底どうでも良くて退屈』 A君『途中からいかに、あの場所から脱出出来るかという流れに入った時に「おっそういう事か脱出一人コントかぁ!」と本作を割り切ろうとしたけど、脱出してから次第に様子がおかしくなる・・』 B君『まぁね・・前半が恋しくなるくらいつまんなくなるな。しまいにはチンコスイッチで上へ登るとヒーリング的映像が始まって、悪いけど「正気?」と思った』 A君『そして問題のラストシーン。世界とチンコスイッチと松っちゃんは?』 B君『露骨に意味ありげに提示されている感じが心底ダサいと思った。松っちゃんが「それぞれのシーンから自由に解釈してほしい」って語っていたけど、それぞれの解釈が出来るほどの底の深さが本作には感じられないんだよ!』 A君『優れた映画は様々なシーンで「ここはこうなんだろうなぁ」と色々解釈できる広がりを見せてくれるけどね』 B君『誰か「松本、それは違うやろ?」ときっぱり軌道修正してくれる人が必要だと思う』 A君『点数的には1点か2点どちらかにしようか迷うね』 B君『後半のひどさに比べたら前半は辛うじて魅力的に見えてきたから2点にしておくよ。』 A君『どこかのサイトで『しんぼる』を褒めている人が「通常の映画の物差しで、この映画を観るのは間違い。ちゃんと観れば分かる。映画評論家じゃないんだから」という内容で『しんぼる』否定派を批判していたけど・・ちゃんと観てつまんない、ひどいと思ったんだから、仕方ないでしょと言いたい・・』 B君『とにかく、こんな惨憺たる事になって残念だよ!誰かハッキリ言ってやれよ!「もう映画はやめとけ」ってね』
[映画館(邦画)] 2点(2009-09-15 12:27:26)
64.  チョコレート・ファイター 《ネタバレ》 
前半のノリとかは陰鬱で何これ?と思いました。監督の前々作『マッハ!』のようなノリを想定していたので余計に・・。主役のジージャーが脳障害の少女という設定にも拍車がかかり、観ていて重かったです。色々人物関係とか分かりづらいですし、そもそもボスがどういう奴なのかもよく分からずで困惑。煮え切らない主役達にもちょっとイライラ・・。でもですよ、主役のジージャーが氷屋の倉庫で遂に爆発して格闘し悪い奴らをボコスカに倒しまくった後、ブルース・リーばりの『アォォォ~』の怪鳥音が発せられた瞬間にグッときました・・。今までの鬱屈が爆発して華麗なるアクションを見せられたらもうノックアウト・・。突っ込み所はありますけど、爆発したジージャーの活躍の前ではもう、気にもならなくなります。毎回、戦う場所によってアクションの見せ方も絶妙に変化させて飽きさせません。お父さん役の阿部ちゃんも刀振り回す大アクションで盛り上げた後に驚愕のビルでの格闘。これは、ちょっと引いてしまうほどの完全命懸けアクション・・そこまでやるか!でも大満足でした。そして阿部ちゃんとジージャーがラスト二人で歩く姿は、何とも言えない余韻を感じさせてくれ今までの格闘アクション映画とは違うものを提示されたようで、また感心。良かった!でも他の方も書かれていますがエンドロールのNGシーンは単なる事故映像、それはやめときなよ!と思う場面も・・サービスが過ぎるのも考えモノです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-09-14 20:20:08)(良:1票)
65.  MW-ムウ- 《ネタバレ》 
まず手塚漫画の印象で左右されないように、原作は未読で鑑賞しました。(鑑賞後に原作を読破しました)まず褒めておきたいのは主人公・結城演ずる玉木宏の存在感は素晴らしかったです。彼のお陰で本編が魅力的になっているのは確かでした。映像とか細かい部分でも作り手の気合いは感じる事が出来ました。でも、全体的に展開がスピーディーに作られているはずなのに、何か冗長に感じました。まず冒頭のタイの誘拐のやりとりは明らかに引っ張りすぎでカーチェイスも長い逃走もシーンも必要がないと思います。そんなのに時間を割かずもっと他に見せるべき所はあったのでは?(アタッシュケースの事も気になりました)。スローモーションの多用、凝った映像展開は冗長さに拍車を掛けてるだけかと。あと重箱の隅ですが石田ゆり子の記者は以前に事件を担当した記者の命懸けで守ったという手帳や資料を読んで事件の概要を知ったのですから、そこに記してあった東京にMWのサンプルがある事も理解してなきゃおかしいでしょ。わざわざ島まで行って既に持っている手帳を結城が読んで気付くって・・違和感があります。石田ゆり子の記者は島シーン以降の東京で登場させれば自然だと思います。そして山田孝之演ずる賀来神父は果たして必要だったのか?いてもいなくても同じような存在になっていました。どうしてあそこまで葛藤しながらも主人公に加担してしまう根底が描き切れてないです(原作だと賀来が主人公とのホモセクシャル関係が主軸となり他の葛藤も、しっかり描かれている)結局、何だったんだコイツは?と思う訳です。結城の最大の武器ともいえる美貌を駆使した肉体で男や女を利用する一面(特にホモセクシャル)を全面的にカットしたのは大きな失敗です。単なる復讐モノになっているだけでは?玉木宏の主人公が素晴らしいだけに惜しいと思います。
[映画館(邦画)] 4点(2009-08-31 22:16:03)
66.  GOEMON 《ネタバレ》 
独自の戦国ビジュアルとテンポの良さ、達者な役者陣、そして何より主演の江口洋介の存在感のお陰で思ったより、堪能は出来ました。ただ・・五右衛門は天下の大泥棒と銘打って冒頭に颯爽と登場しますが、泥棒の面は最初だけで後は『忍び』になってしまい結局、『五右衛門じゃなくてもよくね?』という感じを受けました。忍びの世界から足を洗い泥棒となったのですから、今までの忍びの自分とは違う自由人の泥棒としての五右衛門が過去に向き合い挑んで、新たな成長を見せるのが正しいのでは?折角、天下の大泥棒の筈なのにその設定を中盤以降、全く生かしてないですもの・・何の為の『GOEMON』なんだよ。茶々の存在意義が実は大してなかったり・・ガレッジセールのゴリがまさかの関が原のクライマックスに登場してくるのはちょっとご都合主義にも程があるかと・・だったらそこに至るまでの過程は少しでも描写しておくべきでは?びっくりして思わず笑っちゃっいました・・あとタレントの無意味なカメオ出演は何とか出来ないものかと・・最後の五右衛門が家康に言うセリフは分かりますけど、その言葉で無理矢理、美談的に物語を収束させるのは何か違和感が拭えなかったです。そして見せ場であるアクションシーンは確かにスピード感があったり迫力はあると思いましたが時折、ゴチャゴチャして何が何だか分からくなり人物の位置関係が不明になったり、早いだけで人物の重み、武器の重み、人を殺す時の重みが悪い意味で『軽い』印象を受けました。折角の凝った映像を駆使しているのに戦闘の『重み』が感じられないので印象もすぐ素通りしてしまいました。 不満ばかり並べましたが、江口洋介の五右衛門の存在感が素晴らしいのは間違いないですし奇想天外なビジュアルもすごいと思います・・でも『GOEMON』と銘打った作品なのに『天下の大泥棒・五右衛門』さが薄いのは残念以外に言葉がありません。
[映画館(邦画)] 4点(2009-08-31 22:15:05)(良:1票)
67.  ハンサム★スーツ 《ネタバレ》 
実に不快なんですけど、この映画。終始ムカムカしました。ふざけた展開を度を超えたふざけた演技で塗り固めると『寒い』という事が分かりました。テレビのコントドラマなら丁度いいレベルなんでしょうけど映画でこれとはなぁ・・。『お前はブサイクだけど、俺なんか車椅子なんだぜ』というふざけたセリフに首を傾げたりしましたが、特に呆れ果てたのは主人公と森三中の大島さんで『街の人の小さな幸せ』と称して様々な人々の幸せと思えるような所を携帯カメラでパシャパシャと撮って喜んで幸せ~と言って、とても心温まる素敵なエピソードとして片付け、そのまま雰囲気で行為を正当化してますけど、冷静に考えたらこれって非常識でしょ?雑誌のエロい袋とじを見ている他人をカメラでパシャッて・・撮られた人はたまったものじゃないでしょ?まさに『自己満足・自分勝手・軽率・盗撮行為』。別に物語上だからいいじゃない!という反論が出そうですけど、このような軽率かつ失礼な行為をこの映画では『いい事・素敵な事』と美談的に正当化、肯定されているから腹が立つのです(仮に『あいつ雑誌のエロ袋とじを幸せそうに開けてるよギャハハ間抜けだなぁ(カシャカシャ)』軽率行為としてちゃんと描かれる場合なら文句はありません)。あとはヒロインの北川景子ですね・・外見より中身を見て!と外見で人を判断するのを嫌ってるくせに、主人公に外見で惑わされないように自分がブサイクなるという手段って・・結局『自分が可愛いから、みんな見た目で判断するから、ブサイクになって内面だけ見てもらいたい』って言ってるようなものですね。要はお前も見た目の外見で判断し、それを利用してんじゃん!最後に正体バレて主人公は北川景子と付き合う感じになりますが、人は見た目じゃない結論に至っているとはどうしても思えないんですよね。相手の北川景子はなんと言っても見た目は美人ですから説得力がないんですよ。だったら大島美幸と北川景子キャラは全く違う赤の他人にして最後はブサイク側の大島美幸と付き合うのが正しい流れではないかと・・だって見た目はキレイな人間ばかりのファッション界に身を置いてスターにまでなったのにすべてを捨てて、主人公はブサイクだけど性格のいい大島を選んだ訳ですから。音楽の使い方、エンドクレジットのあるネタは一言『だから何?』。この映画、そのものが一番『ブサイク』と言えるでしょう。
[DVD(邦画)] 0点(2009-08-31 22:11:33)
68.  グッド・バッド・ウィアード 《ネタバレ》 
確かに『続・夕陽のガンマン』(原題『THE GOOD THE BAD AND THE UGLY』)っぽい設定と展開ですが本作はより明解に作り上げた痛快アクション大作。オープニングから大陸感バリバリの列車大アクションに魅了されました。クライマックスの全員集合の砂漠大爆走アクションは『やりすぎ!見せすぎ!』と言いたくなるほどお腹一杯になりました(細かいギャグも忘れないのも好感)。そしてラストの主要三人の決闘は完全に『続・夕陽のガンマン』・・かっこよくない訳がございません。とことん客を楽しませるという奉仕に徹していると言いたくなります。キャラクターもそれぞれが魅力的でとてもよかったと思います。ライフル使いの寡黙な賞金稼ぎチョン・ウソン。冷酷で繊細さも垣間見える馬賊のボスという悪役を魅力的に演じたイ・ビョンホン。そして事実上の主役のソン・ガンホはギャグ・シーンはすべて彼が持っていき、愉快なタフガイを演じてそれぞれが最高と言いたいです・・・が・・・本作で一番、残念に思ったのは、この魅力的なキャラクター達が本作で上手く絡み合っているように見えなかった事です。結局、このキャラをどういう視点で見ていいか、物語での立場が分かりづらく終盤までそれを引きずってしまったせいでアクション・シーンも、あと半歩入り込めなかった部分がありました。そしてラストで暴かれるソン・ガンホのある秘密に関しては、それまでの伏線の見せ方が断片的過ぎてドンデン返しというほどのインパクトは感じられず、あってもなくても同じに見えました。変に凝らずにかつての仲間同士とか、簡単にした方がこの物語には合ってるのでは?色々、書きましたが韓国のアクション映画もハリウッド映画に対抗出来るほどの力量を十分に証明できてしまった作品だと思います。最終的には『面白い映画』という結論です。
[映画館(字幕)] 7点(2009-08-30 01:02:01)(良:2票)
69.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 
会話式レビュー(追加)・・A君『前半は思ったより緊迫感があって「おおっ?」と思ったけど、中盤以降から尻つぼみというか、退屈にまで感じたよ。』 B君『でも俺、確認の為に二回観たけど二回目観たら明確に分かった。前半からおかしいという事に・・すでにボロが出まくりで笑ったよ。あと徐々に主要人物の背景とか人生を次第に明かして、ドラマに厚みを持たせなきゃいけないのに殆ど触れてないよな。』 A君『主役の織田裕二の役なんて結局、何も描かれてないよね。ただ険しい顔で右往左往してるだけの人物にしか見えない。母親の天海祐希だって主人に先立たれた子持ちの女以外、何も語られてないのもすごいし・・イタリア側の刑事なんてただのバカにしか見えないもんねぇ・・サラ・ブライトマンの登場も全く意味のカケラもないしとことん間が抜けている映画だよ・・。』 B君『特筆すべきは佐藤浩市の犯人の描かれ方だよ、それまでこの人物が2~3回ツラ出してるだけで、まともに触れてないのに実は犯人でしたってねぇ・・一応、前半で写真らしきものが映って伏線のつもりにしてるんだろうが、全く分かんないよ。』 A君『中盤以降の犯人の素性が割れる過程とか諸々が唐突しすぎて、事態が加速するのに、面白さは失速してしまったよね。』 B君『事件の解決も結局、ベタな説得ネタで終わってるしテレビの2時間ドラマじゃあるまいし。』 A君『トドメに、タイトルの「アマルフィ 女神の報酬」って結局、本編観た限りでは意味なかったよな。犯人の誘導でアマルフィに行く所があったけど、あそこで「タイトルのアマルフィだから何か大きな事が起こるな」と思ったら、ただ天海祐希が男二人組にナンパされただけで本筋と何も関係ないからね、ヒドいもんだよ。女神の報酬に至っては完全無意味・・何なんだよ。』 B君『結局、そういう所も含めて、この映画の中途半端さを物語っているな。駄作という程のものでもないかな?と一回目は思って4点にしたけど、二回目観たら3点だよ。別の意味で笑わせてもらったから甘めにね。』 A君『3点で甘めか・・』 B君『ハリウッド映画に肩を並べる映画が出来たみたいに宣伝してたけど、制作陣がどうやらそれを本気で思っているフシがあるのも救いが無いな。続編も見越している感じだけど恥の上塗りだからやめた方がいいと思います。ひっどい映画だよ。』
[映画館(邦画)] 3点(2009-08-26 12:25:15)(笑:1票) (良:5票)
70.  ラストキング・オブ・スコットランド 《ネタバレ》 
まず事実上の主役の医師青年が架空の人物だった事にびっくり。あと浮気した奥様への仕打ちとかの一部残酷シーンもウソ・・まぁ実在の人物と出来事にフィクションを織り交ぜて再構築したとオリジナル映画と思えば納得。フォレスト・ウィッテカー演ずるアミンはさすがの存在感で、どこか憎めない親しみやすさがありながら中に見える、奥底の狂気も見事に表現していて本編の捨てがたい魅力となっていましたオスカーも納得。そして問題の・・医師青年のあまりにも能天気バカっぷりには閉口。終盤で正義らしきものに目覚めてもそれが実に薄っぺらな行為にしか見えず、全く『頑張れ』とも思いません。架空の人物で良かったよ!でも、その軽薄さにイライラしたという事はジェームス・マカヴォイの演技が上手くてピッタリな役という事になりますね。最初でも触れている通り、語り尽くされたアミン都市伝説も入れたりしているので、真実を描いた映画が観たいと本作に対して思っていた私としては、不満が残りました。ただ欧米連中が自分達の利益の為に安易にアフリカという大陸に入り込んだら大きな代償を支払うという教訓的な内容と見れば価値があるのかな・・。いつかあの時代の真のアミンに迫る映画が出来る日を待っています。
[DVD(字幕)] 5点(2009-08-24 23:15:18)
71.  96時間 《ネタバレ》 
リーアム・ニーソン父さんが、前半は娘を病的に心配してオロオロしたり、目の前でデレデレする姿は新鮮に見え面白くて笑ってしまうほどでした。そして中盤以降は娘救出一人部隊長として暴走・・お父さんはジェイソン・ボーンかと見間違うぐらいの格闘と頭脳のキレ味は相当な上に、リーアムの重厚な存在感も合わさりボーンとは、また一味違う魅力のキャラクターに創造されているのは良かったです。たまたま怒りのリーアム父さんに出くわしてしまった悪党はお気の毒さま・・・。終盤に向けてさらに暴走は拍車がかかり、しまいには事件に関係の無い女性に直接、危害!もう行く所まで行け!しかしクライマックスに対峙する悪党の中途半端な存在感で決着はインパクトが大分、薄れてしまい『えっ?』という感じでした。もうひと盛り上がり欲しかった感じもしますが、93分と短めで冗長なシーンもなくギュッとまとめてくれたのは好感持てます。あとボディガードする有名歌手とリーアム父さんとの関わりは、本筋とあまり関係なかったのは残念ですね。この映画は内容だけ見ると、ただの突っ込み所いっぱいのB級アクション映画にすぎないと思うのですが、リーアム・ニーソンのただ事じゃない存在感のお陰で(バリバリ、アクションをやる姿が微妙に似合ってない所もいい!)簡単に素通り出来ない魅力の映画になっているのは確かなようです。
[映画館(字幕)] 7点(2009-08-23 16:56:43)(良:1票)
72.  ノウイング 《ネタバレ》 
予告編を見る限りは単なるパニック映画と思いきや、中身はミステリーに近い内容でした。そして観終わった感想は『いまいち』という表現の上に『つまらない』映画でした。数字の謎を解いて事前に災害を防ごうとする展開は無条件でスピーディーでハラハラする展開になるはずだし、しかもあのニコラス・ケイジ様が必死に濃い顔で右往左往するんですから、つまらない訳がないと思いきや・・冗長というか、ダレてるなぁと感じで折角の踏み込んだ描写の事故シーンもトッピング程度にしか感じませんでした。そして本作で大部分を占める数字の謎ですけどこれって結局、物語を振り返ると事故の予言とか何の意味も無かったですね。『謎の男達』の陰謀とかでもないし、ただ女の子が予言しちゃったにしか見えないんですけど。最後に子供達が『選ばれた人間』とか言うけど、その根拠も分からない。聖書とか出して宗教めいたオチで着地させるって何だよ?つまんねぇ。それなら単なる太陽異変のパニック映画にしてもらった方がよっぽどマシですよ!監督が『未来を少しでも考えるきっかけになれば』とか言ってますが、残念ながら考えさせられる以前に映画としてつまんないから、そこで思いも余韻も『どーでもいい』で終了するんですよね!この映画を撮った監督の未来を考えちゃいますよ。 
[映画館(字幕)] 3点(2009-07-22 19:11:30)
73.  劔岳 点の記 《ネタバレ》 
確かに『本物』の風景が大スクリーンで映し出されて圧巻の一言。これだけでもこの映画の価値は十分にあると思いますし、観てよかったと満足度は高くなります。そして役者陣も素晴らしいし本作を引き立ててはいますが・・・ストーリーは本当に地味。ただ淡々と男達が山登って歩いて休んで測量するだけの映画ですよ。測量メンバー内での葛藤とか対立はあっさり描写されるだけで人間ドラマとしても本当に薄い。あと個人的に一番、『はぁ?』と思ったのは肝心要の剱岳の登山ですよ。いかにこの山の頂に到着するのが困難かを本編でずっと強調されていたのに、実際に登るシーンは途中でカットして次は、すでに山頂に到着って・・そこを一番、しっかり見せてほしいと思いました。本当に剱岳の頂が困難と言われる所以を見せて、やっとそれを乗り越えて一歩、一歩踏みしめるように頂に辿りつく達成感の瞬間はあってもいいのではないかと・・。ラストの山岳会の手旗信号のやりとりも良かったのですが、さっき述べた所が気になって、いまひとつ感動が伝わって来ませんでした。惜しいなぁ・・とても映画的魅力は確実にあるだけに・・こういう事書くのは気が重いのですけど、正直な感想なのでご了承を。
[映画館(邦画)] 6点(2009-07-01 21:09:04)(良:1票)
74.  おっぱいバレー 《ネタバレ》 
もちろん綾瀬はるかが脱ぐなんて思ってませんよ!ちょっぴり期待していましたけど・・ラストまでわずかな希望は捨てずに・・まぁ、それは置いときます。タイトルが強烈なせいで珍作、駄作イメージが強かったのですが、出来としてはちゃんとした映画になっていました。 綾瀬はるかの先生役は非常に魅力的で良かったと思いました。 前半のバレー部の男子のおっぱいエピソードはバカらしいながらも楽しかったです。 あと綾瀬はるかの先生が『道程』と連呼して連中が『童貞』と喜ぶシーンとか数々のおっぱい羞恥感があって良かったですが、後半からしんみりムードが強くなって前半の勢いが影を潜めます。別に話が悪いという訳ではないのですが私はその落差に違和感を覚え、何か無難な『いい話』に物語をまとめてしまっているようで、良くも悪くも『普通』の映画になってしまいました。後はクライマックスのバレーの試合で主人公達は敗北して、控え室で悔しくて泣きまくりますが、彼らがおっぱい目的で練習を頑張ってきた以前に『そもそも、こいつらバレーが好きなんだな』という描写をちゃんと見せてないので、彼らの悔しさがいまひとつ伝わって来ませんでした。そしてラストの別れのシーンで綾瀬はるかの先生は電車で彼らの手紙を読んだ時、負けた控え室で先生の胸に飛び込び、彼らはそれが良かったと書いていますが、そこの所で綾瀬はるかの胸に飛び込むシーンのアップをしっかり描かないと彼らの『おっぱいは見れなかったけど胸に飛び込めて良かった』という喜びをこちらは感じ取れません!うーん、タイトル以上の突き抜けたものはなかったですね。悪くは決してないのですが・・あと余談ですが日テレ製作ですから仕方ないのでしょうけどバレー部の生徒が巨人のヘルメットをわざわざ被らせているのは何か露骨で引っ掛かりました。
[映画館(邦画)] 6点(2009-06-19 19:48:39)(笑:2票)
75.  レスラー 《ネタバレ》 
ミッキー・ロークの不器用で心優しいレスラーを見事に演じていました。 長年のファイトで全身ボロボロの上に身体にステロイドを打ちまくり、客を沸かすために事前の対戦相手との試合の段取り・・もうこれでもかとプロレスラーの生々しい姿を描かれていました。そしてリングから離れると家賃滞納、スーパーのアルバイトと過去の英雄が老い共に迎える現実の姿。試合後に見せる疲れた後姿と咳の一つ一つが痛ましく胸が締め付けられます。中盤で心臓発作を起こしたのがきっかけで疎遠の娘と子持ちのストリッパーとの仲も進んで、レスラーとして区切りを打ってスーパー勤務に専念して、ようやく普通の人生が送れるかと思いきや・・すべて崩壊・・この時の主人公の姿は中盤の凶器使用の血まみれファィトの痛々しさは比較にならないくらいでした。そして自暴自棄になり遂に自分はプロレスしかないと・・心臓に爆弾を抱えながらリングへ・・。花道を渡ると彼に声援を送る、現実世界とは比べ物にならない華やかさと熱さが伝わって、主人公も満たされた笑顔になる所は『ああっ彼はここでしか輝けないだなぁ・・』とグッときました。そしてラストでまさに自分の全人生をかけたコーナーからの飛翔でスパッと画面を黒くしてエンドロール。無駄なその後のドラマを一切流さず潔く終わらせたのは素晴らしかったと思います。あと、この映画を観た前日、2009年6月13日に亡くなったプロレスラー三沢光晴選手の満身創痍で挑んだリングで亡くなってしまった訃報を知った後だったので、どうしてもその姿と重なってしまい、ちょっと冷静に見れなくなっていたかもしれませんが素晴らしい映画である事は間違いないと思います。
[映画館(字幕)] 9点(2009-06-14 17:29:30)(良:1票)
76.  ターミネーター4 《ネタバレ》 
正直、もうやめろと思っていたシリーズですが今回は未来戦争中心のエピソードという事でどうしても気になって鑑賞しました。映画としては『3』より、ずっと面白かったです。アクションとしての見応えも十分で終始、楽しめました。 クリスチャン・ベイルのジョンは想像以上の存在感でとても素晴らしかったと思います。若き日のカイル、CGシュワとリンダ・ハミルトンの声のみの登場も嬉しい見せ場でした。全体的には結構、満足の高い一作ではありましたが・・・気になる所もありました。 それは結果的にもう一人の主人公ともいえるマーカスです。前半の展開ではマーカスがどういう立場の人間か分からないのにも関わらず、ジョン並みに出番が多くて、観てる側の私としては誰側の視点に置いていいか分からず戸惑いました(仮に性格的にジョンと真逆で不器用で粗暴な奴なら、キャラ分けが多少なりともされていてあまり戸惑わなかったと思います。案外、ジョンとマーカスがやっている事と雰囲気が似ているので余計に視点の困惑につながったのかも)・・そして後半のクライマックスでマーカスの行動の意味と敵の企みが判明しますがマーカスはそれに逆らって主役側を助ける事にします、『T-2』のT-800ように・・展開としてはいいですし、まとまっていると思います。ラストで傷付いたジョンにマーカスがある決断をしてドラマ的に盛り上がる所なのに、そこまでジョンとの繋がりがまともに描かれてないので淡々と流されてしまったように見えました。ただマーカスはジョンを助けたで終わり・・うーん惜しいんだよ!カイルとマーカスの関係性も、あと一歩足りなかったと思いました。女性兵士ブレアとの関係は納得ですけど。要は各キャラクターの関係の練りこみ不足がドラマ部分で影響して作品の足を引っ張ってしまったという感じです。でもさっきも書いたようにアクション映画としては良く出来た方だとは思いますので、料金の元は取れた気にはさせてくれました。ただ新たな三部作の一作目って聞いて気が遠くなります・・付き合いきれるかなぁ?
[映画館(字幕)] 7点(2009-06-07 15:25:54)(良:1票)
77.  大脱走 《ネタバレ》 
今作は私に映画の面白さを教えてくれた最初の映画です。小学生の頃に『ゴールデン洋画劇場』枠で前編、後編と二週に分けて放送したのを観ました。まず素晴らしいのは第二次世界大戦の知識が無い小学生でも存分にその面白さが堪能できる事です。 ただ単に『敵に捕まった主人公側が捕虜になり、敵の目を盗んでトンネル掘って、脱走して追われる』だけの理解で十分です。それぞれの脱走プロフェッシナルが奇抜なアイディアを提供し、時にはユーモアに溢れ、敵の監視をしながらの命懸けのトンネル堀のサスペンスにハラハラしました。そしてあの心躍る印象的な音楽達の力も大きく、最後まで『大脱走』の世界へ入り込みやすくしています。私はこの映画にすっかりハマってしまい1週間に1度観る習慣が出来てしまい吹替えのセリフはほぼ覚えました。DVDとビデオ合わせると7本所有になってしまう始末です。そして大人になると第二次大戦の背景を知り、それぞれのキャラクターの一つ一つのセリフの重みにも気が付き、子供の頃は知る事が出来なかった一面が見えて、さらに味わい深くなっています。そして今になっても時折、あの世界に触れたくて観てしまいます。観る度に悲惨な結果に終わった脱走が戻ってきたスティーヴ・マックインの満面の笑顔で『ただいま』と言った瞬間の解放感は何度観ても、思い出してもグッと来てしまうのです。
[DVD(吹替)] 10点(2009-04-30 23:22:44)(良:1票)
78.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
まさにクリント・イーストウッド男塾!イーストウッド演ずるコワルスキーが『アメリカで生活する男ならこれぐらいの事は出来なくちゃダメだ!』と庭の手入れ、他の人種の仲間との話し方、しかも女の子のアタックの仕方まで、色々と叩き込まれるモン族の少年タオ。最初はイジイジした奴なのに次第にたくましい漢に成長していくと同時にコワルスキーも頑固一徹の偏屈ジジイから、それまで見せなかった柔らかな表情をユーモアを交えて見せるあたりは絶品でした。そして彼が銃をかまえる姿、近所のどうしようないギャング集団に対して手で銃を撃つ真似をして挑発したりするシーンは様になり過ぎてると言うか・・個人的に痺れてしまいました。そしてギャング集団との決着の付け方は色々な意見があるでしょうが私は納得行くものでした。過去の戦争の忌まわしい出来事と自分の人生にケリを付けるように最後は自らは武器を取らず、丸腰で挑み自分の身体と命をもって解決してしまうなんて出来過ぎなよう・・・。その後、タオに受け継がれたグラン・トリノ・・実にいい表情で運転していて、その上に流れるエンディング曲の素晴らしさに我慢していたのですが不覚にも泣いてしまいました。ベトナム戦争で米国に利用され、用済みになったら見捨てられたモン族とポーランド系としてフォードに長年勤め上げたのに日本車の勢力に追われ車産業で栄えた街が廃れて、そこに取り残されたような主人公と共通する部分とか考えると、より興味深かったです。正直、本作で役者引退宣言していて『何でだよー』と思っていましたが、悔しい事に本作を観て、それも納得してしまいました。イーストウッドの役者人生最後を飾る、あまりにもふさわしい作品でした。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-26 20:33:07)(良:1票)
79.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
傑作。全編に漲るエネルギーにヤられました。 ミリオネアの問題正解の理由を一問、一問、主人公の体験した壮絶な人生を通して語られる展開は見事しか言いようが無いです。終始、ゾクゾク、ワクワクして画面から目が離せません。インドのスラム街の人々の凄まじい生活の一面も見えて衝撃でした。 ただ一つ不満に思ったのは最後の問題で主人公は高額の賞金を得ますが、それはやり過ぎのように思いました。彼は最愛の彼女と合う為にミリオネアに出たのが目的ですからお金より彼女のはず。最終問題の展開で彼女との再会は約束されたようなものですからそれ以上のものを主人公が得るのは余計ではないかと・・『彼女と一緒になればそれで十分じゃねぇの?!』と突っ込みました。ついでにもう一つ、クイズの後に主人公が一人街中で座ってますが、あれほど注目を浴びた人物だからみんなに騒がれるんじゃねぇの?ちょっと不自然では?と思ったのはちょっと野暮なのかな・・ 他が良く出来ていたので、不満部分が際立ってしまいした。 不満の方が多くなりましたがこの映画は私にとっては傑作である事は間違いありません。ラストのボリウッド映画に捧ぐダンスシーンは驚きながらも感動しました。
[映画館(字幕)] 9点(2009-04-19 19:20:51)(良:2票)
80.  ウォッチメン 《ネタバレ》 
原作のコミックとほぼ変わらぬ再現度は驚くべき! しかもあの長大なコミックを上手くまとめていて、そちらにも感心しました。 特にDr.マンハッタンは完璧で、あの超絶ぶりは映画でも健在です。 彼を観てるだけでも得した気分です。(個人的にはロールシャッハ派なのですが) バイオレンスシーンやセックスシーンも緩めずに容赦なく再現出来ていました。 ヒーローが実在したら恐らくこういう事になるんだろうなぁと各ヒーロー達の悲しみと苦悩は観ていてかなりかなり切なく、考えさせられてしまいます。 本当にアメリカ政府は映画のようにすぐヒーローを政治的に利用しそうですし・・ ただあの結末の惨状は原作どおりに人々の血まみれの死体の山をしっかり描写して欲しかったように思います。そうしないとあの結末の救いのなさが薄まるような気がしてなりません。 でも163分の長い映画ですが飽きずにウォッチメンの世界に浸れたのは評価したい所です。 蛇足ですが原作を全く知らない人が観たらどう思うのでしょうか? 既成のヒーローものとは全く異なる世界観に面食らうのでは・・そういう人の意見も知りたいです。
[映画館(字幕)] 8点(2009-03-29 16:02:58)
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