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りりらっちさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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61.  ザ・ビーチ(2000) 《ネタバレ》 
ディカプリオなんで、きっと面白くないだろ~と思って吹替で観始めたら、これが意外と面白かった。 私自身はネイチャー系と真逆の人間なんで、「この世の楽園のようなビーチ」と言われてもまったくピンとこず、「なんでそんな場所へ行きたいんだ?」と首をかしげました。 都市生活に飽きて疲れて、自分探しの一人旅?そんでもって、自然へ回帰?なーんか陳腐だなぁ、その発想と展開…なんて思いました。  それと、そんなに「伝説のビーチ」って、魅力的なの? アメリカ人だけじゃなく、フランス人にも?もしかして、日本人にもそういう人いるの? 旅の途中で時間も暇もあるから行ってみただけじゃなくって、そこへずーーっと住み着きたくなるくらい、魅力あるの?サーファーでもないのに??? それが全然わからないので、登場人物の皆さん達にまったく共感ができず、困りましたよ…。 私が一番共感できたのは、大麻畑を武装して守るオッサン達。 「ここは楽園~」なんて、頭に花を咲かせている能天気な外国人たちに対し、違法行為をしながら国の家族へ送金しているオッサン達のまともなことったら。 現実逃避してないで、サッサと自分の居場所へ帰って、キリキリ働かんかい!と思ったよ。  あと、気になったのが、ディカプリオの吹替の声。 なんかゲーマーの男の子みたい…と思ってたら、そのまんま、ゲーマーという設定でしたか!なんだ~。 歯医者へ行かせてもらえず力づくで抜歯される仲間に対しての発言や態度を見て、「おたくっぽいな、コイツ」と思ってたんですが、ゲームおたくは、アメリカでもやはり同じようなパーソナリティーなんですねぇ。 途中で頭が煮えちゃって、完璧に現実からゲームの世界へ入っちゃったのは、意外な展開で、面白かったです。  ラストはね…。 脳化しすぎた現代社会へ、ただ戻るだけ?痛みと楽園の記憶を抱えて…とか尤もらしい事、言ってるけどさ~。 もう少し、進歩とは言わないまでも変化はないの?あんだけ、やりたい放題やっといて~。と、無理やりいい感じで終わらせた感のあるラストがちょっとね。  最初から最後まで、ディカプリオはじめ皆さん、全くいい御身分だ~。現実逃避して、能天気に浮かれて遊んでいたら、オッサン達に怒られて、しょんぼりして帰ってきたよ。バカか? というお話でした(笑)いや、面白かった。 
[DVD(吹替)] 6点(2012-07-05 13:21:10)(良:1票)
62.  ヒルズ・ハブ・アイズ 《ネタバレ》 
しまった。面白かった。 「サランドラ」は観ていないのですが、元核実験場の砂漠に隠れ住む食人鬼一家が旅人を襲っては食べちゃう、というストーリーを忠実にリメイクしたのが、本作。 なので、ナゼ <放射能によって奇形になった ←→ 人を襲って食べる>がリンクしちゃってるの?という謎をつついても、しょうがナイ。リメイクだから(苦笑)。 でも、面白かった。 アジャ監督の力量でしょうか。前半、獲物として誘い込まれた一家がメタメタにやられていくのですが、その演出の容赦のなさ・スピード感によって、どんどん作品のテンションが上がっていきます。 強いものから次々に殺され、残ったのは、たよりないティーンの姉弟と優男のムコ殿。え~コレどうなんの?と思わせるのが上手。 キャラクターの設定もいい。 元警官のマッチョ舅にバカにされるムコ役の、アーロン・スタンフォードが特によかった。 髭・メガネ・ちょいロン毛・携帯関係のお仕事という、理系で優しくて穏やかで家庭的な、いかにもな現代の若者が、妻を殺され、子どもを拉致され、極限状態に追い詰められて原始の怒りを目覚めさせていく過程は、非常にみごたえがありました。 理不尽な暴力に対しては、理性も文明も何の役にも立ちゃしない。大切なものを暴力から守りたいと思ったのなら、自分の中に封印した凶暴なものを解放せざるを得ない。そこにホンの少しでもためらいがあったら、負けてしまう。イコール、死。ならば、襲ってくる相手に対して非情にならざるを得ない、むしろ、なるべきなのだ、と。  この映画は、ある日いきなり犯罪に巻き込まれてしまった人が、こんな理不尽で恐ろしい目にあうなんて、ナゼ?!と混乱するのと全く同じ状況を描き、さらに、それに立向かわなくてはならない状況を設定して、そして勝ってみせるところまでを描いてくれました。 よくある「知らない土地に行ったら襲われた系ホラー」であるのに、鑑賞後の後味が非常に良かった。それは、人間の掟を捨て野獣に堕ちて殺し合いをしたのは、もっとも弱くて大切な赤子を守るためだった、から。そしてそれを守りきることができたから。 あらためて、好きだな~アジャ監督。
[DVD(吹替)] 7点(2012-07-05 13:19:53)(良:2票)
63.  ファイナル・デッドサーキット 3D 《ネタバレ》 
もうね~「死のリスト」にのった人間は、おとなしく死にましょうよ。 でないと、ショッピングセンター壊滅!死者数百人!!てな事になって、死ななくてもいい人間が大勢死ぬ羽目になっちゃいます。 ここは諦めて、予知通りに、潔く…ってワケにはいかないか。映画10分で終わっちゃうし(笑) にしてもこの4作目、残念ながら、評価できるのは最初のサーキットでの事故シーンだけでした。 ストーリーはありません、死に方バラエティをお見せします!という映画なのはわかってましたが、その肝心の死に方に、芸がナイ。 今回はやたらと内臓を見せたり、皆さんを肉片にしてみたり、肉体破壊をしていましたね。 展開も登場人物たちもサラッとしすぎてるから、グロさを強調してみたのかな?でも、続きすぎると、飽きる…。荒唐無稽っぽさが出てきて、チャチに感じてしまうし。 3Dで観てたら、画面の迫力で色いろ補えるのかな?でもこの映画に千円とか払うのは嫌だな…。今回レンタル50円なので借りましたが、もう次作は観ないかも、です。
[DVD(字幕)] 4点(2012-06-30 02:59:04)
64.  ディセント 《ネタバレ》 
「地底人」って、モンスターの中でもかなりムズカシイ気がします。 笑いやチャチさと紙一重で、ツチノコみたいに「いね~よ」って即否定される感じ。レベル低めの荒唐無稽? そんなムズカシイ地底人を、うまく作ったな~っと感心しました。 盲目でチビで肉体的には退化していてあまり強くなく、数で勝負するという設定はすごく上手。 対するのが女性チームなので、これで対等というかトントンですから。 ストーリーも、単なるホラーにせずに女性同士の人間関係をからめてハラハラさせたり、人間対人間の関係を描いていてよかったです。 恋愛や家族や子供を失くすということ。そういった体験をホラーの材料にするのではなく、きちんと人間心理として描いているので、鑑賞後に心に残るものがありました。 ラストは救いがないのですが、それすらよかったです。 サラもジュノも無理のないキャラクター設定で、どちらも人間的。どちらの気持ちにも理解できる部分があり、ラストまでハラハラドキドキを引っ張って行ってくれます。地底の圧迫感もストレートに伝わってきて、何があっても絶対に洞くつ探検はしない、と心に誓いました。 数あるホラー作品の中でも、キラリと光る逸品であります。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-11 22:12:34)
65.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
シリーズ1,2,3と観ましたが、やはりこの作品がベストですね。 丁寧によ~く考えて作ってある。冒頭の飛行機の墜落シーンがあまりに迫力があって恐ろしくて、もう飛行機に乗りたくない!と本気で思ったほど。 思わず作った「この死に方は嫌だランキング」の第1位は、ロートン先生です。 首にガラスが突き刺さったと思ったら家が火事になり、倒れたところに上から包丁が降ってきて胸にプスッと刺さり、あげくにガス爆発で包丁がさらに深くブッスリ刺さって死亡。絶命するまでが長すぎる…恐ろしい…。 第2位は、トッドです。 自宅バスルームなんて一番気が緩む場所で、洗濯物干し用ロープが何重にも首に巻き付き、ボディシャンプーだらけのバスタブでツルツルすべり、ジワジワ死んでいくなんて、イヤすぎる…。 だったらテリーみたいにバスに跳ね飛ばされて一瞬で死ぬとか、野球帽かぶった男子みたいに金属片で首が吹っ飛ぶとかの方が、ずっとマシですね。いやもう、オッソロシイったら。 DVDにはもう一つのエンディングが入っていて、新しい命の誕生<アレックスとクレアの子>が、「死の運命」を止めたというバージョンがありました。 でも試写会(?)での反応は悪く、嫌われキャラのカーターを死なせるエンディングに大金かけて撮り直したそう。そーしたらかなりウケたそうですが、制作側は「ティーンの観客達は、このエンディングを受け入れるには未成熟すぎたのだ」とか不満タップリでした(苦笑)。 確かにストーリーの完成度でいえば、作り直す前の方がいいのですが、現在のラストの方が勢いやノリがいいのは否めません。バッド・エンディングの方が現代風って事なんでしょ~か。 おかげで、続編が続々と作られたワケで、結果オーライ? 登場人物たち一人一人すべてのキャラクターが生き生きしてるのも、やはりこの作品が一番ですね。
[DVD(吹替)] 7点(2012-05-11 18:53:42)
66.  ファイナル・デッドコースター 《ネタバレ》 
ウェンディ役、表情がいろいろあって好み~。魅力ある女優さんですね。 ジェットコースター好きなんですが、これから乗るときに必ず思い出しちゃいそうです。 にしても、遊園地のジェットコースターひとつでここまで盛り上がれるのって、やはり高校生だよなぁ~。カワイイですね。 1,2,3とシリーズを観てきて、毎回「この死に方だけは嫌だランキング」をひそかにつけているのですが、今回のランキング1位は「日焼けマシーンで焼死」。 いやもう、この死に方、辛過ぎるでしょ。今回のハイライト・シーンでもありますが、思わず目を覆ってしまいましたよ…。 2位が「電動ドライバーで頭に釘を打ちこまれて刺殺(?)」。 なんか、イヤ。これだったらジュリーの友達の死に方の方がマシかも。 イアンやフランキーの死に方は、苦しまずに一瞬なので意外と楽かな。ジムで頭つぶした人も。目の前で死なれた方は、ドビックリですが。 最後の地下鉄のシーンは迫力満点。地下及び電車の中という、閉鎖的で逃れようがない場所での恐怖が、よく伝わってきました。 生き残った3人を一か所に集め、一応死ぬ順番をちゃんと守って一気に死なせていくとは、死神さんたらお茶目。 面白かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-11 16:15:57)(良:1票)
67.  デッドコースター 《ネタバレ》 
1、2、3とシリーズを観ましたが、この2が一番ダメ。 なんかほかの二つとは、作品の色というか雰囲気が違う~と思ってたら、監督が違ってたんですね。やっぱり。 1から続く形にしなければよかったのに。 1との矛盾があって、ストーリーというか、一番大事な「死の運命に勝つ方法」が破たんしているのが、決定的にダメでしょう。 1のラストで、アレックスは感電して一度心臓が止まって死んでるのに、結局「死の運命」からは逃れられなかった。 なのに、なんでキンバリーは逃れられたの?おかしいっす。全然納得いかない。 それとこのキンバリーというキャラに、魅力がない。 容姿は清純アイドル系でいいのですがそれだけで、ストーリーを引っ張っていくパワーが足りない。 いつもそばに引っ付いているイケメン系の警官と、クレアの二人がいなかったら、ラストまで見ようと思わないくらい、吸引力がない。 死に方バラエティですが、エレベーターに挟まれて首チョンになる女性と、その息子の歯医者でのアクシデント以外の人間たちの死に方が、あまりにもオソマツ。もしかして手ヌキ?作り手側の情熱を感じなかったなー。 1と3は、気楽なホラーが見たいな~という時に何度も観てしまいますが、この2は一回だけでいいです。せっかくクレアが出ていただけに、残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2012-05-11 16:05:01)(良:1票)
68.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
よかった!面白かった! 最初から最後まで、ずんずん行くね! これは青春~冒険~ホラー~SF~と、ジャンルを限定せずに心のままに創造したような作品だね。何でもアリでたくさんの楽しめる要素が入っているから、作品を分類して味わいたいタイプの人にはむかないかも。 でも私はこの作品が大好き。キングの中でもかなり好き♪最後のワンシーンまでずっとワクワクさせてくれたよ。 …にしても、数ある宇宙人の中でもこのクリーチャーはイヤだな。ゾンビの方がまだマシなくらい、生理的に気色悪い。絶対憑依…じゃなくて体にとりつかれたくない。シモからくるのって、ヤダよねぇ…トイレなんて超個人的な場所で恐怖を味わいたくないよ。そこら辺もウマイね。さすがスティーブン・キング。
[DVD(吹替)] 8点(2012-02-06 16:58:23)(良:2票)
69.  ハンニバル・ライジング
レクター博士のファン以外の人が見ても、たいして面白くない。そんな映画。 レッドドラゴンはまだ面白かったんだが。 原作者のレクターへの思い入れにつきあうのも、これが最後かなぁ。もう本も読まんよ。 
[DVD(吹替)] 4点(2012-02-06 16:32:31)
70.  ハイテンション 《ネタバレ》 
みんな言ってることですが、やはりこのオチはマズイでしょう。 張ってある伏線すべてが観る側を騙すためのウソってのは、さすがにいただけない。 こーゆうオチにするならするで、「あの伏線もこの伏線もこーゆうわけだったのか!」と最後に納得がいくようにしなければ、何の意味もない。そういう意味で、このオチはナシ。やってはいけません。 にしても、友達役はわざと10人並み以下の容姿の女優さんをさがしたの?別に美人にしろとはいいませんが、なんかの意味があるのかと思ってしまいましたよ。 ああ、内容ですね。ストーリーはオチをのぞけばなかなかスリリングでいいと思いました。 ボーイッシュで現代的なヒロインが、友達を助けるために殺人鬼を追跡するのですが、キビキビ行動して、観る側をイライラさせません。 よくあるホラーっちゃそうなのですが、マヌケな行動をして殺人鬼にやられる登場人物が多い昨今のホラー映画とは違って、キャラにもストーリー運びにも無駄がないです。惨殺シーンも勿体ぶったり躊躇することは全然ナシで、ガンガンいきます。 また、自分の存在を殺人鬼に知られまいとするヒロインと殺人鬼との駆け引きも面白く、スピーディーにテンポよく進んでいきます。ラストまでは高評価なので、よけいにオチがおしかったですね。 ハリウッド映画とちがってていいな~と思ったのは、音楽です。 音楽のセンスがフランスとアメリカとじゃ違うのかな。 ラスト、鉄格子の中から友達に向かって両手を広げるヒロインが、哀しくも怖かった…。この「哀しい」という叙情は、ハリウッドにはムリ。と思いました。
[DVD(吹替)] 5点(2012-02-06 16:20:57)(良:1票)
71.  メメント 《ネタバレ》 
編集の勝利ですね! 最初のシーンからしばらくして、「あ、コイツ間違えた相手を殺したな」と思ったので、どこで誰にどう騙されたのかを考えながら観てました。 まさか自分で自分を騙していたとは‥。後味が悪いというより、主役の男の人間性にげんなりしました。 意外性はありましたがショッキングというほどでもなく、テーマも感じられず、ただ話題作を作りたかっただけなのだろ~な~という感じ。 映画にはさ、もっと深いものを求めているので、残念ですがこの点数で。 
[DVD(字幕)] 4点(2011-11-05 22:29:43)
72.  コンスタンティン
映像と雰囲気はいいんですが、ストーリーはイマイチ。展開の全てが想定内。意外性ナシ。 登場人物達のキャラクター設定はいいんですが、その設定をまったく生かしきれてない。 ヒロインは刑事である必要性、ゼロ。双子である必要もほとんどナシ。 キアヌの助手の少年の存在も、オマケすぎ。そもそも、あのキアヌのキャラで助手がいるのは不自然。 キアヌがヘビースモーカーという設定は、緩慢な自殺を選択しているという意味であろうから納得なのですが、肝心のキアヌが全然スモーカーに見えない。タバコの吸い方、ヘタ。この人、ホントは健康ヲタクなんじゃ‥(知らんけど)。 まぁ元からキアヌはキムタクみたいなもんで、何演じてもキアヌにしか見えないので、別の俳優を使った方がよかったんじゃないかなぁ。 なんちゅ~か、日本の少年漫画を読んでるみたいでした。 この映画、ターゲットがティーンならわかるんだけど、大人が見たら退屈するかも。
[DVD(吹替)] 5点(2011-10-30 00:40:25)(良:1票)
73.  キャビン・フィーバー(2002) 《ネタバレ》 
タイトル「キャビン・フィーバー」ってのは、キャビンで大熱狂!って事?それともキャビンで伝染病が発生!って事なんでしょうか。まぁどっちでもいいですけど。 タイトルからして、ふざけてますよね。途中まで真面目に観てましたが、パンケーキ少年が回し蹴り攻撃をしてきたり、主人公がプロの殺し屋に変貌したあたりから、「ヲイヲイ」という気持ちになりました。 わざわざ死体をひっくり返して池に落ちたり、泣きながら無駄毛処理をして症状を悪化させたり、主役達の意味不明な行動はパンケーキ少年とどっこいです。 それにしても、田舎の人間は都会の人間が嫌いね。主役達が来た都会ってそんな大都会でもなさそうなのに、それでも「街から来た」ってだけで、「災難を持ち込みやがって」みたいな憎悪を持つのはナゼなんでしょう。過去に一人町から来た悪人がいただけで、それ以後「街のヤツは全員悪い」という考えになってしまう感じ。ヲッカナイですねぇ。 保安官のコスプレしているような若い保安官や、映画にまんま出てくるような排他的・独善的な警察官は、ギャグのよう。 ラストで雑貨屋に村の人々が集まって祭りっぽい雰囲気になりますが、あの人たちは一体ドコから出現したの?湖の向い側の家以外、どこにも民家なんてなかったのに。 主役が岸辺に捨てられてましたが、キャビンの他の死体と一緒に始末しないのは、ナゼ?発生源を特定しないのはナゼ?もしや「都会モンが持ち込んだ」ですませちゃった? 雑貨屋は感染広げるために祭りを開いたワケ?なぜこのタイミングで祭り? ‥様々な謎が残ります。まあ別に解けなくてもいいですけど。 最後に、汚染水で作ったレモネードを警察官や町の人間達が飲み、「コイツらも感染したか」と観客側の溜飲を下げたところで、汚染された水をミネラルウォーターとして出荷するトラックが発車、というのは、すごく上手かったと思います。「いつも買ってるミネラルウォーターって、ナニ入ってるかわかんないじゃん!」と、観客側をちょっとゾッとさせたのは間違いないでしょう。 ともあれ、観ている間、多少引くことはあっても退屈する事はありませんでした。「ホステル」がよかったから観てみたのですが、あっちこっち「ヲイヲイ」な箇所があるとはいえ、やはり才能の片鱗は感じられた映画でした。 怖くないし、2度は観ないけど、期待しないで観るならヨシ、です。
[DVD(字幕)] 5点(2011-10-30 00:19:36)(良:1票)
74.  変態村 《ネタバレ》 
DVDパッケージは、村のただひとりの女性であったグロリアの磔刑の死体。それにそぐわないタイトル「変態村」。う、う~ん(汗)。 原題通り、キリスト教の概念である「受難」をタイトルにした方がよかったのでは? でないと、強烈な邦題タイトルに魅かれて観た人が、ガッカリする確立が高いのでは ?と思いました。 いえ、自分はホラーを期待して観たのでガッカリはしませんでしたが、「変態」に魅かれて観た人の中には、セオリーにのっとったドギツイ映像やストーリーを期待して裏切られ、「ヲイヲイ」という気持ちになった人も多いのでは(笑)。 それにしても、ラストで死に際の男の望み通りに「愛していた」のセリフを口にするマルクが謎で、ナゼなんだろう~と考えてふとひらめいた答えが、 「そっか、マルクは売れない歌手だから、観客の望み(欲望)を内面化するのが癖になっていたのだ!」 と、いうモノ。 マルクは常に相手に望まれ、欲望の対象として見られてきた人間だから、たとえ自分を殺そうとした男でも、死に際の人間の欲望には応えてしまうのだ、と。 相手に欲望されることが彼の存在意義であるのだからして、その欲望に応えない事は考えられないのだ、と。 この映画の登場人物は、マルク=欲望の対象、マルク以外の人間=欲望する人間、の二通りしかなく、欲望の対象になる人間は、それを受け入れるしかない、というのがテーマなのかと。 赤いダッフルコートは記号で、それを着ている者は欲望の対象にされる者。それ以外の人間は欲望する者で、欲望の対象を蹂躙する権利がある者。そして、対象を愛する者でもある、と。 欲望される者にとっては、すべてが理不尽な受難であるが、それはまた愛でもある、らしい。無慈悲な欲望を、愛と呼べるならば。 そういう風に感じたラストでした。 奇をてらって作った作品ではないし、単なる駄作ではないのでしょう。 それなりの感受性がある人ならば、色々考えさせられる所があるのではないでしょうか。 それにしても、あの酒場での村人(全員男)達のダンス(ポルカ?)怖かった‥。不気味度満点で、危うく笑う所でした。笑いと恐怖は紙一重、ですから‥(冷汗)。
[DVD(字幕)] 4点(2011-09-10 20:29:36)
75.  ミスト 《ネタバレ》 
なんとも後味が悪いというより、苦い‥‥。  原作は未読ですがキングを信じていたので(笑)、ラストを見たときは、「キングなのにこんなラスト、アリ?!」とショックを受けました。が、そうですか、原作のラストとはまったく違っていたんですね‥うんうん、納得。  後味が苦いのがいけないのではありません。ただ、キングだったらもっとやってくれるだろ~に、という期待というより信頼があるのですよ。 もっとナニをやってくれるかと言えば、それは安易なアン・ハッピーエンドは、安易なハッピーエンドと同程度に失望するけれど、キングはどちらの安易な道も選ばない。まったく違うものを見せてくれる、という信頼ですね。  この映画が安易なアン・ハッピーエンドだとは言いませんが、このラストのせいでテーマやメッセージがわやくちゃになってしまってますがな。 まったく正解が見えない恐怖と混乱の中で、それでも頑張る人間性を否定してどうする?運やタイミングがすべてかよ。 と、グレる気持ちになりますがな。 キングなら、たとえアン・ハッピーエンドなラストだとしても、もっとテーマに骨太で人間的なものを伝えてくれるハズ。  このラストだと、観客側は、あまりにも救われない気持ちを、主人公達の行動の落ち度を見つけて数え上げる事をして、なんとか気持ちの落としどころをみつけるしかないんじゃないの? そんなのって、ど~なのかなぁ。映画のラストとしては失敗じゃないの? と、思うわけですよ。  それでもラスト以外は、ヨカッタ。 CGがチャチとかも思わなかったし、むしろ姿を見せない相手だから得体の知れない恐怖がかきたれられるってモンです。なんでも精巧にCGを作ってご披露すればいいってもんじゃない。 その証拠に、『サイレント・ヒル』のモンスターは全然怖くない。チラッと見せられても『サイン』の宇宙人も怖くない。チャチとは思わんけど(笑)。 要は見せ方。臨場感。ですね。 まぁモンスターに特に期待してないだけかもしれませんが。  なのでラストには大不満ですが、6点を計上します。 原作読んでみよ。
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-02 01:53:22)
76.  ゴシカ 《ネタバレ》 
観ている間は退屈する事もなく、それなりに面白く観れました(ホラーではなくサスペンスとして観るなら、ですが。幽霊が怖くないのが致命的。) でも印象には残らないし、幽霊やストーリーの矛盾等について考えるほどの熱意も残らない。 及第点は取れているけど、突出したものはない、って感じかなぁ? あ、役者陣はやや突出していると言えるかも。 ハル・ベリーとペネロペ・クルス、よかったですよ。ひとりだけ不可ですが。ハルの旦那役、もっとそれなりの人に代えてくれ。まぁ見せ場はハルとのキスシーンと殺害シーンの回想(ちょこっと)だけですが。 むしろロバートに夫役をやらせればよかったのでは?あ、ダメ?汚れ役すぎる?(笑)  及第点が取れていて役者達が頑張っているだけに、もったいないな、という感じがします。 ホラーにするならもっと徹底的に不条理な幽霊設定にして主役も含めてボロボロにするべきだったし、サスペンスにするなら幽霊は邪魔っけ。いなくてもヨシ。 怖すぎるホラーは苦手だけど少しのスリルは感じたい、そして気軽に観れて後味の悪くない映画を観たい!という人にオススメします。
[インターネット(字幕)] 6点(2010-10-23 01:24:47)
77.  アカルイミライ 《ネタバレ》 
アカルイミライ‥‥か。そりゃ夢の中くらいでしか遭遇できないもんかもね。  その前に、浅野忠信って演技うまいすか? にやにや笑ってるだけで評価されてしまうお得な俳優ではあるけれど、なんか下手じゃないすか?今回、ベタベタな演技しか見れませんでしたが。 逆に、オダギリジョーはよかった。 名前くらいしか知らない俳優ですが、素でやってんの?と思うくらいにはよかった。  映画のテーマなどは、知らん。 わかりやすく文章で書けるようなメッセージはなかった。逆に、だからよかったと思う。  十代の若者がどう受け取るかは、大人に育ちきったワタシにはわからない。 逆に、大人の立場でみているから、有田父の言葉は心の琴線に触れた。 「許す。わたしは、きみたちを許す」 これは、自分がどん底で苦しんでそれでも他者への愛情を失わずにいられたという経験なくしては、言えない言葉だと思う。他人を切り捨てる事がどうしても出来ない、やさしい(ある意味では弱い。そして強い)人間でなければ決して言えない。 そして、私自身は決して仁村に言ってやれないであろうから、有田父の言葉に涙が出た。 はたして、現代の日本のどれくらいの大人たちが、有田父のようなやさしさと強さを持っているでしょうかね? 自分自身のことを含めて自戒しました。  そういう意味では、仁村が前進するまでの話ではなく、前進するために子ども達が必要としているものを、大人たちが与えられているだろうか?というメッセージを受け取ったのかもしれません。
[インターネット(字幕)] 5点(2010-10-02 20:45:36)
78.  THE JUON/呪怨
日本版はひとつも観ておらず、『呪怨』はこの作品が初めてなのですが、とてもハリウッド的だな~と思いました。 全体にこわ~い雰囲気を漂わせ、ドキッと驚かせる技を小出しにし、最後は『ペット・セメタリー』、みたいな(笑)。 外国人が描くと必ずついてまわる、勘違いジャパーン!がどこにもなかったのは、成功だと思います。 しかし、いかんせん、インパクトがない。とゆーか、弱い。日本的なおどろおどろしさを出すため仕方がないのかもしれませんが、あまりにも全編おなじトーンで進んでいくので、ハッキリいって途中で飽きます。 日本的ホラーって、慣れちゃえば怖くないんですよね。インパクトが弱くてジワジワくる恐怖で、地味だから。 それに、せっかく複数の呪いの幽霊(ヘンな表現‥しかし他になんて言ったら‥)が出てくるんだから、誰かひとり親玉といえる位の強烈な幽霊がいてもよかったんじゃないかなぁ。 みーんなおんなじで、そんなとこ日本人的に平均化してどーなるんじゃ。と、そこら辺がちょっと不満。 あと、主役のバフィー‥じゃない、サラを見てると、ついつい「吸血鬼や狼男をバッタバッタとなぎ倒しているくせに、ユーレイは駄目なんかい!」と突っ込んでしまうのもいけませんでした。はい。 
4点(2005-03-14 20:58:18)
79.  アレキサンダー 《ネタバレ》 
壮大な‥あまりにも壮大な‥‥ホモ映画でした。。。 確かに退屈はしませんでしたが、こんなに長いのに「内容が薄い!」と感じるのはなぜなんだろ~?なんだか、戦闘シーンと宴会シーンをやたらと繰り返してたような。 内容ですが、アレキサンダーとその母親に焦点を当てすぎではないだろ~か。それがアレキサンダーがしつこく東方遠征を目指した理由なんだから仕方がないのですが、もう少し他の脇役たちの描写が欲しかったなぁ。 側近たちの謀反や謀殺へ至る心理描写があっさりしすぎていて、なんか映画としてもったいない感じ。そこら辺がもう少し描けていれば、アレキサンダーが「イヤだ!もっと先へ行くんだい!」と喚くだけの魅力のないワガママ男みたいにはならなかったのではないでしょ~か。 重要な脇役たちの人物が描かれていないためか、あれだけの距離を移動し、国を征服し、多くの人物と出会ってきたにも関わらず、アレキサンダーの他者との関わりはなんと底が浅いことか、結局は両親と恋人だけかい?という感じになってしまっている。 まあ、それだけ「英雄は孤独なものだ」「英雄は理解されないものなのだ」と言いたいのかもしれませんが、その「英雄」のアレキサンダーがまったく魅力的ではない!というのが、実は一番問題なのかも~。コリン・ファレル、金髪似合ってないし(笑) ストーリーですが、東方遠征の理由が、母親から逃げたいのが一番と、他に英雄的な生き方を信望していたとか、父親から「男らしさ」という影響を強く受けていたとか、全部子ども時代でバラされていて、謎がまったくないのもなんだかなぁ。。。 それに父親殺害のシーンを、わざわざ回想にしたのは何のためなのか?ストーリー的にはその必要はまったくなかったのでは?なんかメリハリつけたかっただけって感じ。 最後にひとつ。顔と名前が一致しないままの人物が多くて、観終わったあと、消化不良気味です‥(って、ワタシが阿呆なだけかもしれません‥。)
5点(2005-02-12 01:09:21)(良:1票)
80.  ハウルの動く城
これは、ラブ・ストーリーですね。 本当は清楚できれいな少女なのに、美貌の母と妹を持ったせいで、根深い容貌コンプレックスを抱えるソフィー。 若い娘としての自分は無価値であり、家族の中でも帽子作りという職業においても、自分は華やかな存在を支える「裏方」である、と自分を諦めているようなソフィー。 その彼女の孤独が、冒頭の帽子作りのシーンで、すごく上手に表現されています。 また、ハウルも同じ。 「美しくなければ生きている意味がない」と、本当は自分に自信がない弱虫のハウル。「ハウルは弱虫でいいの!」と、強く戦う男を目指すハウルではなく、弱虫のままのハウルを受け入れるソフィー。 二人がお互いをお互いの姿のままを受け入れる、それが「愛」ってやつなんだよね。そうこの映画は言っています。  冒頭でソフィーの深い孤独に気づいた人なら、呪いの意味も彼女が若返ったり老けたりする理由も理解できたでしょうし、ファンタジックなラブ・ストーリーとして、純粋に映画を楽しめたんじゃないでしょうか。音楽も美術も、舌を巻くような素晴らしいものでしたし。  ただ、「ナウシカ」「もののけ姫」系列の作品をジブリに期待している観客は、点が辛くなるのもわかります。そういった観客向けに戦争をからめたのかもしれませんが、かえって逆効果だったような。ラブ・ストーリーならば、あの大団円で八方まるく収まるラストシーンもいいのですが、話を国や戦争に広げたせいで、まるすぎて気が抜けるラストになってしまいましたね‥‥それが、ちょっと残念です。 でも、テーマが壮大でないからといって映画として価値が低いなんて事は全くないですし、随所に小さな破綻が見られるとはいえ、やはりセンシティブな少女や少年の心理の表現は卓越していると思います。 最近の映画は、テーマや説明をそのまんま台詞で言わせてしまう”わかりやすい映画”が多いのですが、本来、表現とはそういったものじゃないわけで。観る側の想像力を膨らませるような、心の琴線にそっと触れてくるような、そんな豊かで表現的な作品だと思います。
7点(2005-01-07 21:05:51)(良:1票)
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