61. リベリオン
●この映画の設定は、余計な争いを無くす為に感情を薬によって抑圧させた未来社会の話だが、それってなんだか今の向精神薬による精神障害の治療を見ているようで、不気味な感じがしました。SSRI等の向精神薬の効果というのが、主に感情のニュートラライズだったりする訳で。激しく落ち込む事は無くなる代わりに、楽しいとか嬉しいとか感情の起伏も少なくなる。この未来社会で用いられている薬はある意味そういう病んだ現代社会の象徴なのでしょう。●アクション映画としては、まあ普通に面白かったかな。映像もスタイリッシュだし。●しかし途中、あの閣下と呼ばれていたボス…あんた完全にキレてんじゃん?(笑)。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-16 01:49:56) |
62. マルコヴィッチの穴
非常に哲学的なテーマで興味深く見せてもらいました。”死というものは、他人の夢の中にはいる事”と考えるのが一番わかりやすいと思います。それをこんなにエンターテイメントとして表現した作品はあまり無いと思います。 あと、ナイス邦題!!ですね。 [映画館(字幕)] 8点(2005-12-11 20:15:08) |
63. ハリー・ポッターと賢者の石
この手のファンタジー系ムービーはそんなに見る方じゃないのですが、あまりに有名な為テレビ放送ですが見てしまいました。CM多すぎ(笑)。●序盤から色々とワクワクするファクターがたくさんあって、このシリーズが人気のある理由が分かります。エマ可愛いね〜!ていうかみんなホントに子供だったんだなぁ。なんだかんだ言いつつ楽しんでしまいましたが、この1作目がやはり一番面白いんじゃないでしょうか? [DVD(字幕)] 7点(2005-12-11 20:14:05) |
64. サウンド・オブ・サイレンス(2001)
昨今の「どんでん返し」「隠されたトリック」ものムービー大流行の中、こういう作品は、いまいちスパイスの足りない物として評価されるんでしょうね。私も物足りなかった人間の一人。なんのトリックもなく、淡々と進むストーリー、それはそれで、ある意味清いモノなのかもしれないが、なんかひと味欲しかった。少女の記憶の奥に眠る数字とは?10年前何が起こったのか?面白そうなキーワードが並んでる割には、ね、という感じです。女の子が骨折した母親のギブスに落書きしてたのは、なんだかハッピーな気分になったので(笑)そこに3点。 [地上波(吹替)] 3点(2005-12-11 20:07:49) |
65. マン・オン・ザ・ムーン
●最初に思ったのは…長いっ!中盤くらいで、なんだかもう150分くらい見てるような気分になって「長い映画だな〜、何分あるんだ?」って。●内容に関しては、面白いとか面白くないとか、なんとも言えない感じですね〜。最初は、本当に自分のやりたい事ができないアーティストの悩みを共感して見てましたが、途中から、何事に対してもふざけているカフマンの態度にだんだんむかいついてきて…。なんで、あんなに全力でヒールを演じる必要があるのかと。最後の葬式でも、今にも「あれ?やっぱりだまされちゃった?」とお調子者のカフマンが起きてきそうで、その辺は彼の魅せ方にはまったのかもしれません。●しかし、これは個人的にはジムキャリーじゃなくても良かったな〜。彼の出演作を凄く好きなだけにそこまで彼の魅力を引き出してるようには見えなかったですね。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-11 20:01:08) |
66. ミセス・ダウト
《ネタバレ》 ●泣けるっすね、意外と。ハリウッド的感動ドタバタコメディムービーなんだけど、もろにその罠に掛かってしまう自分がいます。。。OTL●完全無欠にするなら、最後には夫婦の愛情も復活して”またやりなおしましょう!”って事になって欲しかったが、そうはいかないのね〜。やっぱ子供かぁ〜〜、う〜ん。なにはともあれ、あの子供達を見つめる時のロビンの優しいまなざしに7点献上! [地上波(字幕)] 7点(2005-12-08 17:06:46) |
67. コンタクト
《ネタバレ》 なんやかんやテレビでやってたりしてたけど、あれ?ちゃんと見てないかも…と思い、今回ちゃんと見てみましたらば…これは素晴らしい!近年(といっても作品自体は古いが)自分的SFムービーベスト3に入る作品でした。●なんと言ってもリアリティのある設定、物語の展開、ある意味謎解き的な要素、そして未だ見ぬ異星人との交流…テーマ自体は下手をすれば妙なSF宇宙人モノになりそうなところを、あくまでリアルに我々人間からの描写で作る事によって、最後まで陳腐にならずに見せる事に成功している希な作品です。●あの1回目の転送実験が失敗に終わるエピソードは要らなかったかな?それでマイナス1点。しかし、これだけ長い映画にもかかわらず最後まで飽きずに楽しむ事が出来ました。●主人公の女性を「あくまで科学的な立場に立つ無神論者」という設定にしているのも、非常に巧いですね。あのポッドの中で彼女が体験した事は何なのか?神とは?宇宙とは?様々な問題提起を含み、なおかつポップに、ロマンに、満ちあふれる作品に仕上げた脚本家、監督の手腕に9点を捧げます。 [DVD(字幕)] 9点(2005-12-08 13:36:32) |
68. ハリー・ポッターと秘密の部屋
これはやはり話題作とはいえ、シリーズが続けば続くほどつまんなくなるっていう見本のような映画ではないでしょうか?ただ単にエピソードが羅列されるだけで、ドキドキ感もなければ面白味にも欠ける。1作目は越えられませんでしたね。ていうか、このシリーズホントにいつまで続くの?原作が尽きるまでやるつもりなんでしょうか? [地上波(吹替)] 4点(2005-12-04 15:53:55) |
69. インデペンデンス・デイ
いわゆるアメリカンエンターテイメントムービーとしては最高じゃないですか?もうそれだけで10点(笑)。大統領演説シーンといい、ラストいい、泣ける場面がたくさんあって単純に楽しめました。いまだに2年に1回は見たくなる映画です。 <<追記2005/12/4>>「ハリウッドエンディング」とはよく言ったモノで、まさにこの映画の為にあるような言葉だね。 ハリウッド万歳! [映画館(字幕)] 10点(2005-12-04 15:46:09)(笑:1票) |
70. チャップリンの独裁者
シリアスにしてポップ。これほどポップに自分の思想を伝えられるのはチャップリンしかいません!!!!いかに他人に(映画を見る人に)思想を伝えるか?という意味でも最高の映画作品です。 [DVD(字幕)] 10点(2005-12-03 19:11:44) |
71. 呪怨 (2003)
気持ち悪いです。が、しかし、なにか哀しい感情も残る。不思議なシリーズですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-02 17:14:51) |
72. リング(1998)
先に原作を読んでいたので、どうしもなくつまらなかったですね〜。ただただ怖がらせようとするだけの内容にしらけてしまいました。いや、恐かったけどね、実際。原作はもっと哲学的な内在的ホラーなんだけどな…。その辺を取り除いて、ひたすらエンターテイメントに徹した点だけは評価しましょう。 [ビデオ(吹替)] 4点(2005-12-02 17:12:12) |
73. 女優霊(1996)
●確かに今見るとショボイ。だけど当時のジャパニーズホラーの先駆けって事を考えると凄い作品だと思う。これがなかったら、リングも呪怨も生まれなかった訳だからね。●映画全体が心霊現象という新しい作り、あの女優が落ちてきて変な具合に体が折れ曲がってるのなんてホント気味が悪かった。●確かに最後のオチは無理矢理ですけどね。初めて見た時は死ぬほど恐かった(笑) [ビデオ(吹替)] 5点(2005-12-02 17:07:41) |
74. 仄暗い水の底から
《ネタバレ》 ●雰囲気作りは良かったんだけどね〜、何かいまいちパッとしない…。結局、あのお母さんは取り殺されちゃったって事でしょ?なんだかな〜。●映画で大切なのは、どういう客層にどういう形で、どういう風に見せたいか、って事だと思うンだけど、その点からすると、全てにおいて中途半端な気がする。そういう意味だとリングの方がまだましだったかな。 [地上波(吹替)] 4点(2005-12-02 17:01:40) |
75. スパイダー
モーガンフリーマン、フォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!でも、やはりこの人主役ぢゃないな〜。どうも見ていて、他に主役がいるのに、脇役の活躍を見せられてるような気になる。 [地上波(吹替)] 4点(2005-12-02 16:54:22) |
76. スリーパー
●近未来、レトロフィーチャー、ビジュアル的にもかなり個人的に好きな映画でしたね。最後の手術室の助手のコンピューターの声は一瞬「HALか?」と思わせるくらいそっくりでした。もしかして同じ声優さん?時代的に2001を意識してても不思議はないですが…。●内容的にはチャップリンの独裁者に通じるモノがありました。国家権力に立ち向かっていく様子をひたすらコメディタッチで見せる手法ですね。ハーケンクロイツのシャツ着てる人もいたし。●あなたの信じるモノは何?「death & SEX」名言です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-02 16:39:46) |
77. 21グラム
人と人の数奇な関わり合い。運命。出逢い。それらを時系列をバラバラにしてみせる事によって、よりリアルに感じさせる事に成功してると思う。エピソード的には特に特筆すべき事は無いのだが、「21グラム」という主題に沿った、それを映画を見た後にも考えさせられる点では非常に”残る”映画だったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-02 16:30:05) |
78. スウィングガールズ
●単なる「女子高生モノのアダルトビデオ」それ以上の価値はない●自分の作品の2番煎じつくっちゃ駄目でしょ〜。しかも竹中直人の立ち位置まで同じって…大丈夫なの?そんなんで?青春音楽モノなら「青春デンデケデケデケ」の方が100万倍面白いし感動できますっ!知らない人は是非っ!●あの、最初からつまんなそうなんだけど、音楽に対してだけは誰よりも情熱を持っているように見えたバンドくずれのベースとギターの女の子2人に対して3点!真面目にキチンと、4ビートカッティングとウォーキングベース弾いてるのは笑える。 [地上波(字幕)] 0点(2005-12-02 16:22:49)(良:1票) |
79. コーヒー&シガレッツ
ふ〜ん・・・私にはこういう映画の楽しみ方はちょっと分かりませんでしたね。どうせ意味不明にするならとことん理解不能な話をしてくれた方が、よほど訳の分からない映画人達に哲学的な深読みをされるモノになったんじゃないかな?と思いました(笑)。日常的な風景の断片を切り取るんなら、普通に街に出て喫茶店で人の話聞いてればいいんじゃないの?と。●だいたい、この手の映画を「したり顔」で評価するのって体がムズがゆくってダメですね。「この映画の良さが分かんないの?」とでも言いたげな感じで…というか…ね。退屈なモンは退屈なんだからしょうがないじゃん!っと。●最後のエピソードの右側のおじいさんが凄く良い表情だなぁっと思ったので、それに3点献上致します。 [DVD(字幕)] 3点(2005-11-17 04:32:46)(笑:1票) |
80. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 これは個人的には同監督のシックスセンスよりも好きでしたね〜っ!オチは特別これといって無いんだけど、それでも見た後に残る「森に対する神秘性、恐怖感」などを上手く表現できてると思います。◆そもそも「ブレアウィッチ」しかり…”森”というモノに対する「神秘性、ミステリアスさ、妖精がいる(笑)、恐怖感」などは、文化の違う私たち日本人には理解しがたいモノがありますが、それを差し引いても、導入部から興味を引く展開、隠された秘密、盲目の女性の献身的な愛、などなど…優秀な脚本によるストーリー展開だと思いました。●一番良かったのは、賛否両論あると思いますが、なるほどね〜っという特別に「オチ」と言われる部分を作らなかった事。この映画の良さは、それに尽きると思いますっ!!!オチが無かったからこそ、この映画全編に流れる「森をテーマとした神秘的な要素」を失わずにエンディングまで見る事が出来る。●もし「オチ」を作ったとしたら、スティーブンキングの訳の分からないクリーチャー物になってた可能性大(爆)。”変なオチがなかったらいいなぁ”という思いで見てた私の気持ちのままに終わってくれたので、非常にその部分は良かったですね。●見終わった後に、予告編を見たのですが、あれでは確かに「何かを期待」してしまいますよね〜。その妙な期待をかき立てる予告編も含め、そういう風な宣伝をしないと儲けられない、と考えた配給会社の思惑に対してマイナス3点(笑)。 ◆<<追記2005/11/16>>この映画では、一人の障害者が出てきますね。で、その彼は、人を刺し、最後には死んでしまいますね。●その時、皆さんはどういう感情を持ったでしょうか?私はハッキリ言って、スカッとしました。何故あの化け物になりすますのが、障害者の彼じゃなくてはいけなかったんでしょうか?監督自身が観客に「そう思わせるように」作ってるとしか思えません。●じゃあ、そういう我々の「知的障害者に対する侮蔑的な気持ち」を諭すような意味合いを持たせたかったのか?もしそうだとしたら逆にそこには「監督(制作者サイド)自身の知的障害者に対する侮蔑」が見え隠れしているように思える。「あの彼が死んで、あなたはどう思いましたか?いい気分ではないですか?」と。精神薄弱者に対して我々が抱く気持ちをもう一度考えさせるような。●2回目の鑑賞で、その部分がどうもひっかりました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-17 01:53:21) |