121. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 惜しいなぁ。途中まではストライクな作品だったのに・・・。現実味を無視してケラケラしながら観る娯楽映画。一緒になって組織に反抗して、真実が判って・・・くらいまでは良かったのに何であのラスト?“敵対していたときにはこんな大騒ぎ、協力すると超強力。その知力と技術でうまい具合に組織間をすり抜け無事決着”という流れが理想的だったのに、最後はほとんど力技だもんなぁ。キャストにお金をかけすぎて脚本にまで手が回らないオールスターキャスト映画の典型ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-16 19:01:04) |
122. 父親たちの星条旗
《ネタバレ》 予備知識無しというのが裏目に出て、期待していたのとは内容が異なった。硫黄島というまれに見る激戦区での戦闘を、一方はアメリカ側から、もう一方は日本側から・・・という映画だと思っていたのだが、話の中心は一枚の写真だったんですね。この写真の重要性というものについてこれまた全く知識が無いものだから、2回目の撮影とか人が入れ替わってるとか云われても“ふぅ~ん”てな感じ。お莫迦ですいません。ただ相変わらず暗い映画を撮らせたら天下一品のイーストウッド。映画の質は最上級でした。次回作に期待。 [映画館(字幕)] 6点(2006-11-16 18:48:41) |
123. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 最初っから最後まで暗雲立ち込めた暗くて重たい映画。こういう見ごたえのある映画は好きなのですが・・・。死刑を反対する理由について、何かおかしなことになっていないだろうか?命というものがかけがえの無いものであるということに基づいた反対ならよく判るし感情移入もできるであろう。が、この映画では無実の人が殺される可能性があるから死刑反対という趣旨になってしまっている。つまり充分に審議されたうえでの死刑は可なのか?違うだろ~。演出・演技等大部分で満足なのだが肝心の主題がこれでは高い点はつけられない。 [DVD(字幕)] 6点(2006-10-16 12:23:35) |
124. ユナイテッド93
《ネタバレ》 この映画の演出の全てはこの映画をいかにドキュメンタリーに見せるか、その一点にかけられている。手持ちカメラのぶれ・全体的に白っぽい画面・カメラの前を横切る人々等々。このテロの話ではよけいな話をはさみこみ余地がなく、未だに鮮明に思い出せるその衝撃度だけで充分な見ごたえは感じる。ただあくまで興行的な映画であることを考えると実際に起こった(であろう)事実を延々と映すだけというのは若干の物足りなさも感じてしまう。この映画で特に印象に残った点はテロリストたちが神の名を口にし、自らの正義を疑っていないという描写と、墜落直後のブラックアウトした画面&うるさいくらいの静寂。疲れる映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2006-09-04 12:36:37) |
125. マッチスティック・メン
《ネタバレ》 何の予備知識もなかったせいもあり、完璧にだまされました。“そこからかよっ”って感じに。が、このあと味の悪さは何?リドリースコットには珍しく軽快なテンポの演出は見事で、すっかり主人公に感情移入した結果、初めて無償の愛を感じた相手に裏切られ全てを無くし・・・そりゃ落ち込みますよ。その後にレジのおねえちゃんと結婚なんかできます?二度と他人のことなんて信用できない人間不信に陥るでしょう。映画としては騙されたまま終わってしまってはあまりにも救い様のない結末なので、何とか最後に救いをくっつけようとしたんでしょうが、ちょっと無理がありますよねぇ。ま、面白かったですけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-24 12:35:20) |
126. 最後の恋のはじめ方
面白いことは面白かったが。編集がよくなかったのだろうか、特に後半は話がぶつ切りのような印象を受けのめりこめなかった。もう少し丁寧な演出と編集であればかなり高い点をつけられたのに。ウィルスミスは相変わらずお茶目でかっこいいし、観ながらアルバートをめちゃめちゃ応援してたし、好きな映画ではあったのだが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-15 12:45:23) |
127. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 全13話の連続ドラマの総集編、って感じ。山場ばかりが次々とやってきて、ついていくのが精一杯。一つの驚きが次のシーンでドンデン返されたり、感動する暇もない。テーマは壮大で製作者も頑張っていたとは思いますが、2時間半の映画にすること自体無理があったのでしょう。1本の独立した映画としては評価が出来ず、キリストの子孫がうんぬん云うところに無関心という点を差し引いてもこの程度の点でしょう。原作を読んでみようかなぁという気にはなりましたけど。 [映画館(字幕)] 5点(2006-06-03 12:16:24) |
128. モンスター(2003)
《ネタバレ》 犯罪者を主役に据えた作品にありがちだが、この映画は殺人者を美化してはいないだろうか?最初の殺人は別としても、その後の殺人は要するに好きな人と贅沢がしたいという理由で行われている。男に対する復讐といわれても、自分から誘っているわけだから説得力がない。殺された人側(特に最後のご老人)から見ると激しく憤る作品である。ただ主演2人(特にクリスティーナ・リッチ)の演技は賞賛すべきで、その演技力だけに点をあげます。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-17 12:27:43) |
129. メメント
《ネタバレ》 シーンを細かく区切り後ろから順に再生していくことで、10分しか記憶のもたない主人公と同じ感覚を観客が味わうことが出来る。新しいシーンになる度に当然のように声をかけてくる新登場人物。こいつだれ?それがわかるとまた新たな展開が・・・。この繰り返しでいつのまに映画にのめりこんでいた。記憶の混乱を楽しむ映画です。この演出を最初に思いついた方には最大限の敬意を表します。ただフロッピーなみの記憶力しかない私には1回で理解するのはムリ。あとでもう1回観てみないと・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-21 12:37:46) |
130. キング・コング(2005)
私はオリジナルは観ていません。当然コングに思い入れもありません。その観点から観て、まずコングが出てくるまでの小一時間は必要か?個々の背景を細かく描き、後半にどんな人間ドラマがあるのかと思いきや、アンとコング以外はほったらかし。島に上陸してからも恐竜との追いかけっこやティラノとの戦いなどそこかしこに必要以上に長いシーンがあり、どうも間延びしているような感が・・・。長い映画は嫌いではないが、これはちょっと無駄に長いのでは。コングの表情は素晴らしく、感情移入も出来てそれなりには面白かったが、想像を上回る面白さではなかった。期待しすぎだったかな。あ、高い所と虫が嫌いな人には絶対にお勧めできません。 [映画館(字幕)] 6点(2006-02-02 12:50:02)(良:1票) |
131. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
観終えた感想は“もう2度とスターウォーズの新作は観られないのかぁ”という脱力感・・・。それはさておき、映画のほうはストーリーはほぼわかっていながらこれだけ楽しめる映画になっているというのはさすがでしょう。どうしようもなく絶望にあふれたストーリーですが、ラストの二重太陽を見守るオウエン&ベルがⅣのルークに重なり、希望に満ち溢れた映画になっていると思います。ただ、やはり旧3部作があってこその新3部作であることは間違いなく思われます。感動したシーンはダースベイダーの誕生・ラスト等すべて旧3部作につながったシーンでしたから。ま、もともとそれが大前提なわけだからいいんですけどね。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-06 12:39:34) |
132. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 親子の愛情を描いた感動のヒューマンストーリー。と、銘打ってあったと思いましたが、プラーベートライアンの最初30分のようなリアルな戦闘(虐殺?)シーンに圧倒され、そんなもの吹き飛んでしまいました。ま、もともと親子うんぬんを描くには脚本も弱すぎましたけど。主人公の目線での描写の徹底、ハンディカメラを織り交ぜての演出などさすがと思わざるを得ない点は多々ありました。が、一方で小屋でのカメラとの追いかけっこなど無意味に長すぎるシーンなどマイナス要素も・・・。大体何万年も前から地球を監視し続けて、微生物がダメでしたってオチはどーなんだ?宇宙戦争というあまりにもありふれた題材でありながら、ちゃちなアクション映画に走らず、リアルな描写を徹底した点に敬意を表し、この点で。結構怖かったぞ。 [映画館(字幕)] 7点(2005-07-02 12:43:31) |
133. ミリオンダラー・ベイビー
全く文句のつけようのない映画です。主演3人の演技は素晴らしいし、演出・カメラワークも最高。音楽も物語全体にうまくマッチしており、観ながらここまで引き込まれた映画は久しぶりです。が、話の内容があまりにも悲しすぎる。映画自体の出来がよく、ものすごく感情移入できるだけに観終えた後の落ち込みは半端なものではありません。身を切られるような映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2005-06-02 12:24:37)(良:1票) |
134. キャットウーマン
《ネタバレ》 無性にB級映画を観たくなって鑑賞。評価低いので全く期待してませんでしたが、結構楽しめた。ハル・ベリーきれいだったし。常人にない力を身につけたら何をするか?悪人を退治して正義の味方になる・・・ではなく、ほしかったけど高価で手が出なかったものを盗みに入る!という極めて自然な流れに拍手。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-04-07 13:18:18) |
135. ネバーランド
いい映画だということはそこかしこから伝わってきましたが、今ひとつのめりこめなかったなぁ・・・。いい大人が毎日公園に行って他家の子供と遊んでいたらちょっと不気味ではないか?等根本的に相容れない部分があったせいだと思います。最後のネバーランドの表現の仕方や、子供から大人への成長の過程など、光る部分はあったのですが・・・。 6点(2005-03-02 12:47:37)(良:1票) |
136. ハウルの動く城
正直云って期待はずれの作品です。途中までは様々な伏線が絡み合い、わくわくしながら観ていたのですが、その伏線はほぼ解決されることなく、“ハッピーエンドね”で終了ー。なんじゃそりゃ。視聴率が悪くて途中で打ち切りが決定し、強引に終わらせたドラマって感じでしょうか。何故もう少し上映時間を長くしてストーリーを深く掘り下げなかったのか。期待が大きかった分、憤りもでかい。一番気に入らないのは“終わりにしましょ”で戦争を終わらせたこと。戦争に関する説明がないのも手伝い、戦争が軽々しいものに感じられた。確かに城はよく動いていたし、背景もきれいだったけど、それではCGだけを売り物にして中身空っぽのそこらの映画と同じではないか? 5点(2004-12-23 12:43:30)(良:2票) |
137. ブルース・ブラザース
むちゃくちゃだ。脚本も無茶しているところが多いし、カーチェイスシーンなんて物理的にありえない動きのオンパレード。なんだけどその無茶まで主演2人のパワーで笑いに代えてしまっているところがすごい。とにかく生きる力に満ち溢れた映画だ。他の出演者もすばらしいし、演出も最高。この頃のランディス監督は乗りに乗りまくってましたね。もう少し、この2人の主演の映画が観たかった。 8点(2004-10-20 12:40:23) |
138. 張り込み(1987)
実際にはありえない話だけれど、大変楽しめました。非常によくできた脚本だと思います。ドレイファスは前半完全なコメディタッチなのに後半は一転シリアスでかっこいいからすごい。この人最高。ジョンバダム監督もこの頃の作品はのりにのってましたね。秀作です。 8点(2004-10-08 13:03:37) |
139. となりのトトロ
最初に観たのは確か大学生のときでした。“ふぅ~ん”って感じ。宮崎監督作品の中でも下位に追いやって十数年後、もう一回観てみました。“いいじゃん!”この映画はまだ純真な子供たちか、その純真さを失い、懐かしく思うようになった大人たちにとって宝物のような作品になると思う。なんとも心温まる陽だまりのような映画です。最初に観たときは中途半端な年齢だったんですね、きっと。子供の頃にも観てみたかったなぁ・・・。 8点(2004-10-06 09:25:56) |
140. アイ,ロボット
《ネタバレ》 ウィル・スミス主演と聞くとおちゃらけの入った映画と思っていたのですが、彼はシリアスでも充分イケますねぇ。映画自体の出来は悪くなかったと思うのですが、近未来映画というのはどうも今ひとつ感情移入できなくてダメだなぁ。まぁ、サニーのウインクに免じてこの点数。ところで何でNS-5がNS-4を破壊していたの?よく解らなかった。私この映画をちゃんと理解してないかも・・・。 6点(2004-10-04 12:59:19) |