映画『ダークナイト(2008)』の口コミ・レビュー(7ページ目)

ダークナイト(2008)

[ダークナイト]
The Dark Knight
2008年上映時間:152分
平均点:7.69 / 10(Review 347人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-08-09)
公開終了日(2008-12-10)
アクションサスペンスSFシリーズもの犯罪もの漫画の映画化
新規登録(2008-04-01)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2024-01-31)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督クリストファー・ノーラン
キャストクリスチャン・ベール(男優)ブルース・ウェイン/バットマン
ヒース・レジャー(男優)ジョーカー
アーロン・エッカート(男優)ハービー・デント/トゥー・フェイス
マイケル・ケイン(男優)アルフレッド・ペニーワース
マギー・ギレンホール(女優)レイチェル・ドーズ
ゲイリー・オールドマン(男優)ジェームズ・ゴードン
モーガン・フリーマン(男優)ルーシャス・フォックス
キリアン・マーフィ(男優)ジョナサン・クレイン/スケアクロウ
エリック・ロバーツ(男優)サルヴァトーレ・マローニ
アンソニー・マイケル・ホール(男優)マイク・エンジェル
マイケル・ジェイ・ホワイト(男優)ギャンボル
ウィリアム・フィクトナー(男優)銀行支店長
チン・ハン〔1969年生〕(男優)ラウ
エディソン・チャン(男優)ラウの部下
コリン・マクファーレン(男優)ギリアン・B・ローブ
トミー・’タイニー’・リスター(男優)フェリーの囚人
キース・ザラバッカ(男優)スティーヴンス刑事
デヴィッド・ダストマルチャン(男優)偽警官
ニッキー・カット(男優)ショットガンのスワット隊員(ノンクレジット)
檀臣幸ブルース・ウェイン/バットマン(日本語吹き替え版【ソフト】)
藤原啓治ジョーカー(日本語吹き替え版【ソフト】)
木下浩之ハービー・デント(日本語吹き替え版【ソフト】)
小川真司〔声優・男優〕アルフレッド・ペニーワース(日本語吹き替え版【ソフト】)
納谷六朗ジム・ゴードン(日本語吹き替え版【ソフト】)
池田勝ルーシャス・フォックス(日本語吹き替え版【ソフト】)
遊佐浩二スケアクロウ(日本語吹き替え版【ソフト】)
本田貴子レイチェル・ドーズ(日本語吹き替え版【ソフト】)
鵜飼るみ子バーバラ・ゴードン(日本語吹き替え版【ソフト】)
朴璐美アンナ・ラミレス刑事(日本語吹き替え版【ソフト】)
山野井仁サルヴァトーレ・マローニ(日本語吹き替え版【ソフト】)
楠大典ギャンボル(日本語吹き替え版【ソフト】)
草尾毅銀行支店長(日本語吹き替え版【ソフト】)
金光宣明(日本語吹き替え版【ソフト】)
藤真秀ブルース・ウェイン/バットマン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚芳忠ジョーカー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
井上和彦ハービー・デント(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
諏訪部順一スケアクロウ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
岡寛恵レイチェル・ドーズ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
糸博アルフレッド・ペニーワース(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
立木文彦ジム・ゴードン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂口芳貞ルーシャス・フォックス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山像かおりバーバラ・ゴードン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林由美子ジミー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
江原正士アンソニー・ガルシア市長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
金尾哲夫ジェラルド・スティーブンズ刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
楠見尚己マイケル・ワーツ刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
東條加那子アンナ・ラミレス刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
内田直哉マイク・エンジェル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
佐々木勝彦サルヴァトーレ・マローニ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
横島亘銀行支店長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大友龍三郎ギャンボル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
斎藤志郎チェチェン人ボス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
志村知幸グランピー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中尾一貴(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
坂詰貴之(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
仲野裕(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
青山穣(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
村治学(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
間宮康弘(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
かぬか光明(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作クリストファー・ノーラン(脚本原案)
デヴィッド・S・ゴイヤー(脚本原案)
ボブ・ケイン(キャラクター創造)
脚本クリストファー・ノーラン
ジョナサン・ノーラン
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
ハンス・ジマー
Boom Boom Satellites(戦闘シーンのBGM)
編曲ブラッド・デクター
ブルース・ファウラー〔編曲〕
ジェフ・アトマジアン
撮影ウォーリー・フィスター
製作エマ・トーマス
チャールズ・ローヴェン
クリストファー・ノーラン
ワーナー・ブラザース
製作総指揮ケビン・デ・ラ・ノイ
マイケル・E・ウスラン
ベンジャミン・メルニカー
制作ブロードメディア・スタジオ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクコナー・オサリヴァン(補綴スーパーバイザー)
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
フレームストアCFC(視覚効果)
BUFカンパニー(視覚効果)
ニック・デイヴィス[特撮](視覚効果スーパーバイザー)
美術ネイサン・クロウリー(プロダクション・デザイン)
ケヴィン・カヴァナー〔美術〕(美術監督スーパーバイザー)
スティーヴン・ローレンス[美術](美術監督)
衣装リンディ・ヘミング
ヘアメイクジョン・キャグリオーネ・Jr
編集リー・スミス〔編集〕
録音リチャード・キング[録音]
字幕翻訳石田泰子(ソフト)
松崎広幸(NHK)
スタントリック・エイヴリー
その他ヒース・レジャー(献辞)
ブルース・ファウラー〔編曲〕(指揮)
この作品のラストや重要展開が気になる方に向けて、ネタバレありのレビューを厳選して掲載。結末や伏線、キャラクターの動向について深掘りしたい方におすすめです。
あらすじ
犯罪が犇くゴッサムシティ。 そこに突如として表れた犯罪者。彼は派手なパフォーマンスを好み、人の命など紙くずほどにしか思っていない。その上犯罪をゲームのように楽しむ。 彼が現場に残すのは、山ほどの死体と、爆破された瓦礫 そして、トランプのジョーカー・・・・
スポンサーリンク
ネタバレのみ表示しています。
未見の方は注意願います!
(ネタバレしていない口コミも表示)

【口コミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12345678910
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
63.ネタバレ まざまざと正義と悪の境界線の曖昧さを見せ付けられた。

…正義と悪とは何か?

うン、正義と悪。

…「光と闇」

…「強き者と弱き者」

…「カッコいいとカッコ悪い」

…「快楽と苦痛」

…「美味しい物と不味い物」

…「薬と毒」

相対、いや対立するその因果関係。

正義とは?そして悪とは?
そンな事を考えさせられる映画だった。

ヒーローでありつつ究極のダークサイドに位置するバットマン。
ヒールでありつつ究極のライトサイドに位置するジョーカー。

劇中で表現されたジョーカーという男を現す台詞。

 奴は世界を終らせる火を放ち、それを見て嘲う男 だ…と。

確かにその言葉に相応しい狂気。
奴の行動は全て娯楽でしかない。
金品強奪、殺戮と破壊はゲーム…その結果には興味はなく…
報酬も自分の価値の測定で存在意味への確認。
途方も無く積み上げられた金に火を点けて笑う彼に正直シビレた。

そう、その瞬間…彼は悪のカリスマとなった。

例えるなら…幼少の頃、昆虫の足を捥いで観察してるような惨酷性。
人はその中で傷みを知り成長し、大人になっていくのだが…
彼はその幼少の惨酷性をそのままに、全ての狂気の根源としている。

バットマンは、最後に人殺しの濡れ衣を自ら背負う。
トゥーフェイスとなったデント検事を自ら殺めた事にする事でゴッサムの秩序を保つことを選んだ。

そして、その瞬間…彼は忌み嫌われる闇の騎士となった。

最も秩序であり正義にたったデント検事asトゥーフェイスだったのも興味深い。
使命感が過多で心の余裕無き故に、使命感という名の元…悪にも転化する。

彼のコインは善悪表裏一体。

しかしそのジャッジは危ういほど偶然と運が支配する。
バットマンに憧れた者がジョーカーによって悪として誕生した。
そんな善と悪、光と闇の間で翻弄されたトゥーフェイスが哀れでならなかった。
彼の善と悪に別れた顔…
それはバットマンとジョーカーに翻弄された、悲しき光と陰の映し鏡。
映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 10点(2008-09-11 19:12:59)
👍 3
62.ネタバレ まずは今回のジョーカーだが、ボロボロメイクや口裂けっぷりもさることながら、ヒース・レジャーの熱演(狂演?)っぷりもすごかった。やはり、かなり精神的に追い込んでの撮影だったのかなあ、最期を知っているだけにいろいろ想像してしまった。しかし、デントの焼けただれた顔はやり過ぎでしょう、怖くて台詞が入ってこなかったです。レイチェルもちょっと。。個人的にはも少しきれいな人が良かった。ただ全体的には、少し長かったが劇場で観て満足な作品です。重厚なトーン、迫力のアクションは観終わったあと暫く立つ気になれないほどでした。タイトル通り、ダークな意図をもって創られたのでしょう。
ポテサラ頂戴さん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-11 10:54:41)
61.ネタバレ フェリーでみんなが起爆スイッチを押さなかったのは、「自分一人が悪者になるのは嫌だ」という利己的な理由からですよね。なにせ、無記名投票では「起爆スイッチを押す」という方に投票してる方が多いわけで。「自分で押すのは嫌だ。誰か押してくれないかな」と皆が思っているわけです。それなのにお互いのフェリーを爆破しないのを見てジョーカーが「がっかりだ」とか言ってるのは滑稽。ジョーカーさん、あんたの計画がまずいだけですよ。本気で市民に市民を殺させたいなら、誰が起爆したかわからないシステムにしなきゃダメでしょう。「笑っていいとも」の「お手元のスイッチ」みたいなのを配るとかして。大勢が見つめる中で起爆スイッチ押す人がいると思いますか? むしろ、自分一人が悪者になって、自分と同じ船に乗っている人たちの命だけでも救おうとしてスイッチを押す人が、もし仮にいたとすれば、その人こそ「ダークナイト」と呼ぶにふさわしい。英雄をねつ造するために罪を被ったバットマンや、その後事情が変わるかも知れないのに後先考えずに起爆スイッチを海に投げ捨てた黒人の「勘違いヒロイズム」には辟易。バットマンがやったことは「先生はこの国に必要な方ですから」と、収賄の罪を被る政治家秘書とあまり変わりません。まあ、何にしろ、はなっから「善」だとか「悪」だとかいうものを信じていない僕のような人間には、どうでもいい映画でした。

コウモリさん [映画館(字幕)] 0点(2008-09-08 00:19:40)
👍 9 😂 3
60.ネタバレ メイクしてるせいもありますが、とてもヒース・レジャーとは思えない快演です。緊張感のある演出でよかったですが、ラストのビルでの格闘は展開が速過ぎてややついていけませんでした。デントのケロイドメイクはちょっとやりすぎだと思います。アクションシーンはスピード感と迫力あります。
puta-ppさん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-07 21:26:27)
59.ネタバレ 前作ビギンズの高い完成度を保ちつつ“敵がしょぼい”という唯一の欠点を圧倒的に補った堂々たる作品。今シリーズはアメコミ原作にありがちな“てきとー”さがなく、実に完成度の高い作品に仕上がっている。一方でリアルさを追求したあまりか、バットマンの世界であるゴッサム感が全くなく、普通のアメリカの都市になってしまっているのは残念。
2時間半の間、全く間延びせず次から次へと話が進む展開はお見事。そしてラストにバットマンが悪役をかぶり、“ダークナイト”のタイトル。鳥肌もんでした。
ふじもさん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-06 12:25:44)
58.ネタバレ あのね・・・長すぎ・・・あまりに骨太過ぎたのと、ヒースのジョーカーの圧倒的な存在感にのされて集中力途切れた。
丁度途切れたのがジョーカーと検事のやりとりのところで、会話が頭に入らなかった、その後何で検事がああなったのかわからなくて困った。
そこだけ、そこだけ以外は最高に面白かったんだ。
嗚呼、走り去っていくバットマン。誰か説明してくれ…
ひで太郎さん [映画館(字幕)] 9点(2008-09-04 12:10:55)
57.ネタバレ バットマンが善悪の葛藤に悩む話と聞いていたが、結局のところやはりバットマンは絶対善であり、ジョーカーは絶対悪であった。
自分(=バットマン)がいなくなるとマフィアたちがはびこり社会が腐敗してしまうのに、市民は分かってくれない。間違いなく自分が正義なのになぜ?もう正義の味方なんてやめちゃおうかなー、てな葛藤だ。大雑把に言えば。
もちろん、このような状況になった原因はバットマンの身から出たサビなどではなく、イカレジョーカーが100%悪いのだから、反省のし様も無い。

米国人がそんなバットマンの姿をイラク戦争に突っ走る自分達と重ね合わせて熱狂しているかも知れないと思うと、うすら気持ち悪いと思えなくもないが、ラストシーンの「たとえ世界中を敵にまわすことになっても、俺は俺の正義を貫くぜ!」と颯爽とマシンで駆け抜け去っていくダークナイトは確かに最高にかっこいい。米国のヒロイズムに毒されそうだ(苦笑)
Mum,theSanChrysさん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-02 23:30:23)
56.ネタバレ 2020/7/14追記
IMAX版を劇場で再鑑賞。12年の歳月は初見時とはまた違った感想をもたらしてくれた。
ヒース・レジャーの演技は背筋が寒くなるほどに凄い。
パトカー箱乗りのシーンは映画史に残る名場面だと言える。
凄い映画だ。
---------
「重厚」「骨太」。 娯楽作では無いので観ていて疲れるが、入場料以上の満足感を与えてくれる事は保証したい。 私は囚人が起爆装置を棄てるシーンに、本作に込める監督の想いがかなり凝縮されているのでは?と思うがどうだろうか。 ヒース・レジャー、合掌。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-02 13:05:48)
55.ネタバレ いやー、ジョーカー凄かったっす。やっぱり悪役の圧倒的な存在感と非道さ、
そして強さが際だってこそのヒーロー物です。強大な悪の前に窮地に陥っていくバットマンと、志を同じくし、ゴッサムシティの救世主になるはずだった検事デントが私怨からジョーカーの側へ落ちてしまう絶望感がたまりません。そして街に希望を残すためにデントの罪を被り、闇の騎士になることを選ぶエンディングは日本人には共感できるオチなのでは無いでしょうか?
とにかく、突き抜けた悪役を観ることができて大満足の一本でした。
おなやさん [映画館(字幕)] 9点(2008-09-02 00:49:32)
54.ネタバレ 前作「バットマン ビギンズ」で、“バットマン”という周知のヒーローを、全く新たな「黒色」で塗り替えたクリストファー・ノーラン。
同監督が引き続き指揮を執った新シリーズの続編は、バットマンというヒーロー像に留まらず、“ヒーロー映画”そのものを洗練された「黒色」で塗りつぶし、新たな造形を浮き上がらせてみせたと思う。

バットマンというヒーローの誕生秘話を、決して派手な娯楽性に走らず、ビジュアルとインサイドの両面で濃密に描き出した「ビギンズ」は、見事な映画だった。
バットマンというと、大富豪が自らの莫大な資産を使って夜な夜なコウモリ男のコスチュームでヒーロー業を繰り広げるというどこか安直な印象がかつてはあったが、同作の誕生によりそのイメージは一新され、悲哀に溢れたダークヒーローへと進化したと思う。

今作では、このヒーロー特有の“ダークさ”を、更に進化させ、ついにはヒーローのレッテルすら剥奪されてしまう。ヒーロー映画としては、もはや「斬新」と言わざるを得ない。

その映画としての衝撃を成功へと至らしめた最大の要因は、悪役を演じた俳優の功績に他ならない。

ヒーロー映画においては、悪役を演じる俳優の重要性は、主演俳優のそれを遥かに凌ぐ。
かつての「バットマン(1989)」で、悪役ジョーカーを演じたジャック・ニコルソンが、主演のマイケル・キートンを抑え付けたように、今作は、同じくジョーカーを演じたヒース・レジャーの存在なしには考えられない。
そして、このジョーカーという役に限れば、ヒース・レジャーのパフォーマンスは、ジャック・ニコルソンの比ではなく、遥かに凌ぐ。

バットマンの存在性と表裏一体に描かれるジョーカーの異常性は、今作のまさに核心であり、それを120%表現したヒース・レジャーは圧倒的だった。

文字通りのマッドピエロの狂言回しによって、極限まで追いつめられたヒーローの選んだ宿命。

この顛末を、「娯楽」が最優先されるべきヒーロー映画でやり遂げられたのは、クリストファー・ノーランという鬼才監督と、早過ぎる死によって伝説と化した若き名優ヒース・レジャーの奇跡的なコラボレーションに他ならないと思う。

これから先、ジョーカーという役に限られることなく、映画俳優としての功績で、大名優ジャック・ニコルソンを超える可能性を秘めていた俳優の死は、あまりに残念だ。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2008-09-01 14:13:30)
スポンサーリンク
53.ネタバレ 疲れた・・ジョーカーの毒気にヤラれっぱなしの二時間半でした。
ヒース・レージャーのジョーカーは評判以上の素晴らしさ、
彼の存在感あっての映画とも言えます。
彼の起こす犯罪で事態が悪化し、終盤近くでレイチェルの身に最悪の悲劇が起こりますが
不謹慎ながら『うわぁここまで悪化してどう収拾が付くのか』とジョーカーの行動にハラハラ興奮してしまいました。
気になった点は、検事デントがジョーカーの策略で顔半分焼かれツーフェイスになり
悪に染まるという流れですけど、彼は悪に染まったと言うより、
ただ自分達をハメた裏切り者を復讐してるだけで
彼の本質はあまり変貌してないように思いました(ジョーカーばりに狂気に目覚めていればさらに救いがなく良かったと思いました。)
最後にバットマンはジョーカーを殺さず明確な決着は付けられてません。
ジョーカーは生き残り、バットマン側は検事デント偽りの『正義』の看板を掲げ
バットマン自ら罪を被り、辛うじてゴッサムシティが保たれる結末ですが
そこはジョーカーに試合で勝って勝負に負けた感が強く、後味はあまりいいものではないので、もしかしてジョーカーとの完全決着の続編とか見越しての結末だったのかなぁと少し考えました(ヒース亡き後、それは不可能でしょうが・・
冷静に考えれば8点あたりかなぁと思ったのですがヒースのあの素晴らしい存在感に
興奮し、なかなか収まらないのでもう彼の名演にプラス1点の9点にします。
まりんさん [映画館(字幕)] 9点(2008-08-31 19:15:02)
52.ネタバレ やはりこの作品はジョーカーに尽きる。長い上にちょっと説教臭くて、まだまだ改善の余地はあったと思うが、ジョーカーだけはどうしたって賞賛せざるを得ない。あれほど魅力的な悪役はそうはいない。彼を生み出しただけでもこの映画は価値あるものだと思う。ただ、どうせここまで作り込んだならジョーカーの暴力描写をしっかり見せつけるべき。少なくとも黒人ギャングの口を裂くシーンは、直接見せろとは言わないまでももっと苦しむ描写は必要。切る瞬間だけカメラ外して死んじゃいました、では全く怖くない。あの1シーンだけでもあれば、後々の暴力描写は見せなくたって効果出るんだから。
まぁ何はともあれこの役の為に命を落としたと言ってもいいヒース。全身全霊を懸けて演じたヒース。あなたは本当に素晴らしい役者です。
Sgt.Angelさん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-31 00:31:17)
51.ネタバレ ジャック・ニコルソンが演じたジョーカーには多少のユーモア的な部分があったが、今回のジョーカーには遊びが無いというか何をするか判らない的な恐ろしさがある。警察に捕まったジョーカーを見ていてもその存在感だけで何かをやらかすのではないか?と思わせる緊迫感があった。あまりの狂気ぶりに戦慄が走った。ヒース・レジャー最高でした。さらにトゥー・フェースのオリジナルとは違う誕生秘話もなかなかの見ごたえでした。逆に主役で有るはずのバットマンが食われる形になってしまった事が少々残念かもしれません。
みんてんさん [映画館(字幕)] 9点(2008-08-29 12:30:04)
50.ネタバレ 妻投稿■■ジョーカーのキャラクターは最高だった。彼の声優にクレヨンしんちゃんの野原ひろしと同じ声を入れた日本吹き替え担当者のセンスも素晴らしい。■■けどねぇ、私バットマンが守りたいものにそんなに共感を感じないんですよ。それは「常に市民がヒーローを求め、それに希望を持つ」という部分。バットマンにとってはそれがハービーだというんだろうけど、私は「何でゴッサム市の市民がジョーカーにおびえ、パニックになり、利己的な暴徒になったのか」と考えた時に「ヒーローに甘えていた」としか思えないんですよ。現実世界って自分自身がヒーローであり悪者であり、そうやって一人一人が生きていくものなのではないでしょうか。■■子供がヒーロー番組を見るときって、「わあ、僕もあんなのになりたい」というもんなんだろうけど、それが大人になると「僕の代わりに彼がヒーローになってくれる」に変わってしまうものなのだろうか。少なくとも映画の中のヒーローとゴッサム市民の関係はそういう関係だ。これは私たちがヒトラー、ブッシュ、オバマに何かを期待するのとあまり変わりはない。ヒーローの在り方はそんなもんじゃないはずだ。■■私はバットマンが最後に下した結論は、結局は何の解決にもならないと思う。ヒーローが去っていく時には、残された子供たち、そして観客、映画の中ではゴッサム市民自身がヒーローにならなくてはいけないはずなのだ。
はち-ご=さん [映画館(字幕)] 3点(2008-08-28 23:10:43)
👍 2
49.ネタバレ 「ジョーカー」という存在には、クリエイターの創作意欲をかきたてる何かがあるのか。
バットマンシリーズの2つの傑作、「バットマン」1と「ダークナイト」の二つとも、バットマンではなくジョーカーが軸。違うのは、「ダークナイト」のジョーカーが生み出す強烈な緊張感。ジョーカーが画面にいるだけで観客を硬直させるような、強烈な緊張感。
ジョーカーとバットマンの割と単純な対決である前半部分だけでも、充分おもしろい。しかし後半、ジョーカーはただの馬鹿ではなく狡猾な策士として暗躍し、人々の悪意を引き出していく。それがまさか、登場人物中もっとも高潔であると観客の誰もが思っていたであろう、ハービー・デントの転落という形で結実するとは……。腹を切り裂き、臓物をぶちまけるかのごとき醜悪さ。この絶望感。
デントが狂気に陥ることは、原作を読んだ人なら知っている。だからやや衝撃度が小さいだろう。それにしても、ジョーカーの策略によってそうなることは、原作には無い。僕自身は、このことについては一切知らないかった。
バットマンを悩める存在にしたのも、上手い。バットマンのような超法規的存在が実在すれば、同じような状況に陥るはずだ。恨み、恨まれ、際限のない報復合戦になっていく。我々は映画で事態の裏まで見ているから、バットマンが正しいということを知っている。だが市民はそれを知らない。バットマンは法的手続きを経ていない。だから市民からも警察からも、おもてだった援助を受けることができない。
このことを描くことによりダークナイトは原作から独立し、一つのリアルな映画として成立した。
個人的に特に賞賛したいのは、CGらしさをまったく感じさせないアクションシーン。実際にCGが使われていないのかどうかは、僕には分からない。だがCGのあふれる現代の映画界において「どうせCGか」と思われないということは、それだけで大きな意味がある。
クリストファー・ノーランに喝采。ヒース・レジャーに、ひたすら拍手。そして合掌。
佐吉さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-27 17:53:08)
48.ネタバレ まず、悪趣味でひとりよがりなところがあると思えた。好き嫌いで言うと、この見せ方は好きじゃない。でも、真実が描かれているとも思えた。この映画が伝えようとするところを、本当に理解するのはなかなか難しいと思うし、十分に理解しないで称賛するのは危険だと思う。見た後に大変疲れて、重い気持ちになったのは・・・多分、不十分なんだと思う。ジョーカー、ブルースやデント、ゴードン等々の‘闇’(欺瞞や狂気、恨み・憎しみ・過ち・迷い)をここまで描くんであれば、同じ人々の‘光’の部分をもっともっと前面に出さなければならないと思う(描いてないわけではないんだけど、見終わって思い出すのは闇の部分ばかり・・・)。だから不十分なんだと思う。それと、ここ大事だと思うんですが、バットマンは罪を‘被る’んではなくて‘償う’んだと思いますよ。
ジマイマさん [映画館(字幕)] 7点(2008-08-27 17:43:39)
47.ネタバレ 素晴らしい。何が正義で何が悪か観る者を揺さぶる混沌ぶり。
他のヒーロー物では、とても描けないであろう世界は、バットマンにぴったり。
船のシーン「実は、スイッチを引いた方が自爆する」と言う罠だと思っていた。
「罪人は、死んでも仕方ない。カチッ(一般市民)」自分達が爆破。
「キャハハハ!(ジョーカー)」...と思ってたけど、違った。
ダークなストーリーの中、あそこで「希望の光」を見せるのだが、ある意味で不思議。
「バットマン、顔出しやがれ」「暴露男、殺してしまえ」が市民の本性だったのに...。
直進しか出来なさそうな極太タイヤ・バイク最高!。どうやって、曲がるんだ?。
他の人も書いてるけど、題名「暗黒の闇」だと思ってた。
最後で「騎士」って、そっちか!。素直に驚いて楽しめた。むしろラッキー?。
じょるるさん [映画館(字幕)] 7点(2008-08-25 00:50:01)
46.ネタバレ 評判をいぶかって観にいきましたが、なかなかのモンです。ヒース・レジャーの演技に尽きるが、善悪や、はっきりわからないが何かを風刺しているようなストーリに後々語り継がれるような奥深さを感じてしまう、何か事が起きるたびに観返してしまいそうな映画だ。ジョーカーはバットマンの暗黒面(ダークサイド)なのだろう、バットマン無くしてジョーカーの存在はありえない、バットマンがいたからこそ生み出してしまった悪。いくらお金持ちでも解決が困難になる、彼は普通の人間なのだから、完全無欠のヒーローではない。だから本当はただのサイコ野郎ジョーカーがこれほどの強敵になってしまう恐怖の矛盾。本当に良く出来ていました。それにしてもゴッサムシティがどんどん大都市になってる気が・・・
カーヴさん [映画館(字幕)] 7点(2008-08-24 23:03:50)
45.ネタバレ 10点でないのは期待が大きすぎたから。最後のフェリーのエピソードの完成度がいまいちであったことと(時間との勝負のはずなのに投票したりして呑気なんだよね)、バットマンが犬にやられていたのが非常に不可解であったことなどもある(なんで?一撃でしょ)。また、どちらを助けるかのシーンでは逆の住所を教えるところまではいいが、どちらかしか助からないという必然性を見出せない(バットマンのほうが速いから?それを計算して?)。さらに、ジョーカーが警察署から脱走するところでも人質にされた警官があまりにも無防備なのと(尋問室に入るな!明らかに危険だから!)、逮捕が計画されたものだとするには(あの中国人実業家を連れ去るために)あまりにも偶然性に頼りすぎている。くらいかな、、不満、不明点は。後は確かに歴史に残るような完成度でしたね。 P.S. 彼はトゥーフェースというキャラクターになったんですね。あの変化に少し違和感を感じていたんですが知っていれば納得ということですね。 P.P.S. 中盤からバットマンがみせるKnight精神が新鮮でしたね。そして最後も罪をかぶり街を思う。このヒロイズムにアメリカは熱狂したんでしょうね。このような種類の映画が日本からも出てこないかな。。
ハルさん [映画館(字幕)] 9点(2008-08-24 14:38:30)
👍 1
44.ネタバレ ヒースレジャーの怪演が評価されているが、そのほとんどは脚本によるところであって、ビジュアル面やら純粋な演技力で言えば1作目のジャック・ニコルソンには及んでいないような気がする。にもかかわらず本作のジョーカーが見るものに強烈な印象を与えるのは「狂気」の種類がニコルソン版ジョーカーとは全く違うからである、ニコルソンはただ単に自らの欲望に忠実に暴れまわっており、そこにはピカレスク・ロマンとまでは言わないが、ある種の「美学」が感じられ、エンタテイメントとしての爽快感すら存在したのだが、今回のジョーカーは狂気にあまりにも誠実であり、理性的ですらある、そもそもヒース版ジョーカーはデントの一件を見てもわかるように自分(だけ)を「特別」な人間として見ていない、つまりは人間と言うものは全て自分と同じ「狂気」を持っていると考えている、だとすれば彼の行為は全ての人間の(狂気への)開放であり、彼にとっては自己犠牲を伴った奉仕的な行動といえるのかもしれない、そういった考えは理解できないことはない、(もちろん同意はしないが)しかしそれはエンターテイメントではない、だから彼はひたすら不快で怖いのだ、彼を殺さないバッドマンにイライラする観客はまんまとジョーカーの策略に陥っているわけであり、そのことを理解することもまた不快である。同じような狂気を扱っていてもレクター博士には美学があったし、「バトルロワイアル」にはモラルを突き抜けたユーモアがあったが、この作品には何も無い、言うなれば「無償の悪意」を観客に投げかけてくる、金やら愛やら命やらといった具体的な欲求ではなく心の奥底に潜む「純粋な悪」の部分を直接刺激してくるのだ、誰もレクター博士になることはできない、しかしジョーカーにならなる(なってしまう)ことができる、だからこの作品は怖いのだと思う。
るねさん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-24 02:53:19)
👍 8
スポンサーリンク
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12345678910
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 347人
平均点数 7.69点
020.58%
120.58%
241.15%
382.31%
492.59%
5195.48%
6349.80%
74914.12%
88223.63%
98123.34%
105716.43%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.82点 Review58人
2 ストーリー評価 8.32点 Review73人
3 鑑賞後の後味 7.53点 Review73人
4 音楽評価 8.10点 Review64人
5 感泣評価 6.12点 Review49人

【アカデミー賞 情報】

2008年 81回
助演男優賞ヒース・レジャー受賞 
撮影賞ウォーリー・フィスター候補(ノミネート) 
視覚効果賞ニック・デイヴィス[特撮]候補(ノミネート) 
音響効果賞リチャード・キング[録音]受賞(音響編集賞として)
音響賞 候補(ノミネート) 
美術賞ネイサン・クロウリー候補(ノミネート) 
編集賞リー・スミス〔編集〕候補(ノミネート) 
特殊メイクアップ賞コナー・オサリヴァン候補(ノミネート) 
特殊メイクアップ賞ジョン・キャグリオーネ・Jr候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2008年 66回
助演男優賞ヒース・レジャー受賞 

■ ヘルプ