301. ピッチブラック
十数年ぶりに鑑賞。 ラダ・ミッチェルが駆け出しの頃かな。まだ初々しい華奢な線と、洞窟を覗く胸元が眩しい。 そしてヴィン・ディーゼルは、まだ三角筋から二頭、三頭のラインにキレがないものの、地獄の底から響いてくるようなバリトンが映画の雰囲気にマッチして心地いい。 面白い映画を作ろうっていう製作陣の心意気が随所に見られて、最後まで結構手に汗握って楽しめた。 久しぶりに観て、なんだつまんない映画だったんだってがっかりするものもあるけど、この映画はこんな面白かったっけって得した気分になれた良作。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-03-11 22:10:31) |
302. 死霊館
《ネタバレ》 実話だから仕方ないけど、娘が多いよ。 二家族合わせたら6人もいるから、誰だっけ?ってなってしまうじゃないか。 しかし恐怖シーンは充実。 後ろから白い手が出てくるところなんて最高。 天井に逆さ吊りになってから、解放しろって言っちゃあそりゃ垂直落下のブレーンバスターになるだろってドキドキしてたら見事な受け身。 御都合主義感は否めないけど、終盤のスピード感は心地良い。 そしてファーミガ様。 今回は気品のある感じで。 そこも観る価値あり。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-02-22 23:23:00)(良:1票) |
303. ディス/コネクト
孤独だからネットにつながるのか、ネットがあるから孤独になってしまうのか。 なんだか複雑だな、なんてことを思いながら観た。 自分と向き合うのをごまかすために時間稼ぎをしている現代人には少々痛い映画。 ホープ・ディヴィスは、髪の色を選ばず美しいことを確認して、そこに加点。 年齢を重ねてもやっぱ目を引くわ、この人。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-31 00:40:21) |
304. ラッキー(2017)
《ネタバレ》 映画を観て、自分の人生と重ね合わせてみることは多いけど、この映画もそういう一本。 死を意識した時に、いろんなことをありのまま受け入れることができるようになるのかな。 私には少し観るのが早過ぎたかも。 でも、80越えてこの映画観たら凹んじゃうかなあ。 凹まないように、素直を心がけたくなる一本。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-03 23:47:04) |
305. スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
少年少女たちは、この映画を観て、ドキドキワクワクしただろうか。 フォースの共にあらんことを、と意味もなく一人でつぶやいたりするだろうか。 スターウォーズという映画の持つ世界観に、どっぷりハマることができただろうか。 自分がいったい何の映画を観ているのか、途中でわからなくなってしまった。 いろんなものが詰め込まれ過ぎている感じがして、消化不良気味で映画館を後にした。 シンプルな宇宙活劇が観たかったなあ。 スターウォーズよ、どこへ行く。 ジョージ・ルーカスに敬意を評して加点。 追加。 ふと思い立って吹き替え版を改めて鑑賞。 これが予想外に良かった。 母国語で観ないと、どこか響かない部分があるのかもなあと、何だか狐につままれたような気分になった。 ストーリーが頭に入ってる分、細部の作り込みも発見できたし、安心して観ることができた。 3度目観に行ったら、もっと良くなりそうな予感。 というわけで、JJエイブラムス監督にも敬意を表したい。 [映画館(字幕)] 7点(2019-12-25 01:10:53)(良:2票) |
306. トレイン・ミッション
最初の複雑さを我慢したら、あとは安定の面白さ。 いやー、リーアム・ニーソンは外さないね、やっぱり。 胸熱シーンとコメディ担当もちゃんと配置されていて、バランスがいい。 それにしても、リーアム・ニーソンはスーツが似合う。 スーツが似合う哀愁のダンディズムにも加点。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-12-07 11:05:58) |
307. コロンビアーナ
リュック・ベッソンという名前は、今更ながら一つのブランドになっているということを再確認した。 それはスピルバーグと同じように、製作に絡んで名前が挙がっていれば、かなりの面白さが保証されると期待されるということになる。 少し、期待しすぎた。 カトレアの見事な格闘術に加点。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-12-01 01:27:26) |
308. グリーン・ゾーン
イラクはイラク人が統治すべき。 そりゃそうだよ。 それをハリウッドが描こうってんだから、この件はもうアメリカでは過去の話になってしまったということだろうか。 なんでもありだな、アメリカ。 トランプ大統領が裏がないだけ善人に見えてきた。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-10-27 01:42:05) |
309. ジョン・ウィック:チャプター2
三作目のパラベラムを観るための復習第二弾、で鑑賞。 奴ら全員ゾンビかよってくらい的確に頭を撃ち抜くシーンは相変わらず。 流れるような動きはやはり美しいが、これ一作目と連続で観ると、ちょっと食傷気味かも。 映画としての出来はさておき、こだわり具合が病的なほどでやはり満足。 [DVD(字幕)] 7点(2019-10-16 00:24:42) |
310. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 ジョーイはなぜマフィアとしての過去を捨てたいと考えたのか。 なぜ三年も掛けて新しい自分を作ろうとしたのか。 これがもし、ファガティに対する衝動的な暴力のツケを払うのが嫌だったから、なんて理由だったら、ゴミでしかない。 相手を傷つける技術はどれも凄惨で、その行為を楽しんでいるかのような執拗さ。 それが息子にも引き継がれているのが悲しい。 娘役の女の子、試写会では自分が写ってるシーンしか見せてもらえないだろうなあ、なんてことが心配になりつつエンドロールを観ていた。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-09-01 02:37:14)(良:1票) |
311. ブルー・リベンジ (2013)
《ネタバレ》 仇討ち。 恋人か妻子を殺されたのかと思って観ていたが、両親の仇討ち。 しかも、結局犯人は親父の不倫相手の夫で、その一家と不毛な殺し合いに。 途中、殺しがやりたいだけの第三者が登場して助っ人。 行き着くところまで行かないと、終わらないんだろうなあと思って観ていたが、相手方の少年は銃を捨てて、殺し合うことの虚しさに気づいただろうか。 争いは、結局勘違いや行き違いから始まって、一旦始まると和解も話し合いもできないまま行き着くところまで行かなければ終わらない、ということだろうか。 争いや復讐の虚しさに恐怖する映画。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-25 13:00:35) |
312. ファイナル・デッドコースター
《ネタバレ》 死に方のヒントをくれるってことは、運良く逃れられたら助けてやるぜってことじゃないのか。 そうじゃないとフェアじゃないよね。 死ぬまで延々と罠を仕掛けてやるぜ、的な器の小さい死神はちょっとカッコ悪い。 しかもラストの電車事故はヒントすらなく、ほかの無辜の人たちまで巻き添えにするとは。 それとも大量死のところへ無理やり押し込んどけよ、という手抜き? ただ、シリーズ物としてのクオリティはそれなりに保っていて、やはり続編は観たくなるし、数年するとまた観てみたくなるから不思議だ。 主役のエリザベスは、クローバーフィールドや物体Xで闘う女性役が定着しつつある感じ。 そこに加点。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-14 22:13:17) |
313. ヤング・アダルト・ニューヨーク
《ネタバレ》 44歳になって、毎日を充実させることは難しい、でも僕には君がいる。 そんな二人が養子をもらう決断をしたのは、親にならないと大人にはなれない、ということ? ラストの二人の決断について行けなくて、あたふたしているうちにエンドロールを迎えてしまった。 自分の人生が記録映画なら、過去を振り返って、いろんなアプローチから解釈することができる。 過去を振り返って現在を見渡した時に、親になる、という選択肢があの二人にとって必然だったのか、私には疑問が残るラストだった。 ベン・スティーラーやナオミ・ワッツと同世代の私には、彼らが年齢を重ねていくさまが強烈に実感されて、若い世代への羨望とともに、年を取ることへの諦観というか覚悟というか、よくわからないが、決して嫌ではない何者かが感じられて、ちょうどいいタイミングでいい映画を観たな、と思った。 [DVD(字幕)] 7点(2019-08-11 20:28:46) |
314. デッドコースター
《ネタバレ》 前作は、死の運命からはのがれられない、というプロットで引っ張ったのだが、2作目は、予知した事故のシーンとその後の死に方をいかに奇抜にするか、ということにエネルギーが使われている感じ。 死の順番が逆になっている理屈とか、次は誰が犠牲に?というサスペンス的な要素にあまり緊迫感がないのが残念。 ただ、1作目の正当な続編として観るには、充分楽しめる珍しいシリーズものじゃないかな。 [DVD(字幕)] 7点(2019-08-10 01:24:00) |
315. ボーダーライン(2015)
《ネタバレ》 吊るされた死体。山積みになった麻薬。 我々が異常と思う世界に住む彼らにも、息子とサッカーをする日常がある。 アレハンドロは単なる復讐者であって、メキシコの闇を救う救世主ではない。 ケイトもまた然り。 たった一人の暗殺者に怯えるようでは、正義を貫くことはできない。 やり切れなさが全編に漂う映画。 でも、これが世界の裏側の現実。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-08 23:59:36) |
316. メカニック(2011)
《ネタバレ》 ステイサム節全開でスカッとさせて欲しくて鑑賞したのだが、思わぬ展開。 殺した仲間の息子を弟子にしたのは、せめてもの罪滅ぼしのつもりだったのか。そこら辺のステイサムの心の葛藤を観たい気もしたが、あんまりヒューマンに振られ過ぎても、ステイサム節には余計かもと思い直した。 自分をはめた雇い主を追い詰めるシーンあたりからは、どんぱちも最高潮で満足の出来。 しかしながら、自分の父親が用意周到であれと教えた男に、その言葉通りの用意周到さで結局やり返されるとは、息子もなんとも気の毒。 せめて面と向かって対決させてくれれば、もう少し釈然と出来たのに、そこは残念。 同業者の巨人を弟子が暗殺?するシーンよりも、チワワをプレゼントした娼婦とのエピソードを観たかった。そこも残念。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-01 01:34:03) |
317. スピード2
《ネタバレ》 のっけからアクション→メインのアクション→ラストはアニーを救う。 まさにスピードの続編にふさわしいぶれない演出。 ただ、最初のバイクのシーンが、メインのアクションに全く関係ないのはいただけなかった。 どうせならそこまで徹底してもらいたい。 スピード感は一作目にはどうしても劣ってしまうが、やはり一作目は奇跡の一本だと思うので、比べるのは少々酷かもしれない。 後半は結構ハラハラしながら観られたし、街を破壊して客船を止めるシーンも、船を喜ぶ少年や速度を読み上げることに執念を燃やす航海士?など、小技も効いて充分楽しめた。 アレックス役の人、キアヌの後釜なんて引き受けるの勇気いっただろうな。 その勇気に加点。 [DVD(字幕)] 7点(2019-07-23 23:50:24) |
318. エージェント・ウルトラ
《ネタバレ》 映画館で観た予告編は最高にクールで面白そうだったんだけど、コメディに振り切れない分、ちょっと中途半端に重たくなってしまった。 でも、ラストのプロポーズのシーンは良かったなあ。 ロマンスはやっぱりいい。 しかし、血だらけで傷を負ってもクリスティン・スチュワートは相変わらずの美しさ。そこに加点。 この後カフェ・ソサエティでも共演している二人の縁にも加点。 [DVD(字幕)] 7点(2019-07-20 12:32:57)(良:1票) |
319. コンスタンティン
《ネタバレ》 キアヌの抑えた演技が心地よい。 地獄と現実世界の境目は、結局のところかなり曖昧になっている気がするが、そんな理屈はぶっとばすキアヌの二枚目ぶりに酔いたい一本。 余計な説明をせず、伏線伏線でクライマックスに持っていくあたりも納得の一本。 それにしても、最近こういう映画にはとんと出なくなってしまったレイチェル・ワイズはやはり美しい。 そして、聖水に崩れていくまだ駆け出しのミシェル・モナハンが出ているのも美味しい一本。 こんなところで、イーグル・アイよりも先にシャイア・ラブーフと共演してたんだね。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-07-09 21:34:20) |
320. ラブリーボーン
《ネタバレ》 ラブリーボーン、というタイトルがずっと疑問のまま未見だった映画をやっと観た。 ラストになって、やっとその意味がわかる。 そして、スージーにとってやらなければならないこととは、犯人に復讐することではなく、憧れだったレイとのキスだった。 殺された直後には犯人を憎んだスージーが、年月を経てそこから離れていく。 スージーの家族も、スージーの死を乗り越えて人生を新たに歩き出す。 犯人に復讐したところで、スージーが生き返るわけじゃない。 魂の平安を得るにはどうすることが必要なのか。 家族の元に戻ってきた母親が、ラブリーボーンとして生きるスージーの姿を伝えているのかな。 釈然としない部分は残るけど、これも一つの解答かな、と感じた。 シアーシャの儚さにも加点。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-07-06 22:18:27) |