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えすえふさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 551
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/sf0O7
自己紹介 筋肉アクションやSFなどに目が無いです。

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61.  ジェミニマン 《ネタバレ》 
人気アクション俳優になればクローンや双子映画は避けては通れない。シュワもヴァンダムもジャッキーも通ってきた道。今回はウィル・スミスなだけだ。ただ今回は年齢差がある。ヘンリーは51だがクローンのジュニアは23なのだ。  そんな彼らの物語は想像していたよりもシリアス。クローンと出会い、お互いに動揺する。老いたウィルのヘンリーが若きウィルのジュニアに何をするべきなのか迷っていく。そして孤児として育ち戦闘マシンとして鍛えられてきたジュニアの悲哀にスポットが当てられている。  しかし本作の体はアクション映画。ド派手なモノを期待するとその通りだけど、若干タンパク。 味気ない訳ではないけれど思ったより気持ちよくならないのは敵が明確な悪では無いという所だからか。中盤のバイクチェイスと終盤の強敵との対決はカッコ良かったけどね。 にしてもアジア人枠のバロンの引き際の中途半端加減はなんなのか。  だけど僕が本作を観に行きたかったのには理由があった。それは吹き替え声優。 老いたウィルは江原正士が、若きウィルは山寺宏一が担当という、ウィルを吹き替えを担当してきた二人が起用されるという事で、江原正士が好きな僕としては行くっきゃない代物だったのだ。もちろん本編でも渋い江原正士の演技とあどけなさが残る山寺宏一の演技が良くできていた。 しかしここでソレをぶち壊しにする事が起きた。ヒロインのダニーの吹き替えだ。なんと菅野美穂。これがとにかく棒演技!しかも本編では二人の超ベテラン声優二人の脇にベッタリとくっついているので天国と地獄を同時に味わっているような心地だった。主役はこだわっているのに何故!  そんな中結末は思ったよりもヘビィなもので、めでたしと言いたくても悲しみの残るものであり、スカッと楽しめる一本とはちょっと行かず中途半端な気持ちになってしまう一本でした。
[映画館(吹替)] 5点(2020-03-11 17:51:04)
62.  007/ワールド・イズ・ノット・イナフ 《ネタバレ》 
よくも純粋なボンドの心を弄んだな!? …という冗談はさておいて、悲劇のヒロインかと思いきや絶世のセクシー悪女エレクトラが今回のボンドガールだ。女の恨みは怖いぞ。  敵役の痛覚を失ったテロ男レナードもボンドも彼女を中心に廻り弄ばれ、世界の危機へと招いて行く様はなかなか他の007映画とは違ったドラマ重視の大人な雰囲気だ。 こんなタイプの違う二人の悪人に立ち向かうボンドは最初から手負いで最初から失敗となかなかにプライドが傷つけられている。だから汚名返上と言わんばかりにエレクトラ警護に息巻いていたが、彼女に対して脇が甘かったボンドはらしくないといえばらしくない。しかもまんまと誘われ誘拐されるMもMだ。やられまくりのMI6はいつものと事と言えばいつもの事か。  そしてゴールデンアイから続投のヴァレンティンもやられて、「私は殺せないでしょ!?」とエレクトラに煽りに煽られたボンドの怒りと焦りが頂点に達した結果、丸腰の相手に銃を撃つ展開には…「どうなんだろうなぁ。らしくないなぁ。」と思ってしまいました。  ドラマとしては雰囲気は良く出来ているのだけれども話はエレクトラの裏切りやら、過去の事件の話が絡み合ったりしていて、なかなかに一度観ただけで内容を理解するのは非常に難しかった。まぁこの伏線の多さや絡み合った人間関係のおかげで本作は他とは違う深みがあるのは確かなのですが。  さて見所のアクションシーンはやはり序盤のQボートによるチェイスが一番の見所。水をかぶったり潜ったり地上を走ったりと、ぶっ飛んだ黒ボートが疾走する様はカッコいいようでどこかユーモラス。そしてスキーチェイスに潜入シーンからの核処理施設からの脱出、そして爆弾解体にのこぎりヘリとの死闘、そして抜きつ抜かれつの潜水艦バトル(やられ方が今思えばコマンドーと一緒だ)となかなかの粒ぞろい。まぁ最後の死闘はあまりにもやっている事が地味で間抜けに見えちゃいますが。  ブロスナンボンド4作の中ではビジュアル的には一番地味かもしれないが、一番大人な雰囲気たっぷりの一本だ。OPテーマも味わい深い一曲。そして本作はQ役だったデスモンド・リュウェリンの遺作でもある。彼の去り方は非常にユーモラスでカッコ良かったです。
[映画館(字幕)] 6点(2020-03-11 11:41:40)
63.  ネイビーシールズ(2012)
ネイビーシールズ出撃!これがプロフェッショナルの戦い方だ! そんなプロの特殊部隊を演じるのはなんと本人。しかしこの類いの映画は役者だろうと本人だろうと装備を固めたらブラックホークダウンよろしくみんな同じに見えちゃうもんですよね。 そんな本作の雰囲気はだいぶ右寄りな気がしなくもないけれど、アクションが楽しい特殊部隊もの。 リアリティもたっぷりで出てくる銃は実弾とか実銃とかのこだわりよう。凄い! どっかのデルタフォースのように無敵の武装バイクをのらない映画で良かったです。 救出作戦から密偵まで、細々といろんな作戦のプロの現場を見せてもらえるのが嬉しいですね。 彼らが裏でこんな苦労をしているから僕みたいなボンクラも平和に映画を見れている訳なんだという感じです。 しかしまぁ俗にいう死亡フラグのような会話を連発するような連中なので、キャラクター的な面白さは皆無ですし ストーリーも勧善懲悪なので面白いかと言われたらちょっとそこは微妙。 まぁこれがリアリティなんだと言われたらしょうがないくらい強いネイビーシールズを堪能出来る良い映画でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-03-08 00:22:57)(良:1票)
64.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 
凄い映画だ。 全編ワンカットというだけでも凄いのに、更に屋外での撮影。そして大規模な戦場のセットなど本当に自分たちもその場にいるような気がする没入感たっぷりの映画に仕上っている。 草原での昼寝からどんどんと塹壕に潜り、そして塹壕から出て行くシーンなどその場その場で起きる出来事はどれも緊張感たっぷりでドキドキだ。しかもノンストップに次々と状況が変わって行くので見ていてダレるどころか映画があっという間に終わってしまうほど見入ってしまった。 それになんといっても撮影監督ロジャー・ディーキンスのこれでもかと言わんばかりの悪夢のような幻想的なシーンの連続がたまらない。特に切られたサクラが舞うシーンや夜の町を照明弾に照らされながら走るシーンはカッコ良すぎますよ。 それと主役の脇を固める役者達も良かったですね。特にレスリー中尉役のアンドリュー・スコットはカッコ良かったです。 ただお話的にはかなりシンプルで、AからBまで行くだけのお話なので作家の意図などは明確には示されない。 なので逆にその後の余韻もなかなか深く、いろいろ映画を見た後も考え込んでしまう作品でした。 007シリーズからサム・メンデス監督を知った人間ですが本作は更に凄い事になっている一本でした。是非IMAXで見ていただきたい。
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-25 10:41:44)
65.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
「大変だ…あぁ…大変だ…。」 そんな独り言を口にしながら見ていました。 こんな人と建物が入り交じった場所での脱出劇はもう全方位敵に囲まれた最悪の状況。 スゲー武器を持っていようとやっぱり物量にはかなわないのは残念な所。とにかく大変です。 もうやってらんねーの連続でこっちも疲れます。そう、戦争映画はやっぱり疲れる。  にしてももうちょっと早くこの映画を見ておけば良かったと後悔しております。 乾いた街の雰囲気、赤外線ビーコン、煙を出して撒き散る薬莢など、本作以降のゲームやら映画やら現代の戦争もので見たものの元ネタと言えるようなシーンがこれでもかと出てきます。特にゲームのコールオブデューティ4は本作を意識しまくってたんですね。  そして終盤はまさかの走って脱出。しかも後ろから撃たれながら決死のダッシュ。そこからのオアシス的水分補給が最高ですね。今まで見て来た映画の水の中でもかなり美味そうな水に入りますね。 あとこの映画、主役級から脇役までかなり豪華なのですが、みんな同じ格好で全く誰が誰だか名前を呼ばれなきゃまずわからず、自分の相貌認識の低さを呪うばかりです。  そして後味はアメリカ軍の作戦的には成功したけど大損害を被った実話だけあってどこまでも苦く、そしてやりきれない気分にさせる映画でした。面白かったけれど苦いなぁ…。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-02-24 02:02:13)
66.  コラテラル 《ネタバレ》 
真面目な殺し屋の一夜 奴はヴィンセント。物腰柔らかで一見、真面目な商社マンに見えなくもない。でもホントは殺し屋。でも彼はとにかく真面目。己の仕事に誇りとプライドを持っているのかは定かでは無いが、それでも真面目に仕事をするんだから手に負えない。 巷では雇い主を殺す同業者がいるようだが彼を見習ってほしい。これぞプロだ。 しかしプロな彼でも乗るタクシーを間違えた。 でも殺し屋とバレても言うことを聞いてくれるいい奴…まぁ銃をこめかみに突きつければ誰だっていい奴さ。  そんなマイケル・マンとトム・クルーズがタッグを組んだコラテラルは美しすぎるロスの夜景をバックに奏でられる殺し屋クライムサスペンス。 正義の味方役が多いトムがこれでもかと的確にターゲットを殺していく。彼が主観の主人公ならジョン・ウィック的なアクション映画にもなったかもしれんが、視点は常にジェイミー・フォックス演じる誰が見ても善良な男マックスなので終始サスペンスだ。気の毒である。 そんな善良な男マックスのタクシーも終盤はあらぬ方向へ急降下。なんともベタな展開であるが対峙する相手が相手なのでハラハラしない訳が無い。  なんとか切り抜けた善良なマックス。彼はこれからどうなってしまうのだろう。この終わり方はどちらかというとホラー映画の後味だ。
[インターネット(吹替)] 7点(2020-02-21 00:13:02)
67.  ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密 《ネタバレ》 
お屋敷で一人の有名作家が殺された!犯人は誰だ!6000万ドルの遺産は誰のものだ!? おっとその事件この名探偵ブランにお任せあれ!  館での殺人、遺産がらみでいがみ合う遺族などクラシカルなモチーフながらオリジナル脚本の本作。 演じる役者は6代目007ダニエル・クレイグにキャプテンアメリカ、それにヘレディタリー継承のイカれた母ちゃんトニ・コレットもいるよ!この人は真顔でも怖い!(ひでぇ)  そして本作はある一人の人物を中心に欲深き人物達のユルいユーモアと高らかに良く喋るダニエル・クレイグのおかげで雰囲気はスリリングではありつつもどこかヌケているのがたまりませんね。それにあれだ、本作は探偵のしゃべりと良い、構成といい古畑任三郎のような具合で楽しめるのですよ。  ただ登場人物が多いので頭をフル回転させながら序盤は見るハメになるのでちょっとシンドイので中盤は少しダレてしまいましたが、後半からは人物も道具も全て揃い急転直下の勢いでラストに向かって行くので目が離せません! そして最後はなんとも探偵ものらしい展開ですがスッキリ充足感タップリで見終える事が出来ました!欲深いと良い事無いね!  そんなわけでこのユルいダニエル・クレイグのブラン探偵は非常にハマり役なので是非是非シリーズ化して頂きたいです!楽しかった!
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-14 20:56:55)(良:1票)
68.  ザ・リング 《ネタバレ》 
名作Jホラー映画リング。 貞子という強烈なキャラクターとミステリー感覚に進んで行くストーリー、そして不気味なホラー要素と、とにかく面白いホラー映画だ。そんなに面白ければハリウッドにも行ってしまう。 別にリングが面白かったからってハリウッド版を見る理由は普通は無いはずだが、僕はリングの中で呪いのビデオのシーンがとにかく好きなのだ。あのアングラ感しかないヤバそうな映像がたまらない。そんな映像がハリウッド版にもあるなら是非拝みたい。ナオミ・ワッツがどうなろうと知った事ではない!  そんなこんなで本作の呪いのビデオシーンは日本版の倍くらいの長さがある新聞記事はないけれど情報量は多めでちょっとビックリ。でも映像のカッコ良さはやっぱり日本人だからか日本版の方がヤバさがあってよかったなぁ。でも面白いので満足です。  …本編の話もしますか。 さて本編はというと序盤は完全に日本版映画と同じ道をなぞるのですが、貞子…ではなくサマラの出生あたりの話は大きく違うので見応えがありました。親父が電気自殺したり、馬が暴れだしたりとなかなか見応えもあります。日本版ではちょっと余計だったサイコメトリー要素もありません。ただ真田広之ポジションの男の優男感がなんとも薄っぺらくて、真田広之と比べてしまうと残念な感じでした。  まぁ全体的な流れは同じですがリングらしいミステリー要素もホラー要素もありかなりよく出来たハリウッドリメイク作品でした。 こんな事ならもっといろんな国でリングのリメイクを作っていただきたかったです。
[DVD(吹替)] 6点(2020-01-25 03:43:52)
69.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》 
タイカ・ワイティティ。マイティーソーバトルロイヤルで彗星の如く現れた謎の監督は持ち前のシュールなギャグセンスでマイティーソーの中ではダントツの面白作品を作り上げた気鋭の監督だ。 彼が次に作ってきた作品はなんと第二次大戦中の10歳のドイツ少年が主人公の物語。 予告の段階からヒトラーが脳内友達…もとい、イマジナリーフレンドとして描かれ(しかも演じるのは監督本人!)、母親がスカーレット・ヨハンソン、そして散りばめられたギャグの数々に今までとはかなり趣向の変わった戦争映画になっていて見た瞬間観に行くっきゃないと決めた。  そんな本作は三木聡並みに小ネタを散りばめながらも、10歳のジョジョから観た目を背けられない陰惨な戦争が大きく影を覆うヘビーな作品だ。 そして屋根裏に住むユダヤ人の少女との出会いがジョジョを大人にさせる。 ギャグは面白いけれど、現実との落差がある分とてもヘビーだ。  あらすじではどんな結末が待っているだろうと思ったが、まさかこんな微笑ましい結末で終われたのだから、この映画は良い映画だ。 とにかく今は踊ろう。踊るんだ。
[映画館(字幕)] 7点(2020-01-25 00:26:40)
70.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
タランティーノ映画って娯楽作というには難解ではないけれどリテラシーが必要で、好きではあるけれどその尺の長さなどで若干気がひける部分がある。まぁデスプルーフの前半部分がトラウマなのだ。  そんな訳で今回はアメリカン時代劇といっても69年。落ち目な俳優のディカプリオと付人で貧乏スタントマンのブラピが主人公だ。 そんな彼らの営みの一部を切り取った本作はタランティーノらしい洒落た選曲と、個性的な編集で賑やかに見せてくれる。  役者としては問題ないが感情的で子供の前でも泣いてしまう情緒不安定なディカプリオは今回でまた役者として好きになるし、飄々として喧嘩も強いブラピの一挙手一投足がどこまでもカッコ良くて男なら憧れてしまう。そんなコンビは映画小ネタも交えており観ていてとにかく楽しい。 途中に入る大脱走の主役になるディカプリオには笑ってしまいました。似合わないっ! ブラピとブルース・リーの戦いも最高です。  そしてブラピがヒッピーのコミューンに行くシーンもディカプリオが西部劇の撮影をやっている裏で、モノホンの西部の町(みたいな状況)にいる対比も良かったですね。  それともう一人の主人公はマーゴット・ロビー演じるシャロン・テート。 彼女は実在したカルトの集団により殺害されてしまう悲劇の人物だ。 終盤は彼女の殺人事件にスポットが当たるが、そこはタランティーノの世界。またしてもやられました。 まさかのディカプリオの家もついでに襲撃することになるという選択の末、たまたまいた最強のブラピの圧倒的暴力により返り討ちに合うシーンは痛快の一言。おまけに火炎放射器まで出てきたときには吹き出してしまいました。  そんなこんなでシャロンは無事でめでたしめでたしというまさかのオチで幕が閉じる本作。 タランティーノのほとばしる映画愛と自分の理想をぶち込んだ素晴らしい世界を見せてもらいました。やっぱり凄いぜ!
[映画館(邦画)] 7点(2020-01-25 00:23:43)(良:1票)
71.  ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 《ネタバレ》 
奴はジャック・リーチャー!よくわからないおじさん!そしてすぐ尾行される奴!そんな彼にも恋の予感…。 あるのはまたしても正義の頭突っ込みっぷりでまた新たなる陰謀へ。更にジャックにはJKの娘がいる疑惑まで浮上!どうなるリーチャー!一歩間違えばクソ親父だぞ!  そんなこんなで無罪の罪を晴らす逃亡劇は盗み、暴行のオンパレード。車も金もその他諸々正義の為に盗みまくり。更に反抗期真っ盛りのJKまで匿う展開で前回アウトローに比べると、ミステリーな風味は抜けて、アクション寄りに更に捜査しながら逃げて喧嘩してと、忙しくてややこしくストレスが溜まります。 そんで、見た目は両手に花ですが、風来坊リーチャーにJKと通じ合うコミュ力があるはずもないのでギクシャクした雰囲気がなんとも嫌な感じ。 でも全部黒のセダンのシーンは笑っちゃいました。  そんでもって追ってくる刺客はアウトローの刺客に見た目そっくりでなんとも新鮮味に欠けます。相変わらずエキセントリックに雇い主も殺すタイプの殺し屋なのも前作と一緒。 アクションもあるにはあるけれど前作ほどの派手さがないのも残念。ラストバトルもあまり緊張感は欠けます。 でも飛行機内でのコマンドーさながらの瞬殺(殺してはいない)っぷりにはちょっと心踊りました。  結末もコテコテで全然感情移入も出来ないのでなんともかんとも。  そんなこんなでトムの風来坊第二弾は作りは丁寧だけれど味付けがちょっと微妙な料理でした。一作目は面白かったんだけどなぁ。
[インターネット(吹替)] 5点(2020-01-20 23:12:41)
72.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 
奴はジャック・リーチャー!よくわからないおじさん! 今…昔の腐れ縁を助ける事になるために…え?こんな映画だったの!?  中身はなんともコテコテなサスペンスミステリー。ジャック・リーチャーは経歴が凄い風来坊だが、心に秘める正義とシャーロックも驚きの洞察力と推理力、記憶力、時には腕力で本当の真実を解いていく。まぁサスペンスでミステリーだからそこは良いけれど、それじゃトムを使う意味がない。彼にゃ修羅場がお似合いだ。  そんな訳で用意されたアクションはイーサンのようなスマートさが微塵もない荒々しいカーチェイスにほぼ無防備での敵陣突撃。たまに不意打ちもされるし今までの映画ヒーローたちに比べるとスペックはちょっとリアルより。 でも銃を持たせると話は違う。百発百中の水を得た魚、そんなおじさんジャック・リーチャー。 でも宿敵とは拳と拳で戦うのだ。なんで!?  そんなトムはまぁいいとして、サスペンスなドラマもなかなかヒリヒリしており、グイグイと引き込まれますし、敵の容赦の無さも加わって見応えたっぷり。しかしまぁ最後に出てきた黒幕をアッサリ殺しちゃうリーチャーには驚きました。これがリーチャーのジャスティスSTYLEなのか!  そんなわけで当初はなんとも掴み所のない男ジャック・リーチャーでしたが、その無敵じゃないギリギリな感じに親近感が湧き、ちょっと応援したくなるそんな奴でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-01-20 22:58:29)(良:1票)
73.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
速さとは強さ。 男という生物の大半はけたたましいエンジン音とタイヤの燃える臭い、そして猛烈速さの虜だ。 フォードの逆境に駆り出された2人の男に課せられた任務はル・マン24時間耐久レースにフェラーリを出し抜き勝利する事。 車作りのプロフェッショナルと運転のプロフェッショナルのタッグでフェラーリにアッと言ってもらおうじゃないか。  男の友情物語はどこまでも荒削りで泥臭くそして熱い。 特に熱いのはやっぱり中盤のデイトナでのケンの猛進。もう音楽も相まって最高のシーンです。 そしてル・マンでは心臓が止まるかのようなクラッシュに手に汗握る攻防とドキドキが止まりません。 レーザーIMAXの力も加わりもう映画というより半分アトラクションのような気分で見る事ができました。  しかし後半はやっぱり現実的な話になり、レーサーという商売柄の不幸といい、副社長の邪魔っぷりといいテンションが落ちる終わりかをしてしまったのがちょっと残念です。まぁ実話だからしょうがない。 にしてもシェルビー演じるマット・デイモンの男っぷりといい、クリスチャン・ベールの狂犬っぷりといい最高でしたね。2人とも良い役者です。ホント。  そんなわけで本作はかなり気合の入ったモータースポーツものとして文句無しの名作です。いやーこれは劇場で見なきゃ損だぞ!
[映画館(字幕)] 7点(2020-01-14 23:54:31)
74.  ブレイド2 《ネタバレ》 
吸血鬼は絶対に許さない!でも吸血鬼よりヤバい奴らがいるのならちょっと手を組んだって良いんだぜ! そんな訳でブレイド一作目は全然ボク的には「来ない」作品で2作目は観ないかなと思っていましたが監督がデルトロ監督なら話が別。それにノーマン・リーダスやドニー・イェンまでいるじゃないですか。こりゃ見るっきゃない!  そんなわけで二作目は宿敵の吸血鬼達の手を借りて強敵リーパーズと戦って行く。これでもかと言うくらいの濃いヴァンパイア精鋭部隊「ブラッドパック」が面白いです。ただドニー・イェン以外噛ませ犬で、そのドニー・イェンもいつのまにかいなくなっているのが面白いです。  そんでもってブレイドさんは今回もキレキレなアクションが面白いですね。でもまぁこの作品に限らずこの年代頃の作品はどうしてもマトリックスぽさがあって今一番古くさく見えてしまうアクションでもあるんですよね〜。 だけど所々プロレス技が混ざるのが面白かったですw あとノーマン・リーダス演じるスカッドもいい感じの小物っぷりでよかったですよ。最近こんな裏切り観ませんね。  そして本作の見所はなんといってもデルトロ監督による美術。武器などの小道具の質感はさすがの言う所。 ただとにかくエグみが強くてびっくりしました。いやいやリーパーズだからって解剖しちゃうのかい!結構ゴア描写が強いのにも驚きました。  というわけで個人的には1より全然楽しめた2本目でした。これはいいものですねえ。
[DVD(吹替)] 6点(2019-11-23 01:30:35)
75.  ジョン・ウィック:パラベラム 《ネタバレ》 
今度はキアヌ。次はお前が許されない番だ。 ジョン・ウィックは命より重い殺し屋のルールを破ってしまった。それは永遠に殺し屋に狙われ続ける運命になる事である。 始まりは前作チャプター2の直後。1400万ドルという懸賞金を賭けられ、全ての殺し屋の標的となったジョンの必死の逃走劇が始まる。 なんだか回を進めるにつれて派手になっていくジョン・ウィックの新作はもう色んな意味で極まっていた。  特に美術面は凄い。 ジョンが死闘を繰り広げる場所場所がただのビルやただの図書館ではなく、どこか装飾的で美しい場所だったりするおかげで派手な殺し合いをしているのに現実味が薄く、なにか美しさを感じさせるような雰囲気を作っちゃっている。 そしてアクション面は更に過激に。 ジョンの相変わらずの無敵っぷりを出すために序盤はその場にあるものだけで戦い、馬に乗って戦い、定番のガンフーアクションは旧知の仲であるハル・ベリーとの共闘がとにかくイカす! 更に凄まじい2匹のコンバットわんこの最強っぷりも見どころだ。 もちろん今回も強敵が現れる。 前回も前回でアクの強さに磨きがかかっていた刺客達だが、今回はなんと現代忍者「ゼロ」がジョンの前に立ちはだかる! コイツは凄いぜ。普段はニューヨークで寿司屋を営むゼロ!寿司屋できゃりーぱみゅぱみゅを流すゼロ!寿司屋のカウンターに猫を寝かせておくゼロ!日本語が明らかにカタコトのゼロ!日本人ならツッコミ所満載なゼロはジョン以上に見所満載だ!そんでもってメチャンコ強いからたまんないね!  しかしストーリー的にはジョンが色んな人を巡って助けを頼み込み、殺し屋のボスに許しを請うためにエンコまでしたのに、終盤ウィンストンにちょっと言い寄られただけで手のひらを返すジョンに「もうなんなんだよお前!」って気持ちにはなっちゃいました。まぁ話が更に混迷を深めて面白いのですが、あぁこりゃまだ続くな…と思っちゃいましたね。 そんなこんなでまた最後は「つづく」という終わり方。 「まだあるんかい!」という気持ちと「またジョンが観れるんだ!やったー!」という気持ちが絡み合ってだいぶ複雑な気分にはなりましたが、本作はそのアクションのクオリティの進化、美術面の進化、そしてバカな部分は徹底的にバカにやるスタイルの安定っぷり。 普通のアクション映画なら回を重ねるごとに新鮮味が減り、本編も味気なくなっていくモノですが、ジョン・ウィックはシリーズを重ねる毎に常に成長していく、他とは一線を画す凄まじいアクション映画になってます。 これは映画館で見ないと損だぜ!オススメですよ!
[映画館(字幕)] 7点(2019-10-23 22:29:50)
76.  ダブル・インパクト 《ネタバレ》 
ヴァンダムは双子だった!  香港マフィアに両親を殺され赤ん坊の頃に生き別れになってしまった双子、香港で孤児として育った荒くれ者の兄のアレックス、ロサンゼルスでチャラくシティボーイを満喫していた弟のチャド、この兄弟が香港で再開する時、一世一代の復讐が始まる!  そんなこんなで始まるヴァンダムの双子モノはなんと開始直後に2人が運命の再開を果たす、そしてトントン拍子でマフィア打倒をして行くのだが、まぁこういう荒っぽい事に慣れていない弟チャドが足を引っ張ったり、兄があらぬ妄想をしていしまい弟と喧嘩したりとまぁなんとも「本当に大丈夫かよ」と思うシーンばかり。 それでいて突然マフィアに拉致られたり、突然ベンツの売買をしたりとよくわからないエピソードが脈絡無く入るのでちょっと戸惑います。  それと本作は兄弟力を合わせるシーンはちょっとだけでなるべく、兄弟一緒にいるシーンを撮りたくないのか別行動するシーンが多いのも、微妙な気分にさせられますが、別行動で違う刺客達と戦うという「二度美味しい」設定でもある気がするので、僕的には満足でした。 刺客達も女殺し屋に、無口な怪力男など個性的な所も嬉しいです。  もちろん見所はヴァンダムアクション。そしてヴァンダムと言えば足技! 本作でもこれでもかとばかりにヴァンダムのヴァンダムらしい超ハイキックをそれしか無いのかと思わせるくらい見せてくれます。 暗闇での刺客との戦いや、ゴロゴロ回るガンアクションもたまりません。 そして本作は荒くれヴァンダムとチャラヴァンダムを一本で二度楽しめるので彼の演技も楽しめるポイントです。 あと舞台は香港なのにパツキンのネーチャンが常にいるのもこの頃のアクション映画お約束で嬉しいですね、セクシーシーンももちろんありますが、事あるごとに悲鳴を上げます。  まぁアクション映画としては非常にオーソドックスな出来ですが、アクションシーンの密度が濃いのでなんだかんだで楽しめましたが、序盤のチグハグな兄弟協力任務が若干足を引っ張っているような気もしました。 それと敵幹部とのバトルは正直あんなに引っ張らなくてもよかった気もしますね。まぁスカッとはしましたが。 そんな感じでなんともヴァンダムの中では若干異色ではありますが、僕的には及第点な作品でした。  DVDは字幕のみだったので吹き替えで見たかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2019-09-29 17:16:47)
77.  ロケットマン 《ネタバレ》 
エルトン・ジョンは正直全然知らない。ビリー・ジョエルと間違えるくらいだ。そして本作についても僕はそこまでピンとこなかった。日本ではCMソングにもならないし、あまりラジオでも聞いた覚えがない。やっぱりクイーンの方が馴染みは強い。本作がボへミアンラプソディに便乗した映画に見えてしまったくらいだ…まぁ監督一緒なんですけどね。 しかもロケットマンと聞いたら「ふかわりょう」が頭に浮かんでしまう。 そんな彼の自伝的映画に僕は行く気はなかったのだが、誘いを受けて行く事に…もうそうなったらコチラも予習が大事だ。 そしたら見えてくる彼の面白さ。見た目は派手な事以外は知らない事だらけだ。「彼が世界で5番目に売れたミュージシャン」という事や「50年間同じ作詞家と一緒に曲を作っている」事など曲だけでは見えない彼のストーリーが見えてきた。特に作詞家との部分は非常に気になる部分だ。  本作「ロケットマン」は彼の成長、成功と孤独そして再生の半生が彼の歌に載せて描かれている。両親に愛されないでいながらも空想入り交じるミュージカル調の少年時代、作詞家バーニー・トーピンとの出会い、初のアメリカライブ大成功などハイテンションで描かれるシーンはこちらも胸が熱くなる。 特にバーニーと一緒に曲を作って行くシーンは誰かと一緒にモノを作った事がある人なら痛くわかる最高の多幸感が味わえるシーンだ。 あとジョンってそのジョンだったのね。  そしてゲイであるエルトンの恋の行方が上手く行くよう望むが、フレディと同じく彼もまた誤った方向に進んでしまう。悪いゲイのマネージャーはどこにでもいるもんなのか。 ドラッグと酒が彼を蝕み、成功を収めて行く一方彼の孤独はどこまでも深くなり、彼の煌びやかな舞台衣装が哀れなピエロに見える演出がなんとも悲しい。  そんな彼の哀しみの部分も良いのだが、とにかく長い。 しかも次々と彼の前に悲しい事件が出てくるのでこちらも顔面パンチを連打される気持ちだ。「一体エルトンはいつになったら立ち直るんだ…今か?今なのか?…まだか〜」の繰り返しなのだ。 音楽部分も非常に良いのだがどこか哀しみが深すぎるせいで前半ほどノれないのも悲しい。しかしこの曲部分がとても話とリンクして、幻想的な映像が幻覚か夢かわからない曖昧な彼の精神世界を表していて非常に良かった。  作詞家で親友でありエルトンの一番の理解者であるバーニーが出てくるたびに「たのむバーニー!救えるのはお前だけなんだ!」と叫びたくなってしまう。最終的に彼を救うのも彼なんだけど、このバーニーがとにかくイイ奴に描かれているのがまた良いんだ。フレディにはメアリーがいるように!エルトンにはバーニーが必要なのだ! そしてラストの彼の復活の時なぜか僕は涙をこぼしまくっていたのでした。  主演のタロン・エガ-トンもこんな複雑な役を歌って踊ってやりきっているの凄いです。ってキングスマンのエグジーだったの?!マジか!  本作はエルトン・ジョンという人間の良い所も汚い所も容赦なく描き、それでいて幻想的な映像がとても面白かったです。 しかし彼の人生はまだ途中。彼の物語は今も続いているのだ。 なんだかんだで気になるアーティストがまた増えてしまった。
[映画館(字幕)] 8点(2019-09-10 11:58:19)(良:1票)
78.  シャザム! 《ネタバレ》 
ひょんな事からヒーローになっちゃった。 しかも筋肉ムキムキのマッチョメンだ。まぁ顔立ちも衣装もちょっとアレだがヒーローはヒーロー『シャザム』だ…中身は中2だけど。  そんなこんなでシャザムはDCのデッドプール的な形態で登場したヒーロー映画。とはいえ、あちらほど下品じゃないけどね。 とはいえ畳み掛けるギャグとギャグの嵐、中坊が考えるヒーローや大人ならしたい事をこれでもかとやってくれます。ビールも飲んじゃうぜ…ってマズッ!!!  そんなコミカルな本作だがジャザムになった少年の生い立ちはまさに不幸。姿をくらました母親を探す彼の姿はとても切ない。母の為に全ての愛を拒否して来た彼の結末は、どうしようもなく残酷な現実が待っていた。 こんな悲しい事があってたまるかと思うくらいショッキングなシーンだ。ずっと愛を欲して、会いたかった人に理不尽に拒否された時、彼は気づけなかった本当の居場所を思い出す。 正直ここまで主人公を奈落へ叩き落とすような展開があるなんて思っていなかったので驚いた。あんなの死別しているより最悪だ。  ヴィラン側の方も家族に愛されず、一つ見えた希望にも突き放され悪に堕ちてしまうというこちらも悲しいお話である。そんな二人が事情も知らずにぶつかり合う…まぁその瞬間がそこまで深刻にならないのがイイんだけどね。  しかもラストはなんと孤児の兄弟全員がシャザムに変身。まさかの展開に驚き、笑っちゃいましたwみんなでムキムキヒーロだー!  所々にあるトム・ハンクス主演の「BIG」のオマージュ(床鍵盤や夜の遊園地、友人との仲違いなど)やグーニーズなどの子供達が活躍する80年代映画を彷彿とさせる雰囲気がたまりません、しかも季節はクリスマス。 まさに子供達の為の子供映画。でも大人だって楽しい。 凄い悲しい事もあるけれど友達となら乗り越えられる…そんな暖かみのある映画でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2019-08-22 23:49:43)(良:1票)
79.  ライオン・キング(2019) 《ネタバレ》 
ライオンキング。あぁ幼き小学生低学年に何度も見たディズニーアニメ。好きという訳でも嫌いという訳でもない、ディズニーの中でも私的には中間に位置するアニメだ。 そして現ディズニーの怒涛の実写化ラッシュの手についにライオンキングも実写化…のようなものになった。  正直観る気は無かった。実はこの日観る映画はチャイルドプレイに決めていた。チャッキーがマーク・ハミル声で人をぶっ殺しまくり、ラストの熱い死闘を応援するつもり満々だった。 しかし今は夏休みそんなチャッキーも人気者で席はパンパン…そこで急遽その日公開のライオンキングが観ることに決めた。 あの予告、シンバの可愛い子ライオンに若干…というかかなりやられていたのは言うまでもない。  本作のお話の内容はアニメの94年ライオンキングそのまま、サバンナの王宮のゴタゴタと王子シンバの成長だ。今見ると中世ヨーロッパ王宮のサスペンスをアフリカサバンナの動物達に置き換えた物語なのだがそれを考えると非常に面白い。もちろんみんな大好きティモンとプンバァもいる。  まぁストーリーはそのままだが、違うのは映像。 実写のようなものと書いたが、本作は実写化ではない。本作と他の映画の違いは見ての通り、人間が一人も登場せず、登場するのは全員動物という事。そして動物全員がミュージカルのように喜び、悲しみ、怒り、歌い上げ、演技をする。もちろん本物の動物を使うなんて事は不可能だ…ならやる事は一つしかない、しかしそれは他の映画よりハードルが何倍も高い。 だがディズニーはやった。いや、ディズニーだから出来たのかもしれない。 そう、本作は極限の写実性を持ったCGによるハイパーリアルアニメなのだ。  見れば見るほど自分の脳が混乱する毛の一本一本まで線密な圧倒的本物感。超リアルな映像なのに行われるアニメのようなミュージカルやコメディシーン、非常に不思議な感覚に陥る。 妥協が一切ないディズニーの本気が伺える作りにはもう凄いを通り越して恐怖を感じる。いやいや、なんて物を作ってしまったんだ。 これはある意味なにか一つ壁を越えてしまった気がする。 これから先の映画の未来をいち早く見せてもらった気がするぞ。動物でも亡くなった役者でもなんでもCGで本物以上のモノに作れてしまう未来が…。  本作はライオンキングでありながら限りない映像の挑戦を続けるディズニーによる珠玉の作品だ。映像の最前線を見るならライオンキングが正解だ!  いやぁチャッキーには悪いけどいいもの見た!
[映画館(吹替)] 6点(2019-08-10 19:57:51)(良:1票)
80.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 《ネタバレ》 
よーしゴジラKOMの絵作りどうする? Ω『ラドンが回転して戦闘機を落として緊急脱出する奴をそのまま食うというのは?』いいね!採用! Ω『キングギドラの電撃攻撃で戦闘機がボトボト落ちていくってのはどうでしょう?』カッコいいね採用! Ω『臨界ギリギリのゴジラが歩くと建物が燃えてく絵とかどーです?』最高じゃん! Ω『芹沢博士に潜水服着せて初代ゴジラみたいな感じで劇的に殺しましょうよ!』やろうやろう!絶対やろう! よーしカッコ良さそうな絵になるものは全部採用!やるぞ!俺たちのゴジラだ!!! …そんな会議が頭に浮かぶバカで最高な絵の連発大会。それが今回のゴジラだ。  ついにラドン、モスラ、キングギドラといった東宝怪獣達勢ぞろいで地球の神として人間達が築き上げてきたものをこれでもかと破壊しまくる。それに巻き込まれる親子と、暗躍する環境テロリストといろいろアリな本作。しかも親子を主人公に据えながらも母の環境過激派な思想により狂気に堕ちており最後には死んでしまうという冷静に考えたら凄いことをしでかしている。 …まぁ正直人間側の話は面白くない。眠い。くだらない。作ってる側のやる気もなさそうだ。  しかし怪獣パートになると別のまるで別の映画を見てるかのような雰囲気に早変わり。いやいや、落差が激しすぎるでしょ!キングコング髑髏島の巨神もテンションのかなり高い映画だったが、こちらも負けじと高い。高すぎる。バカだ。 まぁ言っちゃえばシン・ゴジラの最後の部分しか無いような映画なんですよ。  色んなところで人目も気にせず暴れ回る怪獣達。キングギドラの首ひとつひとつに性格がある設定は笑いました。モスラの神々しさも非常に素晴らしかったです。そして次から次に出てくる制作者達が思いつくまでのカッコいい構図、偽りの王から怪獣王の王座を取り戻すというチビれるほどカッコいいシチュエーション、どうしようもなくカッコいい動きの連続。果ては「火力をキングギドラの頭部に集中し、ゴジラを援護せよ!」と言わんばかりの人間とゴジラの共同戦線(あそこはゴジラというより平成ガメラだ)。そして伊福部昭の超音楽!そーれっ!はっ!!!  負けじと人間側のモナーク(Gフォースみたいな奴)もなかなかの科学力でオキシジェンデストロイアを使ったり、オスプレイまで収容出来る空中空母を持っていたりと次回作あたりメカゴジラをシレッと作りそうな勢いがたまりません。個人的にはスーパーXをお願いしたいです。  ラストバトルのあまりにテンション高いシーンの連続にはもう笑うしかありません。声を出していいなら出してました。オチはキングギドラの首を加えて放射熱線…なんだこの映画…。  人間のドラマシーンはともかく怪獣の出てくるシーンは己の脳内で眠る小学生男子が叩き起こされまくる凄い映画でした。正直ドラマ部分の退屈さと怪獣シーンの面白さの落差が激しく凄いアンバランスな映画でちょっとオススメしにくいですが、間違いなく大画面の劇場で見ておくべき映画ですよ。 あとラドン!お前!お前はなんなんだ!!!!
[映画館(吹替)] 7点(2019-06-07 14:07:58)(良:1票)
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