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1.  M3GAN ミーガン 《ネタバレ》 
ミーガンは学習能力が優れ過ぎて、どんどん自分なりの判断で動くようになっていくが、知的生物イコール平和的とは限らない。猿でも熊でもシャチでも、頭のいい動物に限って結構凶暴だ。人間もそうなのかも知れない。 手塚治虫の漫画にもあったが、動物は頭が良くなるほど凶暴化するようだ。これはロボットにも当てはまる法則なのだろう。 ミーガンはケイディの母親のような存在だった。トイレを流さない、手を洗わない、コースターにコップを置かない…その都度ミーガンはケイディを諌め、教育していく。良い関係を築いていると分かる。 しかしミーガンが少年を追い詰めて死なせた後、ケイディがコースターにコップを置かなかったにもかかわらず注意しなくなっている。良き母親だったはずのミーガンが、そうではなくなっていると我々は気付く。こういう細かい演出が良い。その都度ミーガンが何に主眼を置いているのか、変化が分かりやすい。 この映画が最も恐ろしいのは、こうしたミーガンの変化や凶暴性ではない。ミーガンは正しいと、我々は認識してしまう事だ。ケイディがミーガンに依存したように、我々もミーガンを好きになっているのだ。 我々はなぜこんなにミーガンに惹かれてしまうのか。外見的な美しさはもちろん、頼もしさという点においても大きな要因がある。 ミーガンは言うなれば女性版ターミネーター。T1にてひたすら追いかけて来る恐怖の殺人ロボットだったT-800が、T2にてジョン・コナーに寄り添う頼もしい用心棒となり、知識を与えてくれる父親となり、寂しさを埋めてくれる友人となる。この映画ではその順が2→1と逆になり、怪物へと変化し始末されてしまうミーガンの儚さがより一層際立つ。 残念なのは、人間になり過ぎてしまった事。T-800はロボットならではのシンプルさが魅力だったが、3作目で人間に近い感情を持ち始めてからつまらなくなった。ケイディに「恩知らず」という台詞を言わせたのも然り。最後までT2のようなシンプルなターミネーターでいてくれれば、もう少し加点出来た。 訳わからんカクカクした動きは貞子のオマージュなのだろう。確かに突然あんな動きをされたら怖いが、ちょっと可愛い。ハリウッドの幼女貞子は井戸から四つ足で這い上がって来たが、ミーガンもなぜか突然森で四つん這いになって少年を追いかけ始めた。襲い来る獣のような迫力を出そうとしたのだろうが、幼女の四つん這いは萌えでしょう。貞子も伽椰子も然り、ホラーのキャラとてアイドルたり得る。続編の制作が決定しているそうだが、ミーガンをより魅力的に描いていく事がシリーズの生命線となるだろう。
[インターネット(吹替)] 7点(2024-01-02 16:56:37)
2.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
面白かったよ、うん。でもね… ワンダ好きだったんだよなぁ…アベンジャーズで一番好きだったかも。キャプテン・アメリカと同じくらい。なんでこんな最凶の魔女になってしまったんだ。残念。
[インターネット(吹替)] 7点(2023-11-08 05:21:05)
3.  イコライザー THE FINAL 《ネタバレ》 
1も2もほんと好きなんで劇場行ってきました。良い意味でいつも通りでした。デンゼルは決して期待を裏切りません。 今回のデンゼルはちょっとピンチ。あろう事か軽くしくじって重傷を負ってしまう。 しかし安住の地を得、家族のように良い人達に囲まれ、そのまま静かに暮らしてくれよと願うこちらの期待は、案の定期待通りに行きません。我慢しろ我慢しろここにいたければ我慢してくれぇぇと多分みんな思ってるんですが…デンゼルは我慢出来ません。 いいんです。衝動で暴れちゃうのに完璧、それがこの映画の色。1と2がお好きな方は今すぐご鑑賞の程。 特に今回はラストがいいですね。みんなの勝利です。泣けました。 最後の最後で、あ、2と繋がってるんだって分かりました。そこも感動ポイント。  <補足> 初稿にて「原題はイコライザー3なんだけど、なんで邦題はFINALなの?全然終わりな感じがしないんだけど。続けようよ。なので勝手にイコライザー4を待望しております。」とあくまで個人的な感想を述べたにもかかわらず、勝手に上記部分を引用し、なぜファイナルなのかを反対意見を交えてアンサーしてる規約違反の者がいるので通報しようとも思ったのですが、したり顔で教えてやるぜとなってしまう人種もいるのだろうと放置しておく事にします。人が何を思おうが大きなお世話だし、そもそも人には「ぐぐる」という能力が備わっています。そんなもん調べれば誰でも分かるという当たり前の情報を長文でだらだらひけらかす場所ではありません。気をつけようね。
[映画館(字幕)] 8点(2023-10-26 01:03:02)
4.  アーミー・オブ・ザ・デッド
非常に良く出来たゾンビ映画。全然飽きさせない。ちゃんと怖いし、アクションにも手間暇かけてるし、タイトルにも偽り無し。落ちもいい。娘は最後に父が抱えていた苦悩を知ったのだろう。
[インターネット(吹替)] 8点(2023-09-29 01:07:09)
5.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》 
スティーブン・キングの超能力バトルと、キューブリックのサイコホラー。どちらもてんこ盛りの素晴らしい続編です。まず勧善懲悪から入る時点で自分にはワクワク物。主人公が一旦躊躇するも仲間に背中を押されて立ち上がるなんてのは少年漫画さながらの王道。強大な敵を倒すために前作の強大な敵をぶつけるという、さながら人類が宇宙怪獣を倒すためにゴジラを呼び寄せるかの様な、はたまたロメロの元祖ドーン・オブ・ザ・デッドで暴走族にゾンビをけしかけるかの如く、言うなれば襲い来る化け物だったT-800がT-1000からジョンを守るために未来からやってきたT2の様に、昨日の敵は今日の友、しかしその友はやはり友になどならず最後に主人公達に襲い掛かってくるという、ああやはりこれはホラー映画なんだなと気付かされる訳です。  前半のバトルだけでも十分痺れるのに、後半はきちんと「シャイニング」に突入。個性的なあの幽霊達も勢揃い。もちろんあの可愛い双子ちゃんも。そっくりさんだけど特徴的な眉毛のお父さんも。お母さんが追い詰められるシーンもきちんと撮り直し。当然あのホテルの中も外も、迷路も、あの古~いタイプライターも、バーも、ざっば~んと豪快に血が流れ出るエレベーターも。みんなちゃんと出て来てくれますよ。前作ファンへの大サービスがいっぱい。そういう旧作をリスペクトしたノスタルジックな作品、いいですね。自分の好きな要素がこれでもかと盛り込まれた傑作です。ボイラーに火を着けるという発想はキング側へのリスペクトかな。  ヒロインのアブラもやたらと勇敢で毅然としていて、どんどん美人に見えてくる。ラストもちょっと悲しいけど綺麗に纏まります。2時間半が全然長く感じない、充実の一時を過ごせました。
[インターネット(吹替)] 8点(2023-03-30 05:52:47)(良:1票)
6.  トムとジェリー
うねうね動く定番のドタバタアニメ。絵も話も良く出来てると思う。でもやっぱこれはクロエ・グレース・モレッツを愛でる映画だなと。彼女ありきで高評価。
[地上波(吹替)] 6点(2023-02-11 02:37:03)
7.  ブラック・フォン 《ネタバレ》 
「えっ、お前…死んでね?」ってキャッチコピー付けたくなるくらいそこそこびっくりします。説明的な序盤は眠いですが主人公が閉じ込められてからが勝負。 死人が出て来るとこは怖いです。シチュエーションも怖いです。劇場で隣の人が飛び上がってたし。しかしド直球なホラーではなく、色んな要素が詰まった、あまり類を見ないタイプの映画という印象。サスペンス、脱出劇、勧善懲悪、ヒューマンドラマとその姿を変えていき、鑑賞後は妹役のMadeleine McGrawが最も印象に残るというこれまた不思議な映画。とにかくこの子がめっちゃ可愛いです。スティーブン・キングの息子が原作という事でどんなもんかと期待して公開初日に特攻んだ訳ですが、なるほど監督がマデリーンに惚れ込んでスケジュールまでこの子に合わせたってくらい、原作そっちのけでマデリーンの魅力をぐいぐいと前面に押し出して来ます。これだけでもう見る価値があります。 デイブレイカーとかフッテージとかジメッとした映画が似合うイーサン・ホークなので、こうした陰惨な役どころもきっちりやってくれるだろうとは思ってましたが、ラストは案外情けなくてこれまたイーサンらいしというか微笑ましい。ハリウッドにしてはかなり低予算ながらイーサンの様な大スターを起用した事によって作品が締まります。 自分はどちらかと言うと同じホラー映画でもひたすら逃げ惑うよりも立ち向かって欲しいと考える口なので、この映画は好きな無類。お兄ちゃんはこのピンチを切り抜けて可愛い妹の元に戻れるのか、ぜひ刮目されたし。
[映画館(字幕)] 7点(2022-07-01 20:32:17)
8.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 
泣けるほど痺れた。まさかゴジラとコングが通じ合うとは。悪役となってくれた不細工メカゴジラに感謝。ストーリーは希薄で、地下空洞とかぶっ飛んだ設定がアレなんだけど、泣けたんで高得点。いっちゃってる小栗旬と女児の可愛さも加点ポイント。 とにかく個体が大きいだけに凄い迫力。劇場の大きなスクリーンで見るべき映画。
[映画館(吹替)] 8点(2021-07-08 20:25:25)
9.  フライトナイト/恐怖の夜 《ネタバレ》 
オーソドックスだが、なかなかの良作。ホラーとしてもアクションとしても楽しめる。バンパイヤなんか絶対にいない!と誰もが信じない。主人公すら信じない。事実に直面し、みんなを説得していき、みんなも次第に襲われ始め、協力を得ていくまでの過程もいい。燃えます。ヒロインが美人だし一途で良いのだけど、ちょっと主人公の前でべちゃべちゃとキスを見せびらかし過ぎで悲しい。そういうのはあんまり見たくないので、そこは少し減点。
[地上波(吹替)] 6点(2021-01-17 19:39:39)
10.  がんばれ!ベアーズ 《ネタバレ》 
内容に関しては7点くらいでいい。しかしこれだけの高得点を与えてしまえるのは、テイタム・オニールの絶頂期が見れるという貴重な作品だからだ。これだけの魅力を放っていながら意外にも出演作は少なく、現在はほぼ別人である。…ごめんなさい。今も十分綺麗だとは思いますが、本作出演当時とは判別が付かないくらい顔立ちは変わってしまっております。 アカデミー史上最年少受賞記録(助演女優賞)が未だ破られていない9歳当時の「ペーパームーン」も確かに良い。演技も可愛らしさも素晴らしい。世界的大ヒットを記録した「エクソシスト」のリンダ・ブレアを抑えての堂々の受賞であった。しかし本作でさらにその美貌が磨かれ、身長も体型も完全に子供であるにもかかわらず若干12歳にして完成してしまっている。さらに美少女+ショートカット+スポーツという完璧なトライアングルがその魅力をより一層引き立てている。マウンドでの躍動感、肘を痛めても投げ切ろうとする健気な姿勢、レオタードで拙いバレエを披露し、思い切ってバターメーカーに胸の内を打ち明けるも受け入れて貰えず涙する。全日程を消化し終幕を迎えるかと思いきや、さらなる成長を期して笑顔でバターメーカーにコーチングを依頼。まだ終わっていないという希望を持たせてくれる。何から何まで美しい。いかにテイタムの魅力を引き出すかに全力を傾けた作品と言い切れる。今更絶賛し過ぎだろキモいと突っ込まれそうだが、映画好きを自称する自分が不覚にもこの女優を全く認識しておらず初見であるからこその新鮮な感動があったのだ。自分にとっての「がんばれ!ベアーズ」はテレビ版、しかもそんなに夢中になった訳でもなく、映画版は完全にノーマークであった。40年以上も前にこれほどの輝きを放っていた女優に、悠久の時を経て会わせてくれたこの作品への感謝と感動は計り知れず。よってこの得点である。 余談だが、吹き替えはラピュタのシータ等でお馴染みの横沢啓子であった。これはずるい。本人の声も負けじと劣らず可愛いので吹替字幕甲乙つけ難い。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2021-01-17 14:56:45)(良:2票)
11.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 
サムライミの3部作が傑作過ぎて絶対比較になってしまうだろうしそれは失礼だしで今回はレビューしないでおこうと思ったが、一言だけ言いたかったので来ました。ゼンデイヤ演じるミシェルがヒロインであるべきだ。とてもイカしてる。やたらミシェルをチラチラとクローズアップしていたので何かの伏線かと思ってたら特に何も無いとはどういう事だ。傷心のピーターを励ますくらいの活躍はするのではと期待したのに肩透かしだった。 うん、まあ、前述の通りサムライミのと比較しちゃいけないと思ったのだが、せっかく来たので幾つか思った事を。 ピーターが最後に「ご近所も誰かが守らないと」と庶民派でいる事を宣言したのは良かった。人類の命運を左右する様なスケールの大きい戦いを繰り広げてきた他のMCU作品と比べ、本作は盗みの阻止という少々スケールの小さめなお仕事。それは個性として良いと思う。ただ、幾つか物足りなさがある。 その1。なぜピーターがこの様な能力を持ち得たのか、ちゃんと説明して欲しい。どうせ連作にするつもりなのだろうから、それくらいの手間暇はかけて欲しい。なんだか「どうせみんなサムライミのを見てるんだろうし説明なんか必要ないだろう」と上から目線で言われてる様で気に入らない。いやいや別人ですって。こっちはこっち。初登場となったシビル・ウォーでも唐突に出て来て唐突に参戦し、誰?である。なので力の根源もよく分からず、ピーターの出してる糸が何なのか、なぜか驚異的な身体能力を持ち得たのか、なんでこんなに丈夫なのか、全く分からないまま物語は進行する。ついには瓦礫を持ち上げ脱出し、今回のスパイダーマンはパワーにも特化している事が分かる。なぜ彼がこれだけの超人になったのか気にならないはずがない。コスチュームや糸の使い方は当然原作通りでないといけないだろうから、サムライミとの差別化を図るのであればむしろこの「力の発現」の部分に個性を持たせて描くべきでは。 その2。もっと明確に成長して欲しかった。序盤のピーターはイラつくくらい子供である。という事はきっと、新たな力を得てはしゃぎ、取り返しのつかない様な大失敗をやらかし、学び、成長を遂げ、そして到底敵わないであろうと思われた強大な敵を倒してくれるのだろう…そう想像して見ていた。しかし取り返しのつかないレベルの失敗もせず、やらかしかけてもアイアンマンに助けられ、敵も案外普通のおっちゃんだった。トニーに見捨てられ孤独になったけど一人の力で乗り越えたぞ!は分かる。憧れてたアベンジャーズ入りの申し出を涼しげに断るという心の成長も見せてくれた。でもやはり…なのである。 やはりサムライミ版の「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という名文句がチラついてしまう。これはアメリカのヒーロー物に不可欠且つ永遠のテーマとも言える。とんでもなく強いが、その分大きなものを背負わされ、とんでもない悲劇に見舞われるのである。 庶民派と言えどスパイダーマンも等しく超人である。なぜこの様なとんでもない力を手に入れ、いかにして成長し正しく力を使える様になっていくのかが見たかった。そこが希薄なのでイマイチ共感出来ず残念。 そんな訳でプラスマイナス相殺で真ん中の5点。
[インターネット(吹替)] 5点(2020-12-03 03:33:47)(良:1票)
12.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
前作を見た感想として、他のMCU作品と比べ①コメディ色が強い②主人公がさほど超人ではない③その分銀河狭しと大暴れします、といった点が個性であった。今作は若干毛色を変え、主人公が神にも等しいとんでもない存在である事が発覚。大暴れは仲間達に任せ、主人公のアクションは少なめ。もちろん今回もコメディタッチではあるが、どちらかというと比重はヒューマンドラマに置かれている。とても美しいストーリー。ウォーキング・デッドのメルルがさらにメルルです。泣きました。
[インターネット(吹替)] 8点(2020-12-01 03:47:39)
13.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 《ネタバレ》 
いやいやいやいや…全部トニーが悪いんじゃないか。せめて敵に操られていたという事にしてくれよ。しかもどうせみんなには反対されるからコッソリやってしまおうと画策し、ハルクまで巻き込む始末。完全に悪党のやり口である。さらに男っ気が無く高潔であったのが魅力の実質ヒロイン・ブラックウィドウさんがこのハルクに突然接近し始める。あなた達の頭の中はどうなってるんだ。僕達の夢を本作は破壊し過ぎである。 癖のある連中が仲違いしながらもいざとなったら力を合わせてSHIELD(盾)となる、といった点が魅力なのも分かる。いやいや、結構仲良くしてるじゃないか。パーティーやったりさ。かと思えばちょくちょく無駄にスティーブとトニーが衝突したりと、そこまで念入りに衝突と融和を繰り返さなくても良いのではないか。みんなが感じ悪い人に見えてしまうよ。いつまでもスティーブの「口が悪いぞ」をみんなで皮肉っぽく連呼し続けたり、それじゃエクスペンダブルズでジェット・リーに向かって低身長連呼したスタローンと変わらん。なんだろう、アメリカ人ってのはこうもあからさまに他人を揶揄するのが当たり前なのだろうか。 前作でもみんなで訳の分からない口喧嘩始めたし、でもその時は「その手に持った杖を置いてくれないか」と、敵に操られて仲違いしていたのでは?という解釈も出来たが、今回はトニー自身がそれを否定してしまっている。本当に自分の意思でアレを作り、人類にとって必要だと主張し続ける。果てにとんでもない驚異に発展してからも、その信念を変えた様には見えない。意図したものと違うヤバいのが出来上がってしまったから仕方なく始末しなきゃって乗りで皆の命を危険に晒す。素直に「俺が間違っていた。協力して欲しい」と言ってくれ早く。金で賠償出来ない物もあるぞ。 ついには人工知能ジャービスまでをも人型に作り変えようとし、「正しい心を持った」スティーブがそれを阻止しようとする。当たり前だよなあ。しかしなんか知らんけど成り行き上それを作らねば解決出来ないみたいな事になってソーまでもが協力して新生ジャービスを誕生させてしまう。いやいやそいつまで敵に回ったらどうするつもりだったのよ。スティーブが「正しい心を持った」者であるというのは、ソーのハンマー持ち上げごっこの時にひっそりと証明されている。よく見てないと分かりにくいシーンだが、誰もが持ち上げられないハンマーを、実はスティーブはちょっぴり動かしているのだ。ソーだけがそれに気付き驚くが、スティーブは持ち上げられなかったみんなを気遣ってか、自分にも無理だと言って握る手を離す。 これは伏線である。「スティーブは正しい」のだ。しかしやはり「正しい者」であるソーの決断でジャービス人型化が実現してしまうというのも皮肉な話だ。要するにトニーは正しくないのである。 本作は「力ある正義は人類にとって敵にもなり得る」という矛盾がテーマなのかも知れない。それはそれで結構だ。しかしそれによって大きな犠牲を払い、その犠牲に対する深い哀悼の意が感じられなければスッキリしない。超能力のお姉ちゃんなんか元々トニーを恨んでいた挙げ句、命にも等しい相方を失ったのだ。よくシラッと仲間になってくれたものだ。例えば続編で相方が生還し、トニーの翻意が表明され、命を救われ絆が生まれ、そこで初めて味方になる…みたいな展開なら納得出来たかも知れない。続編まだ見てないからトニーと彼女の関係がどうなるか分からんけど。 これだけ厳しく書いてしまったのは、一連のMCUシリーズを気に入っているからである。今回だけはどうしても書き記しておきたかった。酷評ばかりになってしまったが、全体的に見れば不満ばかりだった訳でもない。映像でもキャラクターでも十分に楽しめる。なので真ん中よりちょっと上の6点。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-11-22 15:58:32)
14.  ザ・ギフト
ネタバレ抜きで見て欲しいので、ネタバレを避けて感想を書きます。 痛快で面白い。7点と言いたい所だが、もっと思いっきりやっちゃっても良かったんじゃないかなぁって感じで6点。…にしようと思ったんだが、ゴード役のジョエル・エドガートンが監督やってると知ってやはり7点。良作の自作自演。低予算でそこそこヒットさせる映画作りには個人的に好感。
[インターネット(吹替)] 7点(2020-10-14 23:42:37)
15.  ライト/オフ 《ネタバレ》 
まあ幽霊だし怖いんですが、自分的にはこれクリーチャー物。敵の特徴が分かってきていかにして倒すかといった化け物退治の様相に。暗闇にしか存在出来ないお化けという一種独特の個性があり、でも見終わった後に「ひえ~暗闇怖ぇ~トイレ行けねぇ~」ってなるかというとそうでもない。こいつがこの世に存在出来る明確な要因があり、それを取り除く事で問題は解決する。悲しいけどスカッと終わる。これ警察には全部狂った母親の仕業という事で片付けられるんだろうけど、大殊勲の母親は大いに評価されるべき。そもそも被害者だからね。すっかり化け物に支配されてしまった母が最後に立ち上がるのは、愛する娘のためでしょう。序盤頼りなさげに見えた彼氏も協力してくれて、お前が頼りだ頑張れと応援したくなる。化け物は家族をバラバラにする事によって自分の存在を維持しようとする大悪党であり、そんな絆を失いかけていた人達が絆を取り戻して共に立ち向かうという、実はなかなかの人情ドラマです。 エンドロールやらを省くと本編75分といった所。短くてサクッと見れます。レベッカのテリーサ・パーマーが美人だったので気持ち加点。
[インターネット(吹替)] 7点(2020-10-09 23:00:14)
16.  ボディ・ハント
なんでこんな邦題なのか、終わってからちょっと考えてやっと分かった。なるほど。そんなにエロい意味ではないです。まあよくあるどんでん返し系なんでネタバレ抜きで見た方が良いかと存じます。話的にそんなに深いもんはありませんが、一応ホラーしてます。22歳のジェニファー・ローレンスが体のラインぴっちりの服装でちょいエロなんでファンの方はぜひ見ておきましょう。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-06-05 22:21:23)
17.  IT イット “それ”が見えたら、終わり。
言うなれば勧善懲悪青春グラフィティホラーという類を見ないジャンル。友情物語です。とてもいい映画。なぜか続編の方が評価高くてこっちが低めなのが不思議。なのでこっちにレビューする事にしました。純然たる続き物なので両方込みの点数ですが、少年期を描いた前編のこちらの方が個人的には好きです。ベバリー役ソフィア・リリスがとても魅力的。 三角関係の演出も上手い。ビルとベバリーが接近しかけてる向こうでベンが複雑な表情をしていたり、でもそれは決して怒りや嫉妬という攻撃的な感情ではなく、理解と落胆の入り混じった複雑な心境の表現。青春してる。彼は知的だが決して出しゃばらない。そんな慎ましやかな彼を我々はいつしか応援しているのだ。
[インターネット(吹替)] 8点(2020-03-22 21:56:25)
18.  サンズ・オブ・ザ・デッド
いい意味で裏切られる映画。序盤はもうとにかく主人公がアホで突っ込み所満載。とにかく下品だしwこんな感じで砂漠をうろついて終わりなのかなとげんなりしていると、ちょっといい話になっていく。主人公も長旅の間に色々思う所あって人の心を取り戻し立ち上がりますので、頑張って最後まで見てみましょう。お目当てのゾンビ映画は一通り見てしまってあと何か無いかなぁとゾンビ難民と化してしまった方、ぜひ御覧下さい。こういうのも有りかと存じます。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-08 20:09:43)
19.  ザ・ボーイ ~人形少年の館~ 《ネタバレ》 
心霊現象にビクビクしながら見ていると後半は一転パワー系のドタバタ猟奇映画に。ホラーとしては普通だけどやはりウォーキングデッドのマギーことローレン・コーハンが目当てで見たので彼女の美貌に加点。着替えたりシャワーしたりと大変ありがたく拝見させていただきました。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-01-08 20:02:13)
20.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 
自分は割と白黒はっきりついてないと納得いかないタチで、「なんでこんな現象が起こるのか分からないけどとにかく怖い」では楽しめないのです。アメリカの映画に大変ありがちな「心霊現象なのかと思ったら悪魔の仕業だった」は特にご勘弁で、悪魔の怖さが分からない人生を送っているものですから尚更。この映画も誰がどうやってこんな現象を起こしているのか大変曖昧。カルト集団の中に超能力を持った人がいて、そいつが起こしてる現象なのか?それとも悪魔崇拝すればこのような現象を起こせる特殊な仕組みが存在するのか、はたまた悪魔そのものの仕業なのか…分からないんです。現象だけがそこにある。そこに釈然としないのがマイナスポイント第1点。 第2点は、とにかく長い。個人的には「間」が冗長で、1時間半あれば十分な話を2時間強に引き伸ばしてる感が否めない。ストーリーは薄い。説明が必要な手の込んだ部分は、祖母と母の両方をそそのかしにかかる女性の存在くらいか。あとはただひたすら訳の分からない現象に一家が巻き込まれていくのみで、起きる現象に目的や一貫性が見出だせない。教団が彼らの命を欲しているなら物理的にとっとと殺してしまえばいいだけなのだが、とりあえず見る観客を楽しませようと手を変え品を変え思い付くまま恐怖のバリエーションを盛り込みまくった、とまで言ったら映画なんだし身も蓋もないだろって感じですがそういう感想を抱いてしまった。長すぎて。 第3点、残念ながら魅力的なキャラクターがいない。襲われる側、襲う側、どちらでもいいのでやはり思い入れ出来る何かが欲しい。題材がSFでもアクションでもホラーでも、ここは自分にとって凄く重要な部分なのです。エロいねえちゃんもいない、和む美少女もいない、ピンチを乗り越えんと立ち上がる英雄もいない、造形を飾っておきたくなる強烈なモンスターもいないしシンボルも存在しない。エクソシストにおいてリンダブレアの存在がいかに重要だったか、これは力説しておきたいのです。 所々怖かったし驚いたのですが、上記3点がどうしても加点を阻む。起点を真ん中の5として怖さにプラス1、上記3をマイナスして3点です。世界中で絶賛されているらしいので自分だけこんな低評価をつけてしまうのは甚だ申し訳ないのですが、これが自分なりのストレートな評価。こんな奴もいるという事でお許しの程。
[DVD(吹替)] 3点(2019-12-25 12:48:59)(良:3票)
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