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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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41.  トイ・ストーリー
この映画を見終わった後、小さな頃買ってもらったおもちゃを全ては思い出せないことに驚いた。 ウッディたちがこうやって繰り広げるストーリーって何度も何度もおもちゃで遊んだストーリーの一つの中の一つなんだな、と思わせられる。 リアルタイムで観ることが出来なかったのが残念。
[DVD(吹替)] 7点(2012-04-14 21:30:43)
42.  三銃士(1993) 《ネタバレ》 
そこそこ面白い。 あれ?こんな話だっけ?って思いながら当時見たけど、ディズニー的なすがすがしいアレンジが施されていて悪くなかった。  演者もテーマソングも強力な三銃士で、なんか90年代って良い時代だよなって思わされる。 決して出しゃばらないし、お祭り騒ぎもしない。節度の時代だったのかな。
[ビデオ(字幕)] 6点(2012-04-12 01:53:39)
43.  愛人/ラマン 《ネタバレ》 
学校の教科書に載るような文学作品で、純文的な味わいが映像に落とし込まれているあたりに作りの良さが伺える映画だった。結構満足感がでかい。  やりきれない思いとか、自分の意志でどうにもならない恋とか。どう考えても自分には重なりようがないのだけど、スゥっと心にしみこんできてしまうお話だった。  で、なぜだかわからないけど、この映画を思い出すと同時に思い浮かぶのが「氷の微笑」。なぜだ。公開当時あった同時上映だったのだろうか。誰と見に行ったのか思い出せないけど、湘南の夕方を思い出す。
[映画館(字幕)] 7点(2012-04-07 17:13:40)
44.  ライオン・キング(1994) 《ネタバレ》 
よくできてる。閉じた世界に人間や社会が出てこないのに、擬人化された動物の世界が完結しているという作りはやっぱディズニーだなって思う。アニメのモーションはキャラクター単体での動きがヌルヌルでここもさすが。日本のアニメみたいに口だけしか動かない紙芝居ではないところに感激する。動くんだもん。 でも背景がグルッと動くとかパース職人ゴリゴリの風景とかそういうのは一切無く、小品っていう感じだったか。もっとも対象年齢的にそれを避けてる節もある。さらに吹き替えで歌の雰囲気が再現されているのがスゲー。小さい子なら大喜びだろう、ちょっと感動した。  であるが、やっぱり自分の子供がいない人間が一人で見て楽しいか?と言われるとそういう映画じゃないだろうなと思う。やっぱ。子供がいて、その子が夢中で見ているのをそっと眺める。そういう映画だと思う。そういう優しさにあふれてる。  そして、そういう優しさに与れない自分はこの映画からはのけ者かもね。アハハ。
[地上波(吹替)] 7点(2012-04-07 17:04:17)
45.  ダンス・ウィズ・ウルブズ 《ネタバレ》 
ヨーロッパ人がアメリカ大陸とその住人を殺戮しなければ、とか。 ユーラシア大陸は様々に文明が発達して、多様な技術を持っていた。そのために為す術がなかったのは仕方ないにしろ、当時の人類に残虐性が強かったのは何とかならなかったのだろうか。  メキシコやアメリカ南部ではその風潮が最後まで続いた。だからこう言う物語が産まれるんだろう。ただ仮に、反対に有色人種が優勢な技術を持っていて原住民が白人だったら。見た目の美しい白人女性とか、絶滅しちゃってたんじゃないだろうか。恐ろしい。  そういうわけで、人権とかそういう法治的な概念がしっかりしていない時代の話って言うのはやりきれないものがある。けど、なにか美しさがある。人間の汚らしさから産まれてくる美しい話って言うのがまたやりきれない。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-25 07:19:15)
46.  ザ・インターネット 《ネタバレ》 
そこそこ。 当時見てもそんなわけ無いじゃん。っていう設定だったが、今観てもこういう冗長性が全くなく人間自体が端末に表示された情報を原本と全く同様と思い込み、さらに社会自体が訂正機能を実装してないとか言うのはちょっと雑だ。観た人を何人だませるかなっていうのが勝負。明らかに設定を練る方向にして金が掛かるのを嫌っているのが透けて見える。  そのせいでコンピュータを使った駆け引きが無く一方的に追いかけられるサスペンスで作られていたため、普通の量産サスペンスになってしまい問題提起も嘘っぽくなっちゃっていてあまりうまくいかなかったようだ。  飽くまでも量産型という雰囲気で、すべてがそれなりだった。でも、95年にしては80年代っぽ過ぎやしないだろうか。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2012-03-17 06:57:39)
47.  絶体×絶命 《ネタバレ》 
結構面白かったのだが、人が傷つきすぎる代償のバランス感覚がよく分からなくなってきてしまって最後まで楽しむ事ができなかった。  二人の主人公の対決自体は面白く、悪役のキートンが時折見せる悪性と軽妙なタッチの対比が物語を引き立てる。一方ガルシアの方は脚本から削られたとおぼしき父性が物語からも緊迫感を削いでしまっていると感じた。おそらくそこまでやるリソースが無いランクの映画だったとも言え、その辺は割り切ってみるのだが、被害の大きさから納得することができなかった。  最後シーン。あからさまに、拘束もしないでそんなに近づいたら危ないだろ。って言う緊張感がたまらない。全編こんなだったら良いのに。でもそしたら全然違う規模の話になっちゃうんだろうな、きっと。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2012-03-11 00:05:13)(良:1票)
48.  エンド・オブ・デイズ 《ネタバレ》 
面白くない。 正直誰がターゲットなのかわからん。私はこの映画の客として想定されていなかったようだ。全く感情移入できなかった。  1999年に公開されたキリスト教がテーマの映画なのに、危機感が無い。せっかくの世紀末が台無し。 が、よく考えてみると世の中的にあまりシリアスに末世感を出し過ぎると、多くの人は見ている間にきっと心が折れてしまったろうと思う。偉そうな現実主義者を演じていたがあの年世界が終わるって真剣に信じていた同級生はいっぱい居た。テレビにもネットにもあふれてた。  そう考えると、テーマとかタイミングはすごく良かったのかもしれないが、シュワルツェネッガーの映画でやるべきじゃなかったんだろうと思う。 何となく1999年はそう言う映画が多かった印象がある。
[地上波(吹替)] 4点(2012-01-02 07:26:40)
49.  ファーゴ 《ネタバレ》 
この微妙な味わいがたまらない。  事実であるという嘘を冒頭に持ってくることで、何故かビシビシ電波を発し始めるキャラクターたちが、妙なリアリティをもって受け手に迫ってくる。 そんな訳ねーだろと言い切れないさじ加減はもはや抗しがたい魅力を持っていて、どうしようもないジレンマを最後まで捨てさせない。  こんな奴らどうなってもいいや的な気持ちとか、でもやっぱなんとかならないのかな的な気持ちが、どうでも良いようなそうでもないようなバランスで漂い続けるが、結局この話って娯楽なのか?っていう疑念がわいた頃にフッツリと終わってしまう。  壮大なユーモアなのか、悪趣味なのか、未完成品なのか。判然とさせないあたりも秀逸だったりする。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2011-12-30 03:18:19)
50.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
ストーリーとか何のことはないが、特殊効果ですよ特殊効果。 ザマーミロと思った。CGだからだめとか言ってる人に言ってやった。93年にはすでにこのクオリティの作品はあった。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-09-26 00:07:31)(笑:1票)
51.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 《ネタバレ》 
 やはり、そこそこ面白い。  フォースの覚醒と比較すると、こちらの方が格段に神秘的で、チャンバラが楽しい。ジェダイの強さや頼もしさに憧れるし、フォースって言う概念の力と限界に興奮する。また、吹き替えの完成度がこのシリーズは異常に高いため、見逃せないポイントだ。ていうか、雰囲気やニュアンスなんて言ってる人、字幕を読んで英語のプロソディとかプロミネンスが理解できるんですか?文字なのに。 と言いたい。作った人に失礼だ。   これを公開当時、何度か映画館に観に行った。何しろ旧シリーズよりも殺陣が速くなっているし、決戦の流れが好きだったからだ。決着はもうちょっと考えろよって思わないでもないが、少年マンガやアニメのように回想を挟んでいきなり強くなったりしたらそれはもはや映画ではないから言う方が変。  当時上手い表現方法がまだ無かったんだろう。   とは言え、ポッドレースとかジャージャーとかいらないシーン満載で、ホントに参った。2度目以降はレイトショーの少ない客の中、これが始まるとトイレに行ったりポップコーン買いに行ったり。とにかく時間の無駄に感じられて。殺陣のシーンが待ち遠しくてイライラしたのを思い出す。   ジャージャーの様なマスコットにも色々言いたい。ジェダイの復讐(だっけ)で縫いぐるみが出てきて雰囲気を変えてしまった余波はこんなところにも残っていたわけか。とにかく話の筋と無関係な時間が長くて死にそうになった。もっとまじめにハードに作るっていう選択肢は無かったんだろうか。   だが、言われているほど駄作か?って思う。ネットの評判を眺めていると、それただどっかで読んで来たヤツのコピペじゃねえか?っていうのが多い。というかほとんどそればっか。  違うこと言っていじめられたくないだけな文章に段々腹が立ってくる。ネットで匿名なのに、そんなに人と違うこと言うのがあ怖いのか?という。SWくらいの有名シリーズになると、そう言う社会的側面とか人間の中身が出てきて、感想も面白い。
[映画館(字幕)] 7点(2011-09-25 18:47:36)
52.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐<特別篇> 《ネタバレ》 
いや、そこそこ面白いんだけどさ。  無いでしょ。無い。 特撮ちょっと直したって無いモンはないでしょ。クマのぬいぐるみがギギーって大活躍する?帝国の逆襲のハードなSF観とかいったいどこ行っちゃったわけ?  最後も温いし。これを見終わったとき、いったいどんな壮絶な終わりが待ち受けているのかと絶望感いっぱいのwktkがフーンに変わったのを今でも覚えてる。 アッソウ良かったね。それ以上でも以下でもない、記憶に残らないお話だった。   それから、このレビューは1997年の特撮修正版だとおもうんだけど、当時アナキンっていう概念はなかったから何とかなったエンディングだった。 何人かの人が書いている2011年のBD版(数年前のテレビ放送向けのバージョンか?)のエンディングでは、ダースベーターがアナキンに役者ごと映像差し替えされていて、  「これはない。マジでこれはない」 と思った。  なんというか、作った人たちの作品に対する執着がなさ過ぎて驚いた。
[地上波(吹替)] 6点(2011-09-25 02:00:19)
53.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
面白い。スゲエ面白い。  実は喧嘩を見に来たんじゃなくて、いかれた男に心酔したカルト集団だったっていうプロットが、全く関係ないストーリーで進んでいくのに破綻してないし(してるのかもしれないけど観てる間は気づかない)。  こういう悪意満載な映画は大好きだ。
[DVD(字幕)] 8点(2011-09-25 01:52:37)
54.  パルプ・フィクション 《ネタバレ》 
大昔に見た。面白かった。  世界中の人が感じたおもしろさがある。その中の一人に自分もいるようだ。十把一絡げのようだが普通に面白かったから仕方ない。  ストーリー進行をこういう風にやったらこんなに面白くなるってほとんど誰も気がつかなかったって言うのは凄い。同時に、ストーリーだけではないし、脚本だけでもないし、構造だけでもない。と言うことが分かる。  いろいろな人が映画の要素のいろいろな部分にこだわって楽しんでいると思うが、その中の一つに固執してしまうと楽しめないのかもしれない。このような普通とは異なる概念の映画は必ず周期的に現れるが、その映画を見たときにそれが柔軟性のリトマス試験紙のような機能を持ってることを見落とさないように気をつけたいと大昔思った。  今もそれを見逃さずに映画を楽しめているかどうかの自信は相変わらず無い。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-09-21 23:39:52)
55.  リング2 《ネタバレ》 
可もなく不可もなく。  行きはリングを見て、帰りにリング2を見させられるというよくわからないスキー旅行だった。で、この映画。雰囲気が何かに似てる。と思ったらアレだ、角川ホラー文庫とかあの手のホラー小説。それもモダンホラー。鈴木光司あたりが書くホラー小説っぽいなぁ。  とか観ながら考えてた。そう言えばこれ鈴木光司かそうかそうかそうですか。じゃあ間違ってないんだなあながち。でも映画としてはあんまり面白くなかったな。活字だから疑問に思わない事って有ると思う。  でもやっぱり中谷美紀が綺麗で良いんだよな。思い出とか中谷美紀とかいろんな補正が掛かった上でそこそこ面白かった、となるのか。おそらく今観ようとしたら正視に耐えないのではないかと思われる映画だったのではないかと思う。
[ビデオ(邦画)] 5点(2011-09-19 03:15:29)
56.  リング(1998) 《ネタバレ》 
そこそこ良かったと思う。  ホラー嫌いだからこれを見たときはマジで背筋が凍った。貞子とかマジで勘弁してくださいって言う勢いで引いた。これを見た当時、まだビデオが主流だった。学校のすぐ脇にあったツタヤで借りたこいつにはションベンちびり装になったぞなもし。  で、しばらくしてからまた見たとき、結構冷静に見れた。その時はスキー旅行かなんかのバスの中で流れていて、ボーッと見るとあんまり怖くなくてすむ。周りに人がいっぱい居て昼間で、中谷美紀が綺麗で、落ち着いてみると意外とSFチックで。VHSっていうのがすごく懐かしい。ネットとかもケーブルテレビで電話で時間気にしながらとか256kbpsとかだった気がする。懐かしい、ネットとかがあんまり設定の中心に入ってこない時代なんだよな。この頃のホラー映画の劇中閉塞感みたいなモノはいまより強烈だった。  それとなんか、あの時代を思い出すと心が切なくなるな。この映画と全然関係ないけど切ないぞ。
[DVD(邦画)] 6点(2011-09-19 03:06:44)(良:1票)
57.  メジャーリーグ3 《ネタバレ》 
こぢんまりとしてしまったし、続き物としていっぱいいっぱいな感じも感じなくもない。でもなんか笑いが結構面白かった。つまんなくないような気がするが、なんか補正が掛かっていたんだろうか。
[ビデオ(字幕)] 6点(2011-09-01 01:58:31)
58.  ニキータ 《ネタバレ》 
この頃のベッソンの映画には、まだヨーロッパの雰囲気が残っていた。 量産型のハリウッドを安く再現したアクションという意味ではなく、ヨーロッパ映画っぽいヨーロッパ映画という方向の映画だった。  設定等は作り込まれていないし、プロットも緩いのだが、それでも人間同士のやりとりで受け手が自動的に受け取るであろう感情をうまく表現していて、理論と才能を両立させようとするハリウッドでは必ずうまくいかない作り方をしている。  こういう映画で設定とかプロットを重視して見ても仕方ない。ストーリーと悲しさに重点が置かれていてそちらの技術を重視している。少年漫画みたいなキャラ構築なのに、ここまで話になってるのが凄い。これを少しでも説明してしまったら負けだが、物ともせず我慢しきってるのも凄い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-01 01:19:27)
59.  メンフィス・ベル(1990)
可も不可もなく。そんな感じ。  毒のなさときれい事の一群がすっと二時間通り過ぎていった。 そう言えば少年少女たちで見た。そういう覚えがある。好きだった子は来なくて、素直に見られなかったのかもしれない。 友達大勢で見に行ったこの映画は、どういう経緯で賑やかなちょっとした催しになったのか記憶が定かではないけれど、駅の近くにあった映画館にぞろぞろと向かって、あれこれ話すのが楽しかった。 冬の終わりとか、春だったんじゃないだろうか。メンフィスベルという題名を見かけることがあると何となく桜が咲く前のちょっと寒いけど何となく気持ちが良い過ごしやすさが頭に浮かぶ。  この映画を見た映画館はもうとっくに無くなっていて、跡地を最後に見た春に図書館で偶然あのときのクラスメイトに遇った。 並んで座った小さな声の会話の中で、何かの間違いで僕らが恋人同士なら一目で僕じゃ釣り合わな彼女に、 「あの日、あの子来なかったんだよね。だからかな、きょろきょろしてたよ」 と突然言われて僕ははっきりと動揺してしまった。そんな僕の目を急にまっすぐ見て、 「好きなひとが来なくてがっかりしてる好きな人を見て、私もがっかりしたんだ」 ちょっと早口でそう言うと、彼女は少し頬を赤くした。 今告白されているのか、告白できなかった過去の笑い話なのか、それとも冗談なのか。すぐに言葉が出てこなかった。  その後二人とも頬を赤くして手をつないだ彼女も、映画館もあの子も、今ではもう僕から遠く離れたどこかにいってしまった。 あのとき、そのすべてを繋いでいたのはメンフィスベルだった。  とか全部嘘。
[映画館(字幕)] 6点(2011-08-15 15:33:59)
60.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
素直に、大変面白かった。  20分間の弾丸が飛び交う息苦しさ。半端ではない。映画を見ているだけなのに、一瞬「もう駄目だ、オレは死ぬ」的な諦念がよぎる。他の映画ではほぼ無い体験をした。 で、その後のホノボノ感と来たら。のーんびり見てられるのである。確かに酸鼻極まりない殺し合いをしてはいるんだけど、平和だなーと錯覚してしまうのが恐ろしい。あの20分の後も絶賛本土攻略中なのである。  一人を助けるために、幾人かの命が失われる。戦争でなくても、一人を助けるために多大な労力をつぎ込む。人間って言うのは、いつだってそうだ。戦争行為においてもそれができるかどうかというのは精神の高貴さを問われる。 非人道的処遇を受けるかもしれない、顔も知らない戦友のために命を懸ける彼らに誰もが感動するだろう。  たった一人の隊員のために大勢の命を懸けるのは、今も20世紀の昔も変わらない。誰もがそうする当たり前のことだ。様々な逡巡を見せる司令官から救出隊員たちまで、当たり前の事実を苦しみ抜く。  ある国は21世紀に、たった二人のパイロットを助けるために特殊部隊を中東に送り込む。現実と何ら変わらないこの映画のリアリティには、必ず仲間が助けてくれるという支柱がある。だからこそ他国や戦友を救出する戦闘へ踏み込める。これを覇権国家とか、世界の警察などと揶揄してしまう日本語の文章を見るとイラッとしてしまうのだが、この映画は安全な部屋で交わされる言葉の棘などまるで気にしないかのように、流れていく。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2011-06-11 14:34:50)
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