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21.  死びとの恋わずらい
氏の短編集という事でコメントさせて頂きます。本作品も含め初期短編/連作はコミックスの刊行ごとにタイトルや収録作品が異なるようなので。 氏の作品はホラーとしてだけでなく「不条理漫画」として秀逸に思います。個人的には「ねじ式」や「伝染るんです」、初期の「BLAME!」或いは安部公房や筒井康隆の短編小説群などと同じカテゴリーな感じ。特に傑作は「道の無い街」「あやつり屋敷」「路地裏」「首吊り気球」「落下」「四重壁の部屋」など。 絵柄もデッサン力があってシンプルというある意味理想的なものだし、一つ一つのエピソードに出てくる登場人物の描写がリアル。俗に言う「人間が描けている」という事なのか、例えば「路地裏」のメンバーで普通に小津安二郎の映画みたいな話が展開されてもそれはそれで読めてしまいそう。ホラーや不条理などの非日常は、こういうリアルな描写力があってこそ生きるのだな…と実感します。
8点(2013-06-23 17:14:07)
22.  バジリスク―甲賀忍法帖
山田風太郎の原作がストーリー・ビジュアルイメージとも完成度が高いので、漫画化された当時はあえて読む気が起こらなかったのですが…勿体ない事した。最近読んだ万城目学の忍者小説から「甲賀忍法帖」読み直してまたハマリ、今度は漫画も読んでみました。個人的な理想は小島剛夕のようなリアル画だけど、コレはコレで悪くない。各々のキャラを自家薬籠の物としていて読み応えありました。小説では今一つ区別つかなかった朱絹と陽炎の風貌の描き分けなどお見事だし、若いような老けてるような天膳のルックスも上手い。蓑念鬼は白土三平や沙村弘明辺りが描きそうなもっと下賤な野生児ってイメージだったけど、こういうユニークなキャラも悪くないです。惜しいのは背景がほとんど写真のCG?な事。作者氏が風景を描く事に興味がないのか、物語後半の道中記的な(ロードムービー的な)味わいが楽しめず。原作の名シーンの一つである関宿での蓑念鬼vs豹馬の対決は「もうちょっとこうだろう…」的な感覚に身悶えしました。  アニメもオリジナルなエピソードによって更に各キャラの個性が深めてあり良かったです。ただ一つ頂けないのは肝心の朧さま。確か小説では「あらゆる忍法を破れる代わりに自身でも忍法を身につける事ができない」が、剣術や体術は普通に一流だったはず。(そうでないとラストの対決が成立しない。)漫画ではちゃんと「怒ると怖い朧さま」だし、頭領としての立振る舞いや葛藤が描かれていてまだ良かったですが…。アニメでは何だか頭領でも忍びですらない甘えん坊なだけのお姫様みたいになってしまい、朧本来の魅力が台無しに。「10人衆対決」という元々の趣向から見ても極めてバランスが悪くなってしまった感じで、これだけは残念でした。
8点(2013-05-12 06:33:48)
23.  要塞学園 《ネタバレ》 
ギアナ高地のような山のてっぺんに建設されたブレードランナー的世界の少年刑務所…ヒロモト氏のキャラクター造形力、舞台描写力が最良の形で出た作品という感じ。氏のこういう部分はホントに好きだ。キャラクターのネーミングも美鳥川(みどりかわ)、來間田(くるまだ)、白怒火(しらぬい)など独特のセンスで良。(原作者のセンス?)。残念なのは最終話が無茶苦茶になってしまった事。伏線もなく登場する究極人類(しかもテキトーなデザイン)、脱出不可能なはずの断崖に都合よくある抜け道、凶悪犯が大量脱獄してメデタシメデタシ・・・等々、何か酷い。「終わり良ければ全て良し」の逆パターン。
8点(2011-12-29 09:18:50)
24.  キャプテン翼 ROAD TO 2002 《ネタバレ》 
今までの国家代表編とはうって変わって今回はクラブチーム編。これまでの見知ったキャラ達が異なる組合せで対戦するのは新鮮味有りました。シュナイダー(ドイツ)、レヴィン(スウェーデン)、肖(中国)がトリオ組んでたりする。日向のセリエA初試合はシュートシーンがほとんどないFWとDFの駆け引きだけの話なのに、あそこまで面白いのは流石。トリのエル・クラシコ:ナトゥレーザとの長大な試合は読み応えありました。奇抜な技のアイデアが次から次へとよく思いつくなって感じ。「2002年大会への道」というタイトルなのにアジア予選すら始まらないままリアルでは本大会が終わってしまい、打切りのような形で終わったのは残念。こういうタイトルじゃなきゃCLまで行って大舞台での翼vs若林等の対決が見れたのかな。
8点(2011-12-29 08:50:23)
25.  大正野郎
自分で要望していながら忘れておりました。。スミマセン。 最近のこの作者氏の、かつての古谷三敏氏のような薄いウンチク漫画的な雰囲気がどうも…。改めて見るとデビュー当時にもその気配があるような気がしますが、本作はそれが気にならないほどの初々しさとパワーで読める。今より荒削りの独自の画風がとても新鮮でした。特に「こういう人居るw」って感じの、何気ない人達の描写が秀逸。個人的には大友克洋の人物画級の衝撃でした。
8点(2011-05-07 09:24:53)
26.  ゴドー
人々は蜂の巣に見立てた城壁のような建造物に住み、昆虫との合いの子の様な人間が居たり、レトロなロボットが徘徊していたり・・・最初は荒唐無稽なファンタジーですが、段々とこの世界の科学的な必然性が明らかになり、最後にはハードSFの様相を呈してくる・・・近未来SF漫画は数あれど(ネタは伏せますが)こういった世界観は他に無いのでは。故三山のぼる氏の隠れた名作。惜しむらくは、後半のストーリーが世界観の説明そのものになっている事。個人的には謎は謎のまま放置しておく方が好みですが、この話でそれも難しいかも。この辺のバランスって難しいな…と思いました。
8点(2010-10-10 01:43:28)
27.  嫌韓流
在日朝鮮人が強制連行で連れて来られたのが本当なら、戦争が終わって喜んで祖国に帰ってないのは何故だろうか…というのはかねてから不思議でした。日韓併合などたかだか30数年。下手すれば拉致被害者の方々の方が長い。しかも彼らとは違っていつでも自由に帰れる状況。つまりは「在日朝鮮人の存在」自体が「強制連行は嘘でした」という何よりの証拠ではないのか。(その分、我々の祖父や祖母がとんでもない冤罪を蒙っている事になる。)…その他にも彼等には色々な疑問や辻褄の合わない話があるわけですが、そういった点を実に解りやすく解説してくれるのが本作。「ネット上では目新しいものではない」とよく言われますが、書籍化してこうやって纏め上げる事の意義は大きいと思います。タイトルこそセンセーショナルですが、内容は両国の問題を客観的に検証し、その上で並存の道を探ろうとしているだけ。これに過剰反応する人を見かけますが、全くその気が知れません。他国なら教科書に載ってても当然の話という気もします。 個人的に不満な点は、冒頭で出て来た主人公のお祖父さん(従軍経験者)、この方が最大の被害者でしょうに、そのまま放置されてしまった感じなのがストーリー的に少し残念でした。
8点(2010-10-10 00:48:56)
28.  野球狂の詩
野球にしがみつかないと生きていけない人達を丹精込めて描いた、最も水島新司らしい作品かも。美形率が非常に低いのにこれだけ面白いのは、俗に言う「人間が描けている」という事なんでしょうか。個人的にはドカベン山田と小林の原型の話が印象的でした。
8点(2010-10-02 23:11:59)
29.  日本人の知らない日本語
海外から来た留学生(といっても社会人率高し)を教える日本語教師によるエッセイ漫画。妙な具合に日本語レベル高し。「おそれいりますが」と「さしつかえなければ」の違いなんていきなり質問されても答えられんわw。外国人から見た日本という点から見ても興味深いし、各国固有の文化・発想の違いが垣間見える点も面白く、可愛らしい絵も相まって「ヘタリア」や「ニホンちゃん」(※出版物はあまりお勧めできませんが…)のような国際キャラものとしても楽しめる。忍者オタクのエレンさん(スウェーデン人)の発言がいちいち面白い。
8点(2010-08-01 09:47:42)
30.  白い戦士ヤマト
高橋よしひろの闘犬漫画。こっちでは犬は喋りません。大会ごとに登場する強敵(個性的な犬+飼い主)やそれが駆使する必殺技のアイデアが面白く、少年漫画の王道という感じで読み応えあります。様々な犬キャラが出て来るだけ出て来て結局ほとんど活躍しないまま終わる・・・といった銀牙と比べて、ライバル犬の扱いが非常に丁寧な印象。(月刊誌の利点?)個人的には銀牙よりこっちが好き。
8点(2009-09-21 10:11:37)
31.  バオー来訪者
お寺の地下に仮面の男達が鎮座する風情や、夕暮れの郊外の団地の廃墟に殺人ゴリラが佇む風情など、どことなくシュールでいい感じ。打切りによって逆に作品としてキチンと纏まったものになったというのも皮肉。個人的にはジョジョより好きかも。
8点(2009-03-01 05:52:08)
32.  ブルーミント・ホテル
動物と宇宙人と黒人とジャズが何の違和感もなく同居する不思議世界。クオリティの高い大人の童話という感じ。独特な絵柄も併せてかなり好き。タイトルが異なる為か最初の一話目が収録されておらず冒頭が解りにくい事や、単行本の装丁が内容と今1つマッチしていない気がするのが残念。
8点(2008-12-28 02:45:24)
33.  風魔の小次郎 《ネタバレ》 
夜叉八将軍編、聖剣戦争編、風魔内乱編と、いつも出だしは好調だが段々グダグダになってしまう所が難。夜叉八将軍編のプロットは、古くは「甲賀忍法帖」(バジリスク)、「伊賀の影丸」、最近では「バトルロワイアル」もこの系統か、様々な異能者が最後の一人を賭けて争うという展開が見所。なのに本作の場合は味方が半数以上も生き残ってしまう。これが次の話に生きてくるというわけでもない。従ってこの手の話としては出来は今1つなんだけど、やはり作者の持つ独自の雰囲気は何物にも代え難いので、やや高得点。 現在、違う作者によるこの続編が連載中で、絵柄や設定など原作の世界観を引き継ぎかなりイイ感じ。しかし細かな描写や独特のコマ割、ネーミングセンスなどでやはり醍醐味が足りない気がする。願わくば車田氏によるリライトを・・
8点(2008-12-28 02:32:50)
34.  ドカベン
何故売れたか…リアルタイムで読んだのは本当に最後の方だけなので、他のマンガと読み比べて想像するしかありませんが、まず一つ目に描写のリアリティの斬新さ。二つ目に、それまでの野球マンガが魔球を操る投手と強打者の対決物語だったのに対し、本作は野球のゲームを見せる漫画であった事。野球のスコア(7回裏に1点入って9回表に2点入るとか)或いはトーナメント表の組合せが、それ自体まるでアート作品のように鑑賞できるという事はおそらくこのマンガの発見ではなかろうか。 …連載モノの宿命か、全盛期と末期ではクオリティの差が激しい。正直な所今読んで一番面白いのが初期の柔道編だったりする。
8点(2008-10-25 15:32:06)
35.  キャプテン翼 ワールドユース編
前作で未登場だった強豪ブラジル、オランダをラスボス的に設定した本作。連載上の都合かオランダ戦がまるまるカットされてしまったのが残念。(今からでも書き下ろしで描いてくれないかな・・)ブラジル戦はさすが当時の欧州最新のサッカー戦術組み入れたりして読み応えがありました。少年マンガだからといって無理矢理「必殺シュート」を設定するのは無理があったような。あと、中盤の大一番であるはずのアジア予選決勝:韓国戦がどうでもいいような感じであっさり流されてしまったのに当時は??でしたが、その後行なわれた日韓W杯を観て「成程」と得心行ったのが印象に残っています。
8点(2008-09-28 23:49:51)
36.  BIOMEGA(バイオメガ)
「BLAME!」で死闘の舞台となった東亜重工の遺跡。本作はありし日(何十世紀前?)の東亜重工が主人公。「BLAME!」での静謐な世界から一転してアクションがメイン。こういう表現力も素晴しいです。ゾンビがドロドログチャグチャはあんまり好きくないですが…
8点(2008-02-17 00:30:10)
37.  鬼滅の刃 《ネタバレ》 
鬼退治と聞いて「彼岸島」や「進撃の巨人」のような話と思っていたら、様々な能力を持つ異能者達が決闘する話。「ジョジョ」や「甲賀忍法帖(バジリスク)」の質感に近い。 敵も味方も様々な登場人物達が凄くキャラ立ちしてて読み応えありました。さすがジャンプ。 どの戦いも敵を倒すまでのハードルが恐ろしく高い。苦労してやっと斃したと思ったら本体は別に居たというような。でも主人公側もそれに劣らず諦めない。仲間と協力し時にその屍を踏み越えながら相手をきっちり倒すさまは、昔ながらの「友情・努力・勝利」のジャンプのテーマが結実したものと言えましょう。 「ジョジョ」だと時に一体何のために戦っているのか解らなくなる時あるけど、本作は「鬼退治」という設定がブレないのがいい。またジャンプによくある人気テコ入れのために今の敵グループを噛ませ犬にさせて新たな敵が登場しないのもいい。決闘ものとして安定した読み心地。特に終盤、畳の迷宮でのトップ3との決戦が良。出てくるだけでホッとする伊之助(猪頭)も良い。 ただ全ての決着がついた後の後日談があまりにも蛇足なので、やや減点。 映画がとてつもない興行収益を上げそうだというニュースが流れてますが、個人的には違和感有り。基本は少年漫画=殺し合いの戦いを面白く読ませる・・なので一定年齢以上の層は受付けないと思うし、「千と千尋」のように海外批評家が選ぶ名画100選なんかで本作が選ばれるのは想像し難い。「北斗の拳」や「ドラゴンボール」の昔からある「人気漫画の劇場版」として面白く魅力的に作ってあるとは思うけど、他によっぽど見たいと思わせる映画が無いんか・・と邦画界の現状が逆に心配になってしまいます。
7点(2020-12-26 16:54:58)
38.  怒りのロードショー
映画好きの高校生がダベっている様子をそのままギャグ漫画にした、あるようで無かったアイデアもの。「パーレーツ・オブ・カリビアン」の主演俳優は他に誰が相応しいかという議論で、最終的にスティーブン・セガール「沈黙の海賊」に落ち着いたとか、そんな感じ。 ヘタウマな絵柄ですがデッサン力はしっかりしており個人的には好き。 語られているものがアクションやホラーなどの流行ものと、古典文芸映画の両極のみというのが少し残念。二次元ネタが多すぎる気もする。 リドリー・スコットやアラン・パーカー、古典ではホドロフスキーやヘルツォークが好きな自分が共感できるキャラはいないかな・・。
7点(2018-10-14 03:31:40)
39.  人形の国
「ブラム」や「バイオメガ」「アバラ」のような斬新な世界観は無く、氏の作品としては普通に既視感のあるSF。その代り話があっちこっちにワープする事なく安心して物語が楽しめる感じ。 キャラデザインは少しヒーローもの風に傾きすぎて個人的には今一つ。 超構造体が主要なモチーフとして登場、本作品もブラム世界にどこかで結びつくのかな。
7点(2018-10-14 03:15:42)
40.  この世界の片隅に
戦中の日常生活を描くという主眼は成功していると思う。当時の風物をよく勉強されてる感じで、生来のユーモアや遊び心もあって楽しく読めました。 ただ終戦直後の描写は何かおかしく残念。どう収束させるか考えが纏まっていない内に終章辺りまで来たという感じなのかな。 「最後まで戦い抜くべき」なんて伏線もなく唐突に言い出すし「暴力で支配されていた・・この国の正体かね」というのは、GHQによる公職追放やそれによってメディアを牛耳る事になった在日によって、後になって人工的に形成された思考。終戦になっていきなりこんな事を考える人は居ないでしょう。「少年H」の時にさんざん言い尽くされた話かと思ったら、まだ罠に引っかかってる人いたのね・・という感じ。この辺で減点。 これは筆者氏がサヨク的思想というより、根が素直なので読んだもの聞いたものをよく考えずに信じてしまう性質ゆえという気がします。 同じ女流ベストセラー作家でも、戦前生まれで実際の経験者である小説家の某女史などは、終戦直後の混乱や「三国人集団」の暴虐などがごくごく普通に正確に描写されており、改めて流石だなと思いました。
7点(2017-04-16 22:53:00)
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