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61.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
俳優の熱演とレースの迫力で面白かった、のだけれど、終わってみたらたくさんのモヤモヤが・・・。まず、レースシーン。たしかに迫力十分でこの映画の一番の見所だとは思うのですが、「見せ方」がNASCAR的なアメリカン・モータースポーツの見せ方を踏襲してて、ちょっと「ルマン」とは違うような。要するに、ギリギリに接近してのオーバーテイクとクラッシュのシーンが見せ場の中心で、24時間「耐久」レースであるルマンの戦略性やメカニックの重要性は軽視されてしまっている。実は優勝したマクラーレンはちゃんと24時間耐久レースをしていたのに、フォードだけが違うレースをしていて、だから結果がああなった、ようにも見えてしまうのだ。その考えでいけば、あのブレーキを交換してしまうという戦略はやっぱり論外。限界があるブレーキで24時間どう走りきるのかの戦略なのに(実は、あれでレース後失格になるという結末だと思っていたけど、違っていて驚いた)。これって、要するに実はモータースポーツに対する敬意にも欠いていて、アメリカ的な論理を押し切ってしまうのが、あまり愉快ではない。それから、ドラマ部分。主人公2人のあいだの論理の対立や葛藤のようなものはほとんどなく、唯一ぶつかった最初のレース遠征の件も、予定調和過ぎる「殴り合い」で解決・・って。結局、2人のあいだに「生き方」の違いが見られないから、レースカーの開発や出場に向けてのドラマ部分が全く盛り上がらない。ここで盛り上げ役になったのは、いかにも悪役の副社長なんだろうけど、組織の論理というよりはケンへの私怨で動いているように見えて、残念さを増幅させる。じゃあ、ドラマ軽視、レース文化軽視でも主人公2人のレース映画としての爽快さを優先させたのかと思えば、ルマン以後の顛末があまりにバタバタと進んで感情移入する間もなく終わってしまう。これだったら、レースで終幕して、その後は実話ものにありがちな字幕で説明でもよかったような。全体として、マンゴールドの演出は冴えていたと思うけど、脚本が稚拙で映画全体としてもったいないという、よくあるマンゴールド映画のかたちに落ち着いてしまったのが残念。
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2020-02-23 23:14:42)(良:1票)
62.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
タランティーノ節満載の歴史娯楽作ということで少し期待したのだけれど、タランティーノの作風は僕の好みとはあわない(「いい」「悪い」の問題ではなく)。近年は、合わないことはわかっているのに、魅力的な場面が必ずあって見過ごすことができないという、不思議な位置づけの監督だ。今作のよかったところ。まず冒頭のシーン。歯医者の馬車と怪しげな外国人の登場。タランティーノ映画の冒頭としては最高レベルだと思う。そこから、ジャンゴとシュルツのバディ・ムービーとしても素晴らしい。とくに、個人的に好きなのは、シュルツが語るドイツの昔話をジャンゴが聞くシーン。子どものように目を輝かせるジャンゴ。冒頭は絶望と憎しみだけしか感じなかった「奴隷」ジャンゴが、少しずつ「人間」になっていく過程が本当に素晴らしい。こうゆうヒューマンな絵をタランティーノの独特の節回しで語られると、なんだか妙にグッときてしまう。ところがどうも自分の好みから離れていくのは、ディカプリオ登場後のシュルツ&ジャンゴ対キャンディ一家の対決になってから。一つ一つのシーンが長く、台詞が長く、へんな緊張感だけで引っ張られる。好きな人は好きなんだろうなと思いつつ、だんだんうんざりしてくる。それから、これは個人的な事情だけど、このあたりから、膨大な台詞量を英語で聞いて処理する限界量を超えてしまったようで、まったく頭に入ってこなくなってしまった。とくに、最後の「黒幕」のサミュエル・L・ジャクソンの黒人英語の台詞は何言ってるか、本当にわからず・・・。物語は単純なので、どういう話かは十分理解できたけれど、細かい台詞の内容を味わうことはかなわなかった。このあたりは日本語字幕版で見直したいけれど、たぶん何言ってるか理解できても評価はあまり変わらないと思う。タランティーノの映画は、台詞の内容よりも、台詞のやりとりが生む緊迫感とそれと一体化したバイオレンスが、やっぱり真骨頂だと思うし、それこそが、自分が「合わない」と感じてる部分なので。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2020-02-08 23:57:52)
63.  トイ・ストーリー4 《ネタバレ》 
なんとなくイヤな予感がして公開時はスルー。時間ができたので子どもと一緒にペイパービューにて鑑賞。さすがのピクサー印で楽しく鑑賞。カナダ在住なので、デューク・カブーンの「Yes I Canada!」はツボでした。ただ、今作の後味はいままでのシリーズものと比べて明らかに異質です。何よりも楽しさよりも「怖かった」というのが第一印象。あの骨董屋の人形ベンソンが怖かった、というのもあります(夢にでそう)。でも、それ以上に、ウッディが、そして本作の製作者たちがたどり着いた結論に、なにか得体の知れない不安を感じました。ラストでウッディがたどり着いたボーたちとの生活が、1〜3作目のラストと比べて、心から「幸せ」には見えないのです。ボーは、アンディの家を出た後、孤独とサバイバルを乗り越え、魅力的な自立した女性に成長しました。そこで仲間も見つかりました。でも、その「生き方」は本当にウッディにとっても幸せな生き方なのでしょうか。少なくとも、屋台の影で子どもたちに景品をプレゼントし続けることが、彼にとっても「自由で幸福な生き方」には見えません(絶対、集まってきた子どもたちにアンディやボニーの姿を、ボニーと遊ぶバズたちの姿を見てしまうに決まっている)。じゃあ、自由と冒険の日々がどんなものなのか、これまで持ち主の愛情のもとで暮らしてきたウッディにとって、それ以上の幸福がそこにあるようには、私には見えない。自由は確かに素晴らしい。拘束からの解放も素晴らしい。でも、その先に何があるのかを、この作品は結局見せてくれなかった。ボーはそれを体現しているようには見えますが、果たしてウッディはボーのようになれるでしょうか。私にはどうしても思えません・・・。ということで、自由になったら何をしたらいいのかわからなくなったウッディの自分探しで、パート5が出来そうです。ピクサーなら、それも高いクオリティの娯楽作に仕上げてくれると思いますが、それを私は本当に見たいのか、よくわかりません。そういう意味で、なんだか不気味というか、怖い映画でした。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2020-02-02 12:58:03)(良:1票)
64.  ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 《ネタバレ》 
休みの日に子どもが退屈だというので、一緒に見ようということでNetflixからチョイス。普段はまったく違う「グループ」に属する高校生4人がひょんなことから入り込んでしまったビデオゲームの世界で、普段の自分と全く違うキャラとして冒険を繰り広げる・・・という設定を見ただけだと、複雑で「ヒネりすぎ」と思えるのに、見てみれば子どもでも簡単に理解できるエンターテインメントになっていて、素直に感心した。下手くそな人がやれば支離滅裂のストーリーになりかねないところを、それぞれのキャラの面白みやお約束をちゃんと発揮しながら、物語としては『ブレックファスト・クラブ』風の高校青春ものとしてしっかり成立しているのがすごい。とくに、ジャック・ブラックは途中から女子高生にしか見えなくなってくるし(とくに、アレックス登場後)、ロック様のセルフパロディも見事。ケヴィン・ハートは、ちょっとケヴィン・ハート成分が多すぎた気もするが、ジャック・ブラックと2人でコメディ部分を上手に背負っていたと思う。難点は、ストーリーというか冒険そのものの引力が弱い・・・ので、あの『ジュマンジ』の続編としては、やっぱり全く違う映画になってしまったなあ、という部分か。前作にあったダークな深みは消えたけれども、家族向けとはいえ、3つのライフという設定を活かした不謹慎な死に方ギャグ(捕食、落下、爆発など盛りだくさん!)や下ネタがちりばめられているあたりが、現代的なのかもしれない。アレックスにぎゅっと抱きしめられたジャック・ブラック(中身は女子高生)が「反応」してしまうという下ネタは、子どもに意味を聞かれてしまい、苦笑しつつ適当にごかましてしまった(笑)。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-01-26 09:14:33)
65.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》 
この設定を思いついて自分で映画にしちゃうというだけで、タイカ・ワイティティ監督はただ者ではない。主人公のジョジョ君は、冴えないヒトラー・ユーゲントのメンバー。いつもユニフォーム姿で熱烈なナチスの信奉者でありながらも、キャンプでいじめられたり、大けがをしたりパッとしない。そんな彼のイマジナリー・フレンドがあのアドルフ・ヒトラーという時点で、ジョジョ君がかわいらしい外見とは裏腹に分裂症的な<何か>を抱えてしまっているのが見えてくる。やがて、実はレジスタンスのメンバーでもある母親との関係やら、ユーゲントのなかに自分の居場所を見いだせていないことやら、彼の家で暮らしていたユダヤ人少女との出会いとか、どんどん悪化する戦況とか、10歳の子どもが背負うにはあまりにも過酷で複雑な現実が少しずつ見えてきて、それらと健気に葛藤する姿が、優しくユーモアあふれるタッチで描かれる。戦争のなかの日常生活を、明るくカラフルなタッチで描いているところにワイティティ監督のオリジナリティが垣間見える。ただ、どうも腑に落ちないこともあれこれ。一番の難点は、イマジナリー・フレンドがヒトラーである必然性が最後までよくわからなかったこと。ラストのあの一撃のためなのかなとは思ったけれど、ジョジョ君がナチスへの信奉と傍らにいる「総統」との折り合いをどうつけていたのかが、いまいちわからない。また、物語上の登場人物や出来事が、母親の身に起きること以外は、ブラックな小ネタはあっても終始ハートウォーミング過ぎるのも気になった。とくにサム・ロックウェルのキャラは出来すぎ。SNSでは絶賛されているようだけど、彼の役でもっと戦争の毒を表現できただろうに、「いい人」で終わってしまったのは残念。歴史や現実はあまりにも残酷で悲惨だからということなのかもしれないけれど、そのせいでファンタジー色が濃くなってしまい、ラスト・シーンのカタルシスが弱くなってしまったように思える。そして、ラストに流れるあの曲。大好きな曲だけに大感動が押し寄せるのだけれど、それは映画に対してなのか、曲に対してなのか、よくわからなくなってしまった。ここ数年、デビッド・ボウイの名曲に頼る映画が多すぎるような気が・・・。有名過ぎる曲なだけに、クレジットを見ながらだんだん違和感が大きくなってしまった。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2020-01-25 12:06:30)(良:1票)
66.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 
ほとんど予備知識なしで映画館へ。まさかの疑似ワンショット演出に最初はかなり戸惑いましたが、2人の若い兵士の視点から少しずつ第一次世界大戦の西部戦線の有様が見えてくる構成は見事です。とくに、廃墟の町での夜〜早朝にかけてのシーンは、撮影監督ロジャー・ディーキンスらしい赤い炎と光と影が交錯する美しいシーンながら、ワンショット演出のサスペンスが冴えまくり、戦場の恐ろしさも体験させてくれる唯一無二の経験ができます。この一連のシーンを見るためだけに、映画館で見る価値はあると思います。ただ、「戦争映画」ではありますが、『プライベート・ライアン』のような「大作戦」ではなく、作戦の中止を伝える伝令を描いた映画なので、戦闘シーンそのものはとても控えめです。阿鼻叫喚の戦場描写というよりは、どこから狙われるかわからないサスペンス演出が中心で、「迫力の戦闘シーン」を期待してしまうと思ってたのと違う映画と感じてしまうかも。また、戦争映画ではおなじみの極限的な人間ドラマも、中盤で予想外のことは起きますが、基本的にはベタで新しさには欠ける。展開もちょっとご都合主義的。ドラマや脚本よりも、徹底した兵士目線で生まれる緊迫感とディーキンスの凝りまくった映像を堪能するタイプの映画なのかなと思います。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2020-01-20 20:39:09)
67.  2人のローマ教皇 《ネタバレ》 
アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスの2人のベテラン俳優のやりとりを見ているだけで楽しい。2人ともイギリス生まれの英語母語者なのに、ホプキンスのドイツ訛り英語(ときどきラテン語混じり)の独特の間とか、かつて『エビータ』ではフアン・ペロンを演じたプライスのスペイン語訛り英語のユーモラスな感じとか、役者ってすごいと素直に感心してしまう。そして、2人が母語ではない英語で会話することで生まれる不思議な距離感。意見は正反対でわかりあってるわけではないのに、それでも人間と人間が対話することで生まれる、心のどこかとどこかが「つながった」その瞬間を見事に描いていると思います。そして、物語は、ユーモラスな二人のやりとりの先に、それぞれが過去に犯した罪へとクローズアップしていく。罪ゆえに指導者の座を降りようとするベネディクト16世と、過去の罪に向かい合うがゆえに指導者の立場を躊躇するベルゴリオ枢機卿。リーダーシップとは何か。罪や過ちの「責任を取る」とはどういうことなのか。このあたりの道徳観がすっぽりと抜け落ちた自称指導者ばかりの世の中で、世界で最も古い、権威主義の象徴のようなローマ教会で起きた変化にまだまだ世の中捨てたものではない、という前向きな気持ちにさせてくれるのも素晴らしい。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-19 00:00:15)
68.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
50年代のハリウッド黄金時代に西部劇スターだったリックとそのスタントマンのクリフ。二人のやりとりは、スター二人の圧倒的魅力もあって軽妙で楽しい。そして、マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートのあっけらかんとした明るさ。映画館のシーンは彼女の表情を見ているだけで、こちらも幸福感に包まれる。こんな魅力が満載の映画なのに、どこか不吉な空気が張り詰めている。もちろん、その夢のような時間の儚さは、映画の背景にチャールズ・マンソン事件があるらしいと聞かされた観客みんなが知ってる。幸福感があふれるほど、それがまもなく壊される予感に切ない気持ちでスクリーンを見つめていたはずだ。しかし、タランティーノが用意した物語のラストは、予想していたものと違って、なんとまあ、落ち目のスターとスタントマンが大暴れして、「そのまま」終わってしまった。  悲劇の現実があるからこそ、フィクションのなかでこそ夢を、という考え方は当然あるだろう。ただ、個人的には、「ヒッピーめ」と新しい時代の象徴を嫌悪の目でにらみつけるディカプリオも、「古き良き時代」を葬り去ろうとする力を圧倒的な暴力で返り討ちにするブラピも、結局は新しい時代を拒否して「古き良き時代」の殻に閉じこもるどこかの大統領とそれを支持する人たちの姿にも重なってしまうのだ。とくに、東洋のカンフースターを圧倒するブラピ、襲撃グループの女性の頭を必要以上に何度も打ち付けるブラピの姿に、『ファイトクラブ』の頃のような自省的な像は全く見えてこない。外国人を黙らせ、生意気な女を焼き尽くせと言わんばかりの暴力に、どんな魅力があると言うのだろう(もちろん、カルトを肯定したいのではなく、相手がクレイジーな女だったとしても「絵」として気分がいいものではない、ということだ)。  映画としては、『キル・ビル』の頃と比べると飛躍的に巧くなって、円熟の境地に達したといっていいタランティーノ映画の魅力満載で、ぜひじっくり楽しみたい作品だ。けれど、全体の構図としては、60年代に幅をきかすようになった「あいつら」がアメリカをダメにした、という『フォレストガンプ』と全く同じプロットにも見える。俺の好きなものを奪ったやつらを暴力で返り討ちにするというタランティーノのモチーフが、最悪に近いかたちで具現化されてしまった・・といったほうが正直なところ。
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2019-12-30 11:46:42)(良:3票)
69.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
おそらくスターウォーズ史上最大の冒頭の字幕説明の第1段落でのビッグ・サプライズ。思わず、「えーーーっ」と映画館で声を出してしまいました(北米なので、冒頭でいきなり「オーマイガ」と言う声も聞こえてきた)。前作のレビューで「J・J・エイブラムズが広げた風呂敷をビリビリに破って捨てた」映画と評したのですが、まさか今作が、その破った風呂敷を集めてつなぎ合わせた映画になるとは予想していませんでした。とにかく、前作で「失敗」とされた設定やエピソードを全部「undo」しまくる展開にちょっと笑ってしまうほど。でも、レイの出自はあのままであってほしかったし、ローズには新しい活躍の場を用意してほしかったし、なにより退場した旧世代のスターたちの見世物興行は終わりにして新世代の冒険活劇を観たかった・・・。さらにいえば、元ストームトルーパーというフィンの秀逸な設定もほとんど活かされないし、ポーについては逆に今作になってやっと取って付けたようなエピソード(それもたいして魅力的ではない)が押し込まれるし・・・。結局、そうした新しいスターウォーズへの希望は、開始1分で見事に打ち砕かれ、新世代の登場人物が次々と旧世界の設定や物語に絡め取られていき、アガるはずの反乱軍大集合は「あ、これもうアベンジャーズで見たな」という思いがよぎって盛り上がれず・・・。そんな酷い状況でも、それなりに楽しんで見られたのは、すべて、デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザックなどの新世代の俳優たちに魅力があったから。このひどい制作陣の混乱のなかで、それなりに説得力のある「絵」を残してくれたことには感謝です。
[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2019-12-28 10:37:59)
70.  フランシス・ハ 《ネタバレ》 
『マリッジ・ストーリー』は今年の、『レディ・バード』は昨年のベスト作品だった私にとって悪いわけがない。序盤のグレタ・ガーウィグが踊るシーン。一生懸命踊ってるのは伝わるのに、素人の私が見ても「あ、ダメだこりゃ」と思わせるダンスぶりが素晴らしい。恋愛も友人も家族も、それなりに恵まれているのに満たされない。それでついつい張らなくてもいい意地を張って、金欠のくせになぜかパリに海外旅行してしまう。27歳という、夢を追うにも落ち着くにも微妙な年、『レディ・バード』のその後、『マリッジ・ストーリー』のその前を見ているかのような等身大の痛みと、じんわりと押し寄せる共感。モノクロで、ニューヨークの若者たちを描いて、ここぞというタイミングでボウイの『モダン・ラブ』が流れる、いかにもなアート系ミニシアター風だけど、やってることは人情喜劇。会話劇だけど余計な説明台詞は排除して、噛み気味のタイミングで短いエピソードを詰め込み、俳優たちの魅力的な演技で引っ張っていく手法は、まさにバームバック節。グレタ・ガーウィグとの黄金コンビ(+カイロ・レンになる前のアダム・ドライバーも!)を堪能できる、いまとなっては贅沢な一作です。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-12-20 20:52:52)
71.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
120年の宇宙旅行中に冷凍睡眠状態からなぜか覚醒してしまった男女、という設定は絶妙。その裏にある「秘密」は、まあ想像どおりではあったけれど、ジェニファー・ローレンス&クリス・プラットの主演俳優2人の圧倒的なスターパワーで押し切った感じ。とくにジェニファー・ローレンスは、旬の女優が放つセクシーなオーラだけでなく、「秘密」を知って豹変する表情など演技も絶品。熱愛ピークからの居心地最悪の地獄絵図状況に、こちらまで居たたまれない気持ちになりました。ただ物語の雲行きは、後半のローレンス・フィッシュバーンの登場あたりから怪しく・・・。彼の登場と退場は物語的に都合よすぎる(あの何でもできる腕輪を渡すため、だけのように見える)。不具合の真相は、それぐらい想定しておけ、としか言いようがないことだし。アクション演出自体もしょぼい。ラストの選択は、無理矢理眠らせる方向にしないと、彼が「やったこと」の責任は宙ぶらりんになってしまう。だいたい「孤独」の厳しさ・恐ろしさを知ってるジムだからこそ、自分が死んで彼女を1人でも生存させること以外の選択肢をなんとしても探ってほしかった。せっかくの秀逸な設定で描かれる「愛」の表現が、一回命かけて守った、その後は二人でイチャイチャするってところだったのが残念。もっと違うかたちの描き方あったんじゃないかなと思いつつ、まあ美男美女の幸せそうな画でなんかごまかされた気分。あと、邦題。なぜ単数にしたんだろう。まったく意味がわからない。
[インターネット(字幕)] 5点(2019-11-30 22:13:55)(良:1票)
72.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 
Netflixで見ました。トラック運転手であり殺し屋でもあるフランク、兄貴分のラッセル、そして組合活動家のジミーの3人の関係を稀代の名優3人が演じるわけだから、演技合戦は見応え十分。とくに3人の関係が破綻し事件へと流れていく過程は、制約の少ない配信系映画だからこそ描けた丁寧さと描き込みにうなるしかない。個人的には、スコセッシといえば『グッドフェローズ』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に代表される早送りのようなスピード感ある演出が好みだけれど、この映画はスロー再生したような演出で、重厚ではあるけれどさすがに3時間半は長かった。ただ、最終盤に、この作品がある種の「終活」映画であることが明らかになってくると、そのゆったりとした流れやスロー再生的な演出の意味もわかってくる。そして、ラストの見事な引きの画から見えてくるのは、前出2作品のような「駆け抜けた」感ではなく、家族や友人などさまざまなものを失ってきたフランクの孤独感と寂寥感だけであり、それがギャングと暴力の映画を撮ってきたスコセッシ御大がたどり着いた境地なのだとすれば、それはそれで納得感もありました。それから、若い時代も特殊メイクなのかCGなのかデニーロやペシが直接演じていて、映像技術の進歩には目を見張るけど、顔は若いのに動きがおじいさんなのはちょっと不自然・・・。とくに、娘を小突いたグロサリーの親父を懲らしめるシーンのデニーロの動きは年齢相応で、別の意味でなんだか寂しい気持ちになりました。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-11-28 23:20:02)
73.  アナと雪の女王2 《ネタバレ》 
公開直後のカナダの映画館で子どもと鑑賞。前作は楽曲、とくにLet It Goのインパクトは凄まじかったものの(日本公開前に現地で予備知識ゼロで観たので)、物語としてはガチャガチャとして落ち着かない印象でしたが、続編はストーリーもそれなりに練られていたように思えたし、キャラも無駄に増やさず広げなかったのもよかったと思う。音楽もミュージカルとしては各曲のクォリティも高く、また配分もバランスがいい(前作は明らかに前半に曲が偏っていたし)。映像も6年分の技術の進化に対応して見応え十分だった。それでも、終幕後の感想としては「いまいち盛り上がらず」な感じなのはなぜなんだろう。やっぱり前作の魅力は、あのアンバランスさにあったように思う。あのLet It Goを大画面・音響で観るためだけに映画館に行っていいんじゃないかと思ったのに対し、今作はバランスは取れた良作感はあったものの、何度も観たいかといわれれば微妙な感じ。前作以後のディズニーの流れに乗って、「社会正義」の側へと振ったストーリーも歓迎だけれど、この映画で観たいのは「そこ」ではなかったような気が。最初にダムが出てきたところで、落としどころが見えてしまったのもマイナスだったのかもしれない。後半は暗い画面が連続するのも、ちょっともったいない。子どもが歌える感じの歌でもない。クリストフの80年代ラブソング風のシーンは、自分は直撃世代だと思うけど、あまりにもターゲットが狭い。そもそも今作のターゲットの今の子どもの親層もピンとこないのではないか。劇場では明らかに白けた雰囲気になっていた。オラフの前作ストーリー紹介で爆笑して会場が暖まっていただけに、その冷却効果はかなり大きかったような・・・。というわけで、全体的にまとまりはあったけど、前作のような爆発力は感じられず。前作の成功体験ゆえの縛りも感じるし(とくにエルサの歌や変身あたりで・・)、気候正義とか自然との共生というテーマだったら「アナ雪」でやる必要なかった気がする。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2019-11-26 03:11:32)(良:1票)
74.  アス 《ネタバレ》 
ジョーダン・ピール監督・脚本作品は、前作『ゲットアウト』もそうだったけど、会話劇のほうに魅力が詰まってる。家族のあいだのつい笑ってしまうブラックな会話、白人友人家族との微妙な距離感とか、そのへんに他の人にはない独特のユーモア感覚があって面白い。一方の動きの演出についてバリエーションがそこまで多いわけではないので、心理劇として高いレベルにあった前作と比べると、中盤以降のホラー・アクションの部分には少し退屈した部分もありました。プロットや設定の荒唐無稽さはちょっとつまづくと一気にかみ合わなくなりそうだけれど、ユーモアと寓話感でなんとかバランスを保った感じ。好きなのはラストのこれまでの構図を一気にひっくり返す仕掛け。ちょっとだけ「そうなんじゃないかなー」と思いながら見ていたけど、ものすごく切なくて胸は熱くなるのに、背筋はスーッと寒くなる、ちょっと他にはない感覚を味わうことができました。そして、人種も国籍も階級も性別も、生まれ落ちた環境の違いで全く違う人生を歩まされてしまうということの恐ろしさというメッセージを、とてもわかりやすく示してくれたと思います。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2019-11-12 01:39:46)
75.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 
雰囲気作りはすばらしい。歴史の大きな転換点にあったベルリンの雰囲気、80年代のイントロ最強二大巨頭といえるBlue Mondayで始まりUnder Pressureで終わる音楽。シャーリーズ・セロンの痛そうなアクションの数々。「当たれば痛い」という当たり前のことをちゃんと描いてる。アクションの描き方が丁寧で、動きがロジカルなのも見ていて気持ちいい。ただ、その雰囲気とストーリーが合っていないような・・・。いわゆる人間的なドラマよりも、誰が味方で誰が敵かわからない&実のところ主人公が何者かもわからないというサスペンスで引っ張るのだけれど、半分を過ぎたあたりからだんだんどうでもよくなってくる。ストーリーを追わなきゃという意識がだんだん麻痺してくる。終始鳴ってる音楽と見せ場多数のアクションもまるで「そうはいってもストーリーあんまり関係ないですよ」というメッセージに聞こえてくるというか・・・。スパイ映画、政治スリラー映画、アクション映画、音楽映画、シャーリーズ・セロン映画の要素をぎゅっと凝縮して2時間以内に詰め込んだ結果、トータルバランスがちょっとおかしくなったように思います。映画ってやっぱり足し算だけじゃなくて、引き算も大事なんだなーと思いました。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2019-11-05 23:32:14)
76.  ジョーカー 《ネタバレ》 
見終わった後、しばらく呆然と立ち上がれなかった。社会のどん底で苦しむ男アーサーが、どんどん追い詰められて狂気に達する話・・として見れば、実は映画としてはよくあるモチーフだと思う。それでも、この映画で描かれる悲劇は、貧しさや病気を抱える困難だけではない。むしろ、一度は自分も「何者か」なのかもしれないと期待したところから突き落とされるアイデンティティの危機が、危険な一線を超えるきっかけになっているところが、現代のジョーカー像に説得力を与えている(だから彼が「墜ちる」境界線を超える行為は、病院でのあの行動になるのだろう)。それも、アーサーの内面にまで入り込むくらい近接するカメラワークと、肉体全体で狂気への道のりを表現したホアキン・フェニックスのどうかしている演技あってのこと。どうやったって比較されてしまうのは『ダークナイト』のジョーカー像だろうけれど、ホアキン・フェニックスの濃密な内面をさらすジョーカーへのアプローチは、ヒース・レジャーの恐ろしく空虚なジョーカー像とは対照的で、全く異なったジョーカーを描くことに成功した。個人的には、ラストのゴッサム・シティの「暴動」の表現には、ある種の嫌悪感すら抱いたけれど、それも監督の狙いなんだと思います。それにしても、ファレリー兄弟といい、アダム・マッケイといい、おバカコメディ映画を撮ってきた監督のシリアス路線の切れ味はすさまじい。きっと「コメディ」のなかに、映画の何たるか、というのが詰まっているのでしょう。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2019-10-05 22:47:27)(良:3票)
77.  バイス 《ネタバレ》 
アダム・マッケイ監督の前作『マネー・ショート』は公開年の個人的ベスト映画だっただけに、同じ路線の政治ドラマコメディとして期待値が上がりまくった状態で鑑賞。面白かったけど、期待したほどではないか・・・というのが見終わった第一印象。前作も今作もポイントは、ある人の成功物語の背後に世界的な悲劇が存在するという両義性にあると思います。思わず笑ってしまうんだけど、実はこの笑いの裏に惨劇・悲劇が潜んでいるという居心地の悪さ。今作も、ホワイトハウスでのややバカバカしい会話劇の合間に、空爆や拷問などの目を背けたくなるシーンが挟み込まれています。ただ今回は、惨劇面は「言われなくてもわかっている」感はあるので、ちょっとしつこいというか、くどい印象もありました。そこは前作くらいのバランスのほうが効果的だったか。演技面は、あいかわらずの外見まで変えてきたクリスチャン・ベイルをはじめ、エイミー・アダムスのリン・チェイニーも、スティーヴ・カレルのラムズフェルドも、サム・ロックウェルのジョージ・Wも全部すばらしく、めちゃくちゃ高いレベルの演技を堪能できて、それだけでも楽しいです。ナレーターの正体のアイデアは面白いと思ったけど、この物語でこのプロットがどこまで重要だったのかは、よくわからない。そして、「あえて」チェイニーの内面を描くことを避ける(「そのとき彼が何を思ったのかはわからない」というナレーションは秀逸)手法も、とても興味深いと感じたけれど、その意義はまだ自分のなかでうまく理解というか落とし込めていない。全体としては、もう少し時間がたつか、何回か繰り返して見ると、じわじわとこの映画の良さ、斬新さがわかってくるのかもしれない、そういうタイプの作品でした。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2019-09-14 22:21:59)
78.  マーダー・ミステリー 《ネタバレ》 
まあ、細かいことを言ってはいけない作品なのは間違いない。自分としてもお気楽作品をNetflixでサーフィンして巡りあった一本。時間も90分ちょいと長すぎず。お節介でセレブ願望ありのジェニファー・アニストンと妻の尻に引かれるテキトーな警官アダム・サンドラーの夫婦は、それぞれ18番な役どころなので、二人の掛け合いは楽しいし、最初の殺人のときの不謹慎ギャグなどつい笑ってしまった箇所もいくつかある。南仏〜モナコをめぐる観光気分も悪くない。忽那汐里さんがハリウッドで元気にしてる姿を見るのもいい。とはいえ、肝心のプロットがダメ過ぎる。中盤以降のどんでん返しの連続は、犯人が誰かなんてどうでもよくなるという意味で明らかに逆効果だし、中途半端なカーチェイス(しかも中年女性がF1ドライバーを追うという無茶な展開)がこの映画に必要なのかもわからない。ある意味、自分のように90年代に『フレンズ』とかアダム・サンドラーのコメディ映画が好きだった方限定で、何の期待もせずに見れば、それなりに楽しい時間は過ごせるか・・・。それ以外の人は手を出さない方がいい気がする。
[インターネット(字幕)] 4点(2019-09-14 03:12:52)(良:1票)
79.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 
1つの映画を次の映画の予告編にしてしまったMCUには、ちょっと自分は否定的でした。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズや「ブラックパンサー」は楽しく見てましたが、ヒーロー大集合の「アベンジャーズ」にはどうも興味を持てず、飛行機で暇な時に見る程度の中途半端な観客でした。ただ、いよいよすべての予告編の「完結編」が出たことと、たまたま少し時間ができたことで、これまでの主要作品をまとめて見てみることに。そうすると、一つ一つの映画にちゃんと個性があって、さらに「assemble」させる脚本・演出の巧みさに感心し、徐々にはまっていき、いよいよの「エンドゲーム」でした。  個人的には、前作『インフィニティウォー』がヒーロー大集合ものの究極的な作品であっちこそが「マーベルらしい」作品かなと思いましたが、「エンドゲーム」は逆に最初からこの作品に関わってきた6人にスポットライトがあたり、展開もスローでマーベルらしいジョークもまじえ、じっくり描いてました。その方法として、タイムスリップを導入するのも脚本の妙。ただたんに歴史改変ものとするだけでなく、それぞれが抱えている過去と対面し、それぞれの過去に「落とし前」をつける展開になっている、文字通りの完結編。そして、タメにためて「assemble」の一声からやっと本当のヒーロー大集合バトル、そしてさらに30分かけてのエンディング&クレジット。というわけで、これは「昔からの」ファン大感謝祭だったわけですね。これは11年この作品に付き合ってきたファンの方からすれば、11年越しの伏線回収なわけで、あらためてこのプロジェクトがすさまじい時間とエネルギーで作られたことがわかります。もちろん、ここ1ヶ月くらいで追っかけてきた自分も、それはグッとくるものはありましたが、11年見てきた人はこんなん冷静に見られないんじゃないかと、余計な心配までしてしまいました。  ただ、後付けのタイムスリップや自己犠牲展開は、ヒーロー映画としてはちょっと残念。過去に戻っても取り返しがつかないからこそ「ヒーロー」を人々は求めるわけだし、自分や誰かを犠牲にしない選択肢を模索するのも現代のヒーローには必要なんじゃないかな、と。そういう意味ではソウル・ストーンの件とラストはうーん。ここは違う展開を期待していました。  それでも、この作品から学んだことは、映画はスタッフと俳優だけでできるものではなく、観客・ファンがいてはじめて成立するもの。そして、11年見続ける人たちがいたから、この壮大な実験が成立し、私のような「ニワカ」かつ「懐疑派」でも楽しめるように、ちゃんと終わってくれた。11年間これを熱心に支えてきたファンのみなさんに心から敬意を感じました。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2019-08-26 07:58:07)(良:4票)
80.  キャプテン・マーベル
ブリー・ラーソンがとにかく魅力的。「ワンダーウーマン」のような典型的美人ではないけれども、表情や仕草で、可愛さ、美しさ、芯の強さがしっかり表現されてる。たぶん、「女優を魅力的に見せる」ことについては、ルッソ兄弟ではなく、今作の演出陣で大正解だったのだと思う。オスカー女優に微妙なスーツのマーベルヒーローかよ、とちょっと疑問符でしたが、それが吹き飛ぶはまりっぷりでした。ストーリーも、90年代ネタはいちいち楽しく、若返ったサミュエル・L・ジャクソンとのやりとりも楽しい(でも「パルプフィクション」を思えば若返り過ぎで登場時は笑ってしまった)。『インフィニティウォー』からのつながりは、思ったより本筋におかれていて、続けてみてればお得感もある。ただ、インフィニティウォーを見てしまった後だと、この映画のアクション演出のつまらなさがとても残念。ブリー・ラーソンの鈍重な走りっぷり。単体でみればなんだかのどかで微笑ましくむしろ好感もあるのですが、『アベンジャーズ』シリーズのブラック・ウィドーやらオコエやらのかっこいい女性アクションを見た後だと、ちょっとレベルが違い過ぎる。さらに、アクションのスピード感、特殊能力の見せ方、「待ってました!」的な見栄の切り方など、先に「インフィニティ・ウォー」を見ていないと楽しみ半減な作りなのに、先に見てしまうとこの映画のアクション演出にがっかりするしかないという矛盾・・・・。単体でもおすすめできる完成度ですが、『インフィニティウォー』と『エンドゲーム』という超超大作に挟まれたことで単体で評価しにくい難しい立ち位置になってしまった一作という感じです。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2019-08-25 22:07:32)(良:1票)
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