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ぞふぃさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 173
性別 女性
ホームページ http://stern-sanchi2.cocolog-nifty.com/
自己紹介 レビュワーになって丸15年が経ちました。

14年目の去年のレビューは0件、コロナ禍とはいえ映画館にも行かなかった1年でした。

「もうここにレビュワーとして参加するのも卒業かな…」なんて思っていたところ、過去に投稿した拙レビューに「良」と投票してくださる方々がいまだにいらしたことを知り、無性にうれしく思ったものでした。
こんな想いを抱えたままではまだまだやめられないな、と…

そんなわけで相も変わらずのぼちぼち参加ですが、
今年もどうぞよろしくお願いします・・・

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21.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
ごめんなさい、わたしが期待しすぎたのでしょうか。 認知症の治療薬開発過程に生み出された、人間並みの知性を持つチンパンジー、シーザー。 彼が成長していくにつれて、「人でもなく猿でもない」自分のアイデンティティーに悩み、その果てに自らの生きていく道を選び取っていくという方向性は素晴らしいと思うのですが、その過程があまりにも雑な描き方になっていませんか? 例えば動物保護センター(だったか?)に預けられてから、他の猿たちを纏め上げていく過程とか。 最初は敵意を持っていた彼らに、そしてそれを観ている私たち観客に 「ああ、すごい、こいつは本当にすごい! 知性があるっているのはものすごいことなのだ、 彼に付いて行きさえすれば、きっと素晴らしいことが待っているに違いない!!」 と思わせ納得させてくれる何かがあったら、きっと映画としてもっともっと面白いものになったはずなのに… その辺がサラリと通り一遍に描かれてしまっているから、友人であるゴリラ(彼との友情もいつ育まれたのか、いまひとつわかりません)の死を悼むシーンもなんだかありきたり過ぎで、感動というより失笑してしまいました。 リスゴーも期待したほど魅せてはもらえず、フランコのいい人ぶりも中途半端(別この役が彼でなければならない理由は何もなさそうでした)。唯一気を吐いていたのは「ハリー・ポッター」でも悪役やってた意地悪飼育員の彼だけだったかも。  最後に蛇足ですが、時間の関係で吹き替え版での鑑賞を選んでしまったのもこの失望感の大きな一因かもしれません。シーザーのあの○○を日本語で聴いてしまったときは、一気に萎えてしまいました…  
[映画館(吹替)] 4点(2011-12-19 17:28:48)
22.  ヒア アフター 《ネタバレ》 
一言で言うと、「よかった」と…… それから「やっぱ巧いんだよなぁ」とじわじわと感じてくる映画でした。 実に感覚的。 津波で溺れていくヒロインをああも美しく撮影したり、イタリア人がやっているからって妙に料理教室が官能的にそれでいて品よく描かれていたり。 それに加えてヘタすりゃ「薄っぺらいお涙頂戴part」となってしまう双子のエピを、無理なく彼らに感情移入できるレベル(ラスト近くの兄との交信のシーン、不覚にも私には涙が止まらなかったです)に持っていくあたり「やってくれた」という感じがしました。 上に挙げた点以外で私の気づかぬところにも、そこかしこにいろいろな技が散りばめられた結果なのでしょう。そうでないと「彼岸」や「蘇り」「霊媒師」なんて怪しげな世界をここまで淡々としかも美しく描けるなんて簡単なようでなかなか出来ないはず。 確かに「えっラブストーリーだったの?」っていう展開には唖然とさせられなかったわけではないんだが、その唖然がむしろうれしい、そんな映画でした。 「チェンジリング」「グラン・トリノ」(「インビクタス」は未見なので)と、ここんとこイーストウッド作品にはほとんどカタルシスを感じられなかったので、それを感じることの出来た本作品に出会えて無性にうれしかったです。  
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-21 17:14:00)
23.  第9地区 《ネタバレ》 
……グロいっすね。出てくるのは従来の悪役虫型エイリアン。しかし徹底的弱者として描かれている点が従来のものと一線を画している。これがイウォークもしくはギリギリの線でETみたいに愛すべき形態をしていたら全く別の作品となったのでしょうが。 映画の中で潰されるように殺されていくエイリアンたちはまさに虫けらのような存在でなんだか複雑な気分になりました。毎日何匹も潰しているしなぁ、私……ってかんじで。 そういう点も含めていろいろ考え抜かれた意欲的な作品だと思います。 でも、唯一つだけ気になる点が…… エイリアンはともかく、ナイジェリアの人たち、これ見て怒んないかな? 
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-12 17:58:08)
24.  メメント 《ネタバレ》 
そうそう、考えてみれば私たちだって感じたことがないわけじゃないのです。 よくあるでしょ? 2階に何かを取りにいったんだけど、2階に着いたら何取りに来たんだか忘れちゃったりすること。 ただ違うのは、私たちは1階に戻ったとたん思い出すこともあるけど、この彼は思い出そうと努力しているうちに、何を思い出そうとしていたのかさえ忘れてしまう点……  …時間軸どおりに鑑賞すれば、確かにわかりやすい、同時に陳腐な話です。 でも時間を逆行させれば?すばらしい。主人公の抱えた障害を実感させてくれるという意味でこの手法は秀逸です、これ以上はないくらい。 この実感とそれに伴う歯がゆさの共有。これ抜きにしてこの話の価値は有り得ません。 こんな有無を言わさない手段で、観客を共感に引きずり込む方法があるなんて!驚きですね。  …そうは言うものの、確かに鑑賞後に得られるカタルシスは少ない。「散々考えさせといて、それだけかよ?」みたいな疲労感や虚脱感もある。 でもその欠点を補っても尚余りあるのが、この「忘却という感覚」の再現の巧みさなのではないでしょうか。それと同時に「映画っていろんな楽しみ方があるもんだ」ということを気づかせてくれた点ももちろん、なのですが。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-24 17:53:53)(良:1票)
25.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
私はこの映画を戦時における美談モノとしては価値を見出していない。それよりも「非常時において普通の人間はどのように変貌し得るか」というテーマを描いたものとしてみるときにこそこの映画は輝いて見えるような気がするのだ。 実業家オスカー・シンドラーと収容所長アモン・ゲート。二人はこのような非常時でなければ多分極普通の人間としてその生を全うしたのかもしれない。むしろ怪しげな山師的性格のシンドラーよりもゲートのほうがきっと真面目で世間により認められる人間になったとしてもそれは別におかしくもなんともないことだったろう。 だが、この狂気の時代にゲートはその気分で人間をあやめても平気な悪魔になり、山師シンドラーはその財(もともとユダヤ人を助ける羽目になったそもそもの目的)すらも投げ打ってユダヤ人を助けるのに奔走するようになる。この展開は本人すら思ってもみなかったことであったろうに。 悪魔のようなゲートにすら良心の呵責がまるでなかったわけでもなかろう。確かゲートがシンドラーにこんなふうに尋ねるシーンがあった。 「どうして君はそんなに満ち足りていられるのか?」 「それは赦しているからだよ、君にも出来るだろう?」 ・・・君にも出来るだろう?だがそれを実行しようとゲートは試みるも、挫折し、またも些細な失敗をした囚人を虫けらのように殺してしまう。結局はその「赦している自分」に「今更そんなことをしたところで遅い」という悪魔の声がささやいたのかもしれない。今更!オレはもうとりかえしのつかないところまできてしまっているというのに!そんなことをしてどうなるというのだ?!と・・・ 狂気の時代は、平凡な人生を送るはずだった人々を悪魔のような大悪人にもし、その反対に信じられないような善行を積むきっかけを与えたりする。もしも、もしも私がそのような時代に不運にも生きなければならないことになったら、そしてもしも普通の凡人の道を踏み外さねばならない事態になったとしたら、どうか悪のほうではなく善のほうに足を踏み出せるように・・・その勇気がひとかけらでも私の中にありますように・・・と、そんなことを考えさせてくれたのがこの映画。偽善的・あからさまな賞狙いなどいろいろな批判もある中、確かに私にとってはそれ以上のものがあったと、私自身は確信している作品である。 
[映画館(字幕)] 7点(2010-08-24 13:36:15)(良:4票)
26.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
3D効果が半端じゃないと評判のIMAXシアターにて鑑賞。チケット売り切れ状態が続いて3週間もお預けをくった末、ようやくの鑑賞だった。 で… すごい…こりゃ乗り物酔いちゃうかも…と感動し、そして心配していたのは、結局杞憂に終わった。 慣れてしまうのだ、30分もすると… そして、慣れちゃうともう「ちょっと迫力ある映像」にしか過ぎなくなってしまう。 (…大変だよね、映画作るってさ、こんな我侭な観客を満足させなきゃいけないんだもん。) というわけでアゲそうなほど見飽きたストーリーの展開に後半は失笑気味だった。 もう、敵方の首長の娘とかその婚約者もどきとか、他に考えられないのかよって感じ。 ストーリー云々は関係なく技術でアッと驚かすなら、もっと短時間のほうがいいよ、絶対に。みんなが慣れる前に息もつかせず畳み掛ける、そうしたほうがよかったんじゃないの?  (追記) ホントは最初5点だったんだけど、「ビデオでも良い感じ」とはとても言えないので。「そこそこに面白い(6点)」よりはやっぱ「意外と面白くなかった」ので4点とさせて頂きました。
[映画館(吹替)] 4点(2010-03-20 19:23:11)
27.  大脱走 《ネタバレ》 
これ、マックイーンじゃなくて、アッテンボローの映画でしょ?悪いけど全然らしくないよ。「ゲッタウェイ」の彼のほうがずっとずっとカッコイイと思う、もっと緊迫して追い詰められた野生動物のような荒々しさがあって…… あんなユルユルの収容所から逃げ出してアホなドイツ兵のバイクかっぱらってのとってつけたようなアクションシーンなんか全然胸に響かなかった。独房王とかトンネル王とか偽造屋なんていうニックネームもこっぱずかしいだけで失笑もんだったし。  と、悪いけど平均点下げてさせていただきます…… だってドイツびいきのワタシにとっては、あんなコケにされているドイツ軍なんて、ああやっぱ見るに耐えられないもの!!
[DVD(字幕)] 4点(2010-01-06 17:02:36)(良:2票)
28.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
私はイーストウッドのファンってわけではないのですが、それでもこの人の作品には「他にはない何か」があると思っていました。その「他にはない何か」は私にとって受け入れられたり受け入れられなかったりするわけなんですが、そういうのが作品の評価と言うか好き嫌いにつながっている、と… で、本作品。彼の役者としては最後の作品ということなのでかなり期待しての鑑賞だったんですけど、ああ…なんなんでしょう、その「他にはない何か」ってのがまるで見当たらない作品だったんですよね。話としてはそれほどつまらない話ではない、異なる隣人への偏見から理解と愛情につながっていく過程だってそれなりに丁寧に描かれているし、それなりに敵役の不良仲間は憎憎しげで、復讐劇としての盛り上がりもそれなりにある、なのに何故なのか… 多分「許されざるもの」や「ミリオンダラー・ベビー」の無常観、「ミスティックリバー」や「チェンジリング」の絶望感、そうした感情の底にある諦めとも悟りともつかない奇妙な清清しさ、本作にはそれが全く感じられないからなのかな…。この清清しさがこの人の作品の魅力なんだと思っていたのに…… でも、皆さん高評価ですね。私には感じられなかったものが感じられたからなのでしょうか。ひょっとしたらもっと単純に、そものそもこの映画のキーワード「グラン・トリノ」って車(というかそれを含む自動車全般?)に、全く興味や思い入れがないからってだけのことなのかもしれませんが。 
[DVD(字幕)] 6点(2009-11-30 17:14:10)
29.  エターナル・サンシャイン 《ネタバレ》 
「ああ、なるほど!そういうことね!!」っていう「巧さ」はあると思う。でも感動ってのは別物かな。 なんだろう、あまり主人公二人に共感がなかったからかな。特にケイトの髪の色には、不潔感しか感じられなかったし(その色が時間軸のキーになっていて不可欠な要素ってのが分かっていても)、薄汚れて疲れた2人の生活のさまにも少々食傷気味(同時にアメリカ人もこんな生活してるんだなんていう変な安堵感もあったけど)。 結局リアルさと夢の世界のファンタジーの兼ね合いがちょっと自分の嗜好にあわなかったってことなんだと思う。 あくまで私の好みの話だけれど、リアルを追求するんなら、性向が違う二人が惹かれあって傷つきあいながらもそれでも離れずにはいられない業(?)みたいなものをもっと前面に出すべきだったし、ファンタジー路線を貫くんならベタだが「何度忘れても結局君を愛さずにはれらない…」みたいなもうちょっと美しい画面や設定にしたほうがよかった。 ……ま、こういうの万人に受けるようにするのは難しいんだろうが。 
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-12 17:37:12)
30.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 
エリック・バナ、メイクし過ぎ。言われなきゃわかんないくらい何処にでもいるありきたりの悪人顔になってんじゃん。アタシにゃカークにやられたロミュランの部下と奴の見分けがつかなかったぞ。あーあ、せっかくのいい男なのに勿体無い……
[映画館(字幕)] 5点(2009-06-01 18:21:13)
31.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
ごめんなさーい!私にはこの映画、「微妙……」でした。 イーストウッドはこの映画で何を描きたかったのでしょう?腐敗した公権力へ抵抗することの勇気でしょうか。ただひたすら子を愛する母の心でしょうか。不運にも犯罪者に成り下がった救いのない魂でしょうか。  実話なんだからしょうがないとも思うのですが、あの農場で「起こっていたこと」のほうがあまりに衝撃が大きすぎて、多分イーストウッドがメインに据えようとしたLAPDの非道さとかいい加減さとかそれにも負けない母の愛の偉大さとかが全部吹っ飛んじゃった感じで、なんだがスッキリしなかったのです。 だって、もしも自分の子供があんな目にあっていたとしたら、それこそたとえ助かったとしても私だったらものすごいダメージを受けちゃうと思うのだけど、その辺もなんかサラッと流されちゃっているし。これホントにホントの話なんでしょう?本当にあの母親はあんなに強くありつづけられたのでしょうか?  ちなみにWikiによると犯人の誘拐目的は少年に性的虐待をすることだったようですが、その辺にもふれずただの精神異常者っぽく描いているあたり不気味さを余計に掻き立てられてしまいました。そのスルーの仕方も「ミスティックリバー」を撮った監督とは思えない。いっそ実話ってのをやめて農場の事件を省くか、またはそれを入れるなら少なくともchangeling(取り替え子)を中心とする内容としないほうがよかったのではと思います。  全然にブレずにすっきりストレートに響く作品も、小奇麗でいまひとつ面白みに欠けるものなのかもしれません。また事実は小説より奇なるものだから、それを忠実に描くことが新たなる別の感動を生むものなのかもという考えがこの作品に繋がったのかもしれません。 が、少なくとも私にはこの映画のブレは感動を生むに必要不可欠なブレとは思えませんでした。 
[映画館(字幕)] 5点(2009-03-02 16:30:11)(良:2票)
32.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 
あの狂った乞食女が実は奥さんだった……ってとこ以外目をみはるようなところは一つもありませんでした。海辺の町での未来予想図もニヤリってする程度だったし、若い二人の恋の行方なんてホントどうでもいい感じだし。 しかしあんなにも恋焦がれていた奥さんとも娘とも再会しているにもかかわらず、全くそれに気付かず罪を犯し続ける主人公の姿になんだか哀れを感じましたね。「ああ、この人は血に飢えた狂気に支配されきってしまったのだなぁ」と。そういう視点ではなかなか及第点。 でもミュージカルとしては中途半端(ジョニデは思ったより頑張っていたと思うけど)だし、ホラーとしても今ひとつ。 確かにジョニデ+バートンという触れ込みがあってこそ興行が成り立ったような映画ですね。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-30 16:04:49)
33.  ライアー ライアー 《ネタバレ》 
こういう映画―離婚後、離れて暮らす我が息子の失いかけた信頼を孤軍奮闘で勝ち取るダメパパを描くアメリカ映画―っての観たのはコレが初めてだったんだと思います。以後多数のこの手の作品を観ましたが、この作品を上回るものは残念ながらいまだにないですね。ダメパパの弾けぶり、百面相のごとき顔芸のオンパレード、ビリッと痺れる毒舌だからこその彼の吐く本音の面白さと小気味よさ、どれをとっても類似作品とは一線を画す良作です。 それにしてもこの作品、元妻とすらヨリを戻すのか(?)というラストで終わるというハッピーエンドのてんこ盛りぶり。このほかの作品があくまで親子の絆の再確認ぐらいで終わっているのにサービス好過ぎ(もしくは都合好過ぎ?)なのですが、そういうとこも実は私が気に入っている点なのです。離婚したらすぐ別の相手と新生活を始め、昔の夫や妻のことなんて思い出しもしないのが今のアメリカの現実なんでしょうが、こーゆー「焼けぼっくいに火が付く」ってのが個人的に好みなもので。「リアリズムもいいけど映画ぐらい夢見させて!」ってことでこの高評価になりました。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-07-23 12:18:13)(良:1票)
34.  ヘアスプレー(2007) 《ネタバレ》 
悪いけど、イマイチでした。クリストファー・ウォーケンのコメディぶりとミシェル・ファイファーの憎めないイケズぶりが楽しめたくらいであとはさほどじゃなかったな。トラボルタも頑張っているけどその頑張りの空回りっていうか、彼が太った上に女装してママ役をやる必然性を全く感じなかったっていうか。あと、だいたい主役の子もそのダンスに魅了はされなかったし(その辺がやっぱりイマイチに感じる理由の最たるものじゃないかしら)。 それに対して印象的だったのは黒人のキャラたちのダンスや歌。こういう分野では白人は黒人には全く太刀打ちできないってことをこの映画ではつくづく痛感させられました。(別の映画で♪キャデラック、キャデラック、キャデラックを買ったんだ♪って曲が白人にパクられてたエピソードを思い出しましたね。)ホント、白人が歌うと同じ歌でも能天気で間の抜けたものになってしまうのはどうしてなんでしょうね。 残酷なようだけど、ひょっとすると彼らのこの天分への妬みゆえに、白人の彼らへの差別もまた根強く残ってしまっているのかも…… 
[DVD(字幕)] 4点(2008-07-08 17:24:11)
35.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 《ネタバレ》 
私は別にインディー・ジョーンズシリーズのファンってわけではないので、思い入れなんかも特にないので結構冷静に観られたと思うのですが、それでも「今作はなんか安易すぎるぞ?」との感想は否めませんね。 例えば最初の核実験のエピソード。多分これは米ソ冷戦時代っていうのを印象付けるつもりで入れたモンなんでしょうが、その後のスパルコの様子からみてこれがソ連軍人の敵だっていう必然性をストーリー上あまり感じないんですよね。たまに出てくる「同志」って言葉がなきゃ、あ、そっかーこの人ソ連の悪役なんだなっていうこと忘れちゃいそうになる。それくらい「ソ連」って存在が薄い。薄いにもかかわらずしょっぱなにあんなエピソードをもってくるから「???」って感じになる。 そのほかにも行方不明の探検家たちの墓を守っていた原住民とか、スカルの神殿を守っていた部族とか、この辺で格闘をちょっくら入れとこうという目的だけで投入されたショッカーのヒラ戦闘員並みの登場キャラたち、大した謎解きもなく開かれる神殿の扉(骸骨をただあてるなんて考古学者のジョーンズ博士でなくたって客席でポップコーンほおばってる私たちにも思いつきそうな安易さだ)、そしてマックとかいう裏切り者なんだか二重スパイなんだかワケのわからん中途半端なキャラ、(何故コイツがインディに信用されうる役として描かれてるのか全く説明不足!ただの金の亡者ならそれなりの扱いをしておかないとインディがだたの間抜けになってしまうのがわからないのだろうか?)などなど、数え上げればきりがない。 こういう気持ちの悪さがいっぱい詰まった映画なんですよね、この映画。 実はこの映画を観ようかなと思った理由の一つが、ヒロイン(?)が第1作目のカレン・アレンだったからってのもあったのですが、ちょっとその体型の変化にショックを受けました。ダイエットしている時間はなかったのかしらね……好きな女優さんだっただけに少し悲しかったです。 
[映画館(字幕)] 5点(2008-07-08 17:14:24)(良:2票)
36.  あなたが寝てる間に・・・ 《ネタバレ》 
私の好きな「振られ役」が板についてるビル・プルマン。彼が想いを叶える役をやってるっていうことで本作を鑑賞しました。・・・うーんやっぱ、彼は振られる役のほうがいい味出しますね。報われない愛に悩む彼の姿、もしくは、ぼんやりと「いい人」をやっている彼の姿が好きな自分を再認識です。あとは普通のラブコメってとこで可もなく不可もなくってとこでしょうか。設定はなんかすごく面白そうなのに、残念ですね。
[DVD(字幕)] 5点(2008-04-15 17:10:09)
37.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 
ううむ・・・クリスマスでHAPPY!HAPPY!って映画かと思いきや、微妙な尻切れトンボがチラホラする。特に障害のある弟を持つ彼女の話なんぞ投げっぱなしでオチすら与えていない始末。そんな「恋って甘いだけじゃないのよ」という現実を描いているにしちゃ、妻を失った中年男がクラスメートのお母さんと手軽に恋の予感に嵌っちゃったりというご都合主義もあったり、バランス悪くないスか、この映画? まあ現実の恋って物自体がそういう不平等なもんなんだって言いたかったのかもしれないし、そういう意味じゃリアリティーを追求した結果なのかもしれないのだけど、クリスマス映画なんだからさ、もうちょっと観客を安心あるいは納得させて欲しかった気がするな。これじゃ「キーラ不倫しちゃうかも・・・」とか、「アランとエマの夫婦はちゃんと上手くやってけるのか・・・」とか余計な心配しちゃうよ(ホント余計だけど)。 ちなみにTUTAYAのバーコードシールの出演者欄はヒュー・グラントじゃなくアラン・リックマンだったのでびっくり。うーん、アラン・・・主役だったのか? 
[DVD(字幕)] 5点(2008-04-06 14:45:18)
38.  ジャック・サマースビー 《ネタバレ》 
辛口の批評も多いようですが、映画の内容はそんなに悪くないと思います。主人公のモラル云々も元々それほどの人間ではなく、今までの自分をリセットしたいという願望の現われと見ればソコソコ納得できる。他人になりすまして財産を勝手に売却しちゃうだの、それを知ってて知らぬ振りする町の人なんてけしからんと言う意見もあるようですが、逆にワタシには「リアルでいいな」と映りましたけどね。 実際戦後って混乱しているもんだから、「顔がそっくり」ってのはさておいて「なりすまし」みたいなことって起こっていたかもって気がしてしまうし。要はその「なりすまし」という詐欺を、周囲が皆で容認するか否かで「ウソかマコトか」「善か悪か」が決まってしまう。そういう混沌たる社会の姿を何気に描けていてワタシ的には好印象でした。甘いメロドラマかとおもいきや、なかなかの良作じゃないかと。 (それにしても、あーあまた振られ役かよ、ビル・プルマン。それもかなり形振り構わぬ執着ぶりを披露しちゃう悪役ぶりで、密かにファンのワタシとしてはちょっと悲しかったです。口直しに「あなたが寝てる間に・・・」でも借りてきて観ることにでもしましょう、ぐすん。) 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-04 11:15:00)
39.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
うーん、悪くはないんだろうと思う。荒涼とした埃っぽい荒野とショボい田舎町を舞台に盛り上げるような音楽もなく、むさ苦しいオッサンたちばかりが出てくる映画なのに退屈することはなかったんだもの。殺し屋のイッちゃってるキャラクターばかりが前面に出ちゃってるかとも思ったが、お金をくすねたハンターの彼もどうしてどうして頑張っている。そして何より、装飾をことごとく剥ぎ取ったかのような乾いた音や映像は、迫り来る緊迫感・恐怖感をものの見事に表現している・・・ でもさ、そんでも「ノーカントリー」っていう「不条理に満ちた世に成り下がった今を嘆く」っていうこの映画の本来(?)のコンセプトはイマイチ伝わってこなかったな。だからワタシ的にゃモスが死んだ時点でこの映画終わっちゃった。最後のほう(保安官の苦悩とか、奥さんのコイントスに命を賭けることへの抵抗とか、暗殺者の不慮の事故とか)は、含みが多すぎちゃって考えるの疲れちゃったよ、正直。 そういう社会的問題性を無視して「追うものと追われるものギリギリの攻防戦」っていう娯楽劇っぽく私が観ちゃった結果なんだろう。けど逆に言うと、社会性なんて視点で見るにしちゃこの暗殺者の彼、無駄にインパクトありすぎちゃうんだよね。 やっぱ社会性と娯楽性という二兎を追うのは難しいもんなのかもなーと思わされた映画だった。しかし、そういうこと考えると「トラフィック(2000)」なんて随分秀作だったってことなんだろうね、今になって思うとさ。 
[映画館(字幕)] 6点(2008-03-28 18:36:12)(良:1票)
40.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 
コレ、大好きな映画です。最初は小学生のときうちの地上波テレビ放映で観て、やや成長してからはパンフ欲しさにリバイバル上映にはるばる都会までやってきて2回も続けて観てしまいました(計8時間!!さすがに2回目はラストまで観ることができずメラニーの死のあたりで体力の限界を知り席を立ちましたが・・・)それほどに好きな映画、だから世の中のひとも皆同じなのかと思い込んでいました。だから「ただのワガママ女のご迷惑人生映画じゃないか!あのラストは当然だよ、ザマーミロ!」という人もいるということを知ったときのショックたるや―しかもそれが我が夫もそのひとりだったとは・・・男の人には意外とウケ悪かったんですねー(・・・シュン) でも、そんな自己チューを煮詰めて固めておまけに磨きを掛けた濃縮エキスみたいな女スカーレットが何故にこんなにも多くの女性たちに愛されるのかってのは、彼女の恐ろしいほどの生命力のせいなんだと思うのですよね。だって、こんなふうには生きたいと思ってもなかなか生きられるもんじゃない、現代だってそうなのにおまけに19世紀の封建的なアメリカ南部でですよ。こんなにも壮絶な、世間の風評による自滅すら恐れぬほどの徹底的な自己チュー、道徳的善悪すら超えたその強さ・純粋さに人は無条件に憧れの思いを抱くものなのではないでしょうか。 もっとも初めてこの映画を観た少女の頃は私も、貴婦人の中の貴婦人であるメラニーこそ自分の理想だと思っていました。目指すべきはこういう女性だと・・・しかしン十年後の今、メラニーどころかスカーレットはもちろんのこと、インディア(アシュレの妹=いわゆる並みの意地悪役)にだって届いているか・・・せいぜいプリシー(役立たずの奴隷娘役)あたりをウロウロしている自分にこっそり涙する今日この頃、なのであります・・・(んでもプアホワイトのエミーはよりはマシになったかも?)
[映画館(字幕)] 9点(2008-03-25 14:59:30)(良:1票)
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