61. がんばれ元気
《ネタバレ》 暗く、重く、スカッとしない。しかし、面白い。ボクシング漫画の異端児的存在。 元気の父親・シャーク堀口が遊園地で死ぬシーンは、今でも軽くトラウマです。 蛇足だが、「少年サンデーのスポーツ漫画は、連載中に主人公の父親が死ぬと名作になる」というジンクスを作った(?)漫画と、言えなくもない。 7点(2009-12-28 06:24:23) |
62. とろける鉄工所
「鉄工所」という舞台設定の縛りがありながらも、毎回毎回「へ~」と思わせながら飽きずに読ませてくれる。意外と器用な作家なのかもしれない。 6点(2009-12-28 06:14:08) |
63. きのう何食べた?
節約重視の家庭料理を貧乏臭くさせず、ゲイの主人公たちをアケスケに描写もせず。しかも、オッサン読者率の高いモーニング紙上で浮く事無く、そこそこ面白いのだから、不思議。 よしながふみの器用さには、感心させられる。 6点(2009-12-28 06:07:05) |
64. らんま1/2
お色気の匙加減を間違えると、高橋留美子と言えどここまで面白くなくなるものなのかと、連載当時は結構驚いた。 5点(2009-10-19 00:54:58) |
65. 茄子
《ネタバレ》 物語自体、どれも小技が効いていて面白いんですが、毎回「茄子」を絡めて短編連作を描こうとした、黒田硫黄の無茶な作家性が何よりも面白い。 7点(2009-10-09 01:15:59) |
66. あぶさん
中盤以降、水島新司が箱庭感覚で描いたとしか思えない展開にウンザリ。 2点(2009-09-11 03:24:01) |
67. アドルフに告ぐ
複雑に絡まった人間模様を、これ以上なくスッキリと纏め上げている。手塚嫌いな私ですが、この隙の無さは驚愕です。 9点(2009-09-11 03:21:05) |
68. 王様はロバ~はったり帝国の逆襲~
上野顕太郎がやっている事を120倍くらい薄めたような内容。至極当然過ぎる意見ですが「ハッタリ」は「ハッタリ」でしかない。 3点(2009-09-11 03:12:15) |
69. 栄光なき天才たち
森田信吾の出世作なのは間違いないが、森田信吾ファンの私にとっては何か足りない。 5点(2009-08-28 15:45:32) |
70. からん
京阪神の微妙に違う描写に、芸の細かさを感じる。柔道と京女という食い合わせの悪さを、まるで感じさせないのも、スゴイ。 蛇足ながら主将の真昼間の街頭でビールを飲ませるというセンス、今の時代には稀有だと思う。木村紺、恐るべし。 7点(2009-08-28 15:41:59) |
71. 巨娘
木村紺がぶっ壊れたのかと思うくらいに、意外で、面白かった。 8点(2009-08-28 15:37:44) |
72. 疾風伝説 特攻の拓
特攻の拓の影響か、三十半ば私は、未だに「そんなの聞いたトキねーよ!」的な台詞を口にしてしまう。台詞回しの独特さは、小池一夫並? 5点(2009-08-10 11:59:51) |
73. げんしけん
キャラクターの内面の生々しさと、そんな訳ねぇよ的な非現実感っぽさの折り合いがついていないような気がしました。加えて登場人物のどうしよもない「駄目っぷり」が邪魔して、甘酸っぱいハナシも消化不良。読後に一言言わせて頂くなら「ファッキン・モラトリアム!」といった所でしょうか。 ホトホト木尾士目の青臭い青春モノは、読んでいてイタイ。しかし、そのイタさもこの作家の魅力なんですよね。 5点(2009-07-27 06:56:42) |
74. D.Gray-man
絵はキレイだしキャラクターも魅力的なのだが、異様に読みにくい。「アニメ関係者は漫画家に向かない」というジンクスを、少し感じたりした。 5点(2009-07-27 06:46:59) |
75. ROOKIES
《ネタバレ》 関西在住でありながら巨人ファン(だった)という私にとって、登場人物の名前にはチョッと複雑なものがありますが、面白かった。 「野球漫画」としては、大して引き込まれなかったが、主人公・川藤の魅力と物語の直球っぷりが気持ちよかった。 個人的には川藤が授業で井伏鱒二の「山椒魚(超名著)」の物語を生徒に語る回が好き。 8点(2009-07-27 06:44:04) |
76. 昴
曽田正人のワルノリ(?)とバレエの相性が意外とマッチしていて面白かった。 様々な悲劇が主人公・スバルを襲うが、昴のバレエに対するスタンスと、舞台以外の日常生活のフテブテしさは安定しているという点に、安心。 終盤の絵の荒さも、特に気にならず。 8点(2009-07-27 06:36:35) |
77. ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン
第一話で私のビッチ萌え魂をガッチリと掴まれました。 エルメェスや、ウェザー・リポート等の脇キャラ群も秀逸。特にエンリコ・プッチに物凄い親近感。私も素数好きで、1972年生まれという理由で、ですが。 爽やかなラストを迎えましたが、私的にはチョッと物足りないかも、です。 6点(2009-04-26 10:02:41) |
78. キラキラ!
十代から二十代にかけての、暗くもあり青くもあった私自身のバイブルといっていい作品。 暗く、青く、なんとなく不自由で、当然のように金も無く、テンションだけは高くて、背伸びして飲みに行ったり、手探りで女の子を口説いたり、深夜のファミレスで反省会したりの、アホみたいな日々。不自由ながらもでもどこか楽しく、あぁ、いつまでも永遠に、この楽しい時間が続けばいいのに、と、 この作品を読んでいた頃は思っていたような気がする。 本当に「キラキラ」していた。(照恥) 10点(2009-04-09 09:41:28) |
79. まっしろけ
「ラズレズ」や「皆殺しのマリア」(共に原作者・TKD)でパンキッシュな作品を手がけ、「月の光」(原作marjinal)では骨太な現代ファンタジーを見事に描きあげた竹谷州史。 初の原作なし作品の単行本ということで、ハードボイルドか?アウトロー物か?と、勝手に気を揉んでいた。 そんな竹谷作品の新作が、何と人情物とは。ちょっとした肩透かしでした。 ですが、やはり小学館あたりがお家芸としている「普通の人情物」では無いみたいで、どこか「そわそわ」させる展開。 天真爛漫すぎて、チョッと読んだだけでは薄っぺらな嫌味のある主人公ですが、読み進めていくと善行と偽善の狭間で揺れる主人公。二巻を読み終えた時点で思わずエールを送ってしまう気に入りようだ。 いつの間にかこの主人公の懐の大きさに取り込まれている感じ、少し悔しくもあるが、今後の展開が非常に気になる。 7点(2009-04-09 09:32:19) |
80. ギャラリーフェイク
中盤以降はマンネリかな?と思ったが、「ケータイ・ストラップ」「時計」、ときには「ブリキ玩具」や、書、香道に至るアノ手コノ手の芸術作品全般を網羅したワイドさが、飽きさせない。 フジタの偽悪的な性格とサラの寄り添い方を見て、ああこの作品、細野不二彦版「ブラックジャック」なのか、と感じた。(多分違う) 7点(2009-04-09 09:18:38) |