141. 頭文字D
改造したり、チーム作ったり、坂道下ったり上ったり、事故ったり、死にかけたり。何がそんなに面白いんだ?と、主人公拓海が醒めた感じで甘酸っぱくもほろ苦い高校生活を送っていたところまで、面白かった。主人公が公道でのバトルに目覚めた辺りから、もうひとつ。スピード感あるレースシーンはやっぱり面白いんだけど。 「こんなオタクな漫画が売れるとは」と、作者本人も言っていたが、そのオタクが集いはじめた辺りからついて行けず。スマン。わからん。チームD(笑)の意義。 結局私って、かっちょいいクルマは嫌いじゃないんだけど、車にチーム名の入ったダサいステッカー貼ったりする人種は、苦手なんですよね。 3点(2008-06-07 03:21:25) |
142. 賭博黙示録カイジ
何気に人気作ですが、問題作ですよね。特にブレイブメンロード編は。福本信行の絵柄で何とかなってるようなモンで、実写でやったらドン引きでしょうね。ラース・フォン・トリアーも真ッ青ですよ。 独自の博打理論や、独特のゲームルール、容赦ない人間描写は、やはり流石です。 蛇足ながらパチンコ版「カイジ」の、ブレイブメンロード・リーチの演出も、一見の価値あり。スタートラインで立ち竦むカイジをバックにワーグナーが!。原作もアニメ版も凌ぐような演出を、パチンコ版で見せられるとは思わなかった。フランシス・F・コッポラも真ッ青ですよ。 8点(2008-06-07 02:30:23) |
143. 湯けむりスナイパー
ひじかた憂峰(恐らく土屋ガロン・狩舞麻礼と同一人物)の描く「ハードボイルド」は、恐らく日本の漫画界では一番でしょうね。 「子連れ狼・拝一刀」がハードボイルド漫画キャラクターの私的ランキングで長年の一位だったですが、「湯けむりスナイパー」の源さんの登場で、「子連れ狼」もそのトップの座を明け渡す結果に。 「絵が…」「オヤジ向け漫画は…」と敬遠している漫画読者は、損をしています!と断言してもいい位のお奨めです。 「タイトルのダサさがチョッとなぁ…」と敬遠…確かにタイトルはダサい!それは認めよう!この漫画は、タイトルで損をしています!(二度言う)断言。 10点(2008-06-07 02:08:17) |
144. 川俣先生教育日誌
現在、竹書房で「むこうぶち」が好評の天獅子悦也の、隠れた名作。 私的「教師が主人公の漫画・ランキング」で堂々のトップ作品ですね。当時(80年代後半?)の増刊サンデー作品の中ではピカイチに面白かった。 最近、ほぼ20年振りに読み返してみたが、面白かった。昔好きだった漫画を今読むと、恥ずかしかったりこそばゆかったりするモンですが。否、クサい台詞回しや当時のファッションなんかは、やっぱりこそばゆいんですが。 「むこうぶち」もソコソコ面白いが、天獅子悦也にはもう一度こういうデタラメな勢いのある漫画を描いてほしいと、勝手ながら切に願う。 9点(2008-06-07 01:49:24) |
145. FLIP FLAP
作品ノリは前作の「ラブロマ」と同じで、特に真新しさは感じなかったものの、やっぱ面白かった。イチローの内野安打的ヒットというか、小西康晴的POPさというか。この作家のセンス、なんでしょうね。 ピンボールをプレイしているときの主人公の心理描写が、特に興味深かったです。 改めて言われてみると、そういや見かけなくなったピンボール。最近は、ゲームセンターでピンボールをついつい探してしまう。 7点(2008-06-05 23:05:12) |
146. MAJOR
《ネタバレ》 「がんばれ元気」「六三四の剣」「俺たちのフィールド」「ヘヴィ」等々。少年サンデーの漫画って、連載中に主人公の父親が死ぬスポーツ漫画が多い。名作になる確率も、高い。そういうジンクスでもあるんでしょうか。 「MAJOR」を読んでいて吾郎の父親が死んだときも「またか!」と思った。私だけか? まぁ、リトルリーグ編までは面白かった。しかし中学編でちょっと失速。海堂学園の入学試験・合宿あたりで破綻寸前。現在のアメリカ編はそこそこ持ち直してはいるものの、全体的に見てみれば迷走気味。絵も演出も上手いのに、展開のバランスの危うさが気になってしょうがない。 主人公が成長してどんどんスペックの幅がでかくなっていくのはイイが、精神的に大人になっていく、という所はオザナリ。 面白くないわけではないが、前作の男子バレー漫画の佳作「健太やります!」に比べるとチョッと物足りない。 5点(2008-06-02 07:52:48) |
147. いいひと。
主人公は「いいひと」かもしれないが、物語は露悪的だと思う。読んだ後に奇妙なイライラ感が芽生える。う~ん。私って「いいひとじゃなくても、いいや」って思ってるからでしょうか。高橋しんの漫画との相性、悪いなぁ。 4点(2008-06-02 07:23:05) |
148. ルート225
結構面白いジュブナイルもので、(遠野千夜)原作の雰囲気と(志村貴子)作画のバランスもかなりイイんですけど、個人的にはちょっと物足りなかったなぁ。短いせいかな?しかし、くだらない姉弟喧嘩の描写は、さすが志村貴子といったところ。 6点(2008-06-01 22:16:12) |
149. りびんぐゲーム
星里ちもるが「りびんぐゲーム」で青年誌に現れたときは本当にビックリした。徳間で魅せたベタだけどホンワカ面白い作風がスピリッツで通用するのか?と、思った。完全に杞憂でしたが。 とにかく星里作品はコメディとシリアスの絶妙な匙加減、流石にうまい。二宮ひかるの作品でも思うことだが「こんな女の子、ホントに居たらうっとうしいだろうなぁ」と思っちゃうヒロインも、何でか星里(二宮)作品のヒロインなら許せてしまう。う~ん。それが作家性というモンなんでしょうか。 こういう物語を、他の作家が描くと下品になったり暗くなったりするんだろうけど、星里ちもるはそういうギリギリな所を難なくエンタテイメントに仕上げてくる。 7点(2008-05-27 00:08:41) |
150. バガボンド
私的には今のところ凡庸な評価ですね。絵は上手いし、一コマ一コマにゾッとする迫力もある。流石です。しかし井上雄彦作品の、特に「バカボンド」の魅力は物語の落下地点で最終的に評価したい。 7点(2008-05-21 22:01:18) |
151. らき☆すた
読者に媚びる生臭さと計算高さが鼻につき、素直に楽しめない。奥瀬サキ風に言うなら、マイノリティ同士がツルむ時のような居心地の悪さを感じる。マニアックなネタや笑いどころは(悲しいながらも)理解できる。が、それが笑いに直結し辛い。キャラは可愛いんだけど、それもどこか予定調和的というか。魅力を感じない。残念。 4点(2008-05-20 23:30:35) |
152. BANANA FISH
少女漫画を読まない人たちに、忠告したい。たかが少女漫画と侮っていると、名作を読み逃す。「BANANA FISH」は、その最たる作品。 中途半端な少年・青年向け漫画にも劣らないハード&クールさと、同時に少女漫画としての切なさや果敢なさも併せ持つ。 少年、少女問わずに、是非読んでほしい。 10点(2008-05-04 06:02:19) |
153. うえきの法則
「戦国甲子園」に対して→「鳥山明」、「烈火の炎」に対して→「幽遊白書」、そして「うえきの法則」に対して→「尾田栄一郎」と、何故か少年サンデーの連載枠には「なんちゃってジャンプ作品」という意味不明な枠があるね。ま、その手の二匹目のドジョウなんて、評価するの馬鹿らしいのだが、何気にアニメ化しているんですよね。笑。 現在(2008年現在)は「LOST+BRAIN」→「デスノート」と、なんちゃってジャンプ枠、健在中。 2点(2008-05-04 05:30:16) |
154. 谷仮面
柴田ヨクサル作品の中で、一番好き。最終回あたりでは何度も泣きそうになる。ギャグ作品なのに。笑。 10点(2008-05-04 01:51:40) |
155. エアマスター
《ネタバレ》 近年の数多ある格闘技漫画の中、気持ちいい位にブッチギリにデタラメで、個人的には「バキ」以上に熱くなってしまった作品。 「元体操選手の女子高生」の主人公を始め「酔拳使いの高校生」「本業プロモデラーのルチャマスター」「女子プロレスラー」「ゴーストライター」「浸透勁しか使えない関西人」「格闘ゲームのコスプレイヤー」「花火使い」「尾張忍者」等、登場するストリートファイターがあり得ない位にバランスが悪く、デタラメで、魅力的。 癖のある絵柄や、中途半端に萌えてしまったアニメ化等で評価されにくい作品(まぁ、そのアニメで一部ファンも増えたが)では、あるが。 読後に「世の中、気合だけで何とかなるんじゃないか?」と、うっかり勘違しそうな、そんな訳のわからないパワーあふれる作品。 訳のわからないパワーあふれる名言も、多し。 9点(2008-05-04 01:44:41) |
156. はじめの一歩
ボクシング漫画のトップランナーでもあるこの作品。何といってもスピード感・臨場感溢れる試合のシーンが回を追う毎に格好イイ。各々の試合が終わるごとに確かなカタルシスが、飽きることなく訪れる。ボクシング漫画のお約束といってもいい「主人公が減量に苦しむ」という設定を回避した点(他のキャラはそれなりに減量苦に会うのだが)も、物語進行のテンポをよくしており、ズルさが微塵も残らない。近年のボクシング漫画の担い手といってもいい。「はじめの一歩」を読んでボクサーになった!という人が増えたという点も、この作品がもつ影響力の証左とも言える。「あしたのジョー」を読んでボクサーになった!という人は少なくなってきているという事らしい。 8点(2008-04-30 03:46:50) |
157. プラスチック解体高校
日本橋ナヲコの初連載漫画と言うことで、当時、毎週ヤンマガの発売が楽しみでしょうがなかった。やはり打ち切り作品で唐突に終わった感が強いが、面白かった。「極東学園天国」より絵も説得力も弱い気がするが、個人的にはこっちのほうがスキ。 8点(2008-04-30 03:33:15) |
158. 幽☆遊☆白書
ジャンプで「ラブZ」でも始める気か?と、70年代生まれのサンデー読者にしかわからない突っ込みをしたくなるような設定と、中途半端で甘く薄っぺらなテンポから、イキナリ妖怪物になり、そのまま数多あるどうでもいいジャンプ的格闘漫画に突入。しかし、仙水編以降、持ち味ともいえる緊張感あふれる描写も発揮され、そこでやっと面白くなった感じ。冨樫義博の出世作品ではあるが、同時に汚点とも呼べる。まぁ、「てんで性悪キューピッド」に比べればまだまだマシともいえるが。 4点(2008-04-30 03:21:30) |
159. HELLSING
ヌケないエロ漫画家の双璧を(世界の孫・SABEと)担っていた平野耕太が、センスと漫画力の抽斗を全開にしてズカズカと描き殴ったハイテンション・ヴァンパイア漫画。嫌味っぽい演出やテキトーで荒い筆致も、何でか格好イイ。細かい笑いとゴツイ銃器とサイコな登場人物が織り成す暴力的な世界観がクセになる。独特。 8点(2008-04-28 16:36:53) |
160. 謎の彼女X
植芝理一の漫画っていつも微妙なんですが、この作品はギリギリ大丈夫かな。うたたねひろゆき、藤島康介、園田健一が苦手な私にとって、何とかギリギリ読めるアフタヌーン作品の中のひとつ。行為に至らないエロが、逆にえっちで面白い。 6点(2008-04-23 01:33:03) |